壁付キッチンのレイアウトを考える|メリット・デメリットと間取りの工夫 【カウカモジャーナル】
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壁付キッチンのレイアウトを考える|メリット・デメリットと間取りの工夫

2025/09/04

 

 

はじめに|壁付キッチンとは?

 

 

キッチンのレイアウトには「壁付キッチン」という選択肢があります。これはキッチンを壁に向けて配置するスタイルで、対面式やアイランド型と異なり、調理スペースがリビングやダイニングと分けられる点が特徴です。

 

特にマンションなどの限られた空間では、壁付にすることでリビングやダイニングに余裕が生まれ、スペースを効率的に活用しやすくなります。

 

他のキッチンスタイルとの違い

 

壁付キッチンとほかのスタイルには、それぞれ異なる特徴があります。壁付キッチンは調理スペースをコンパクトにまとめやすく、動線もシンプルに整うため、限られた間取りでリビングやダイニングを広く使いたい場合に選ばれやすいスタイルです。

 

以下に、代表的なキッチンスタイルとその特徴をまとめます。

 

キッチンタイプ特徴向いている間取り
壁付キッチン壁に向かって調理。リビング・ダイニングを広く使える1LDK、2LDK、コンパクトな間取り
対面キッチンリビングやダイニング側を向いて調理。家族とのつながりを重視した住まい
アイランドキッチンキッチンが壁から独立。開放感があり回遊性も高い広めの空間が確保できる住まい

 

 

壁付キッチンのメリット

 

 

 

リビング・ダイニングを広く使える

 

壁に沿って配置することで、リビングやダイニングのスペースを確保しやすくなります。特にコンパクトな間取りでは、対面式を採用すると家具配置に制約が出ることもありますが、壁付ならレイアウトの自由度が高まります。

 

また、I型のように一列に並べるタイプや、L型のように直角に配置するタイプなど、間取りや調理スタイルに合わせた選択肢があります。

 

作業動線が短く、効率的に動ける

 

壁付キッチンは調理スペースが一直線に並ぶため、調理や片付けの動線がシンプルです。振り返る動作が少なく、調理に集中しやすいため、日常的に料理をする方にとって扱いやすいスタイルといえます。

 

窓に面した配置で明るく快適に

 

壁面に沿って設置することで、窓に面したレイアウトを取り入れやすくなります。自然光が入りやすく、日中も明るく開放的な雰囲気に。風通しも良くなり、調理中のにおいがこもりにくい環境をつくれます。

 

設置やリノベーションのコストを抑えやすい

 

構造がシンプルなため、対面式やアイランド型に比べて設備費や施工費を抑えやすい傾向があります。特にリノベーションでは、既存の配管を大きく移動せずに済む場合が多く、工事費の削減につながります。

 

 

壁付キッチンのデメリットと注意点

 

 

壁付キッチンは空間を有効活用しやすい反面、使い方によっては気になる点もあります。ここでは、代表的なデメリットと、その対策についてご紹介します。

 

リビングとの一体感が弱まりやすい

 

壁に向かって作業するため、対面式に比べてリビングとのつながりを感じにくい傾向があります。調理中も家族との会話を楽しみたい場合には、背面にカウンターや小さなテーブルを設けるなど、交流の機会を増やす工夫が有効です。

 

 

収納スペースが限られやすい

 

カウンター下の収納がないため、収納量が不足しやすい点もあります。キッチン周りをすっきり保つには、吊り戸棚や引き出し付きのキャビネット、可動式のパントリーを組み合わせるなど、事前の収納計画が必要です。

 

 

壁付キッチンのレイアウト例とポイント

 

 

壁付キッチンのレイアウトを考えるときは、間取りや生活動線を意識すると使いやすさにつながります。1LDKや2LDKなどのコンパクトな住まいでは、壁付を採用することでリビングやダイニングを広く活用しやすくなります。

 

ダイニングとの距離感を意識する

 

キッチンの近くにダイニングテーブルを置くと、配膳や片付けがしやすくなり、動線も整理されます。限られた空間でも、動きやすさを意識した配置にすることで、家事を効率的に進めやすくなります。

 

収納は壁面や吊り戸棚を活用

 

壁付キッチンはカウンター下に収納を設けにくいため、吊り戸棚や壁面収納で不足を補う方法があります。オープンシェルフを組み合わせれば、見せる収納として楽しめるだけでなく、作業動線も確保しやすくなります。

 

カウンターでリビングとのつながりを演出

 

リビングとのつながりを持たせたい場合は、背面にカウンターを設けて軽食やワークスペースとして利用する方法もあります。間取りやライフスタイルに合わせて取り入れることで、空間全体の快適さが高まります。

 

 

壁付キッチンのリノベーションでかかる費用と工事期間

 

 

壁付キッチンのリノベーション費用や工期は、設備のグレードや工事内容によって変わります。以下に、代表的な費用項目と工事期間の目安をまとめます。

 

壁付キッチンの設置にかかる主な費用

 

費用項目金額の目安
システムキッチン本体50万円~150万円
収納・吊り戸棚の追加10万円~30万円
工事費(配管・電気工事含む)30万円~60万円

 

キッチンの位置を変えず、同じ形状や仕様で交換する場合は100万円未満で収まることもあります。一方で、L型などサイズが大きいタイプや設備グレードを上げる場合は、本体価格だけで100万円を超えることもあります。さらに収納の追加やオプション機能、配管工事が加わると、総額が150万円以上になるケースもあるため、見積もりを比較しながら希望と予算のバランスを検討することが欠かせません。

 

工事期間の目安

 

キッチン本体の交換だけなら3日~1週間程度で完了するのが一般的です。レイアウト変更や給排水管・電気配線の移設を伴う場合は、1~2週間かかることがあります。

 

工期が延びる要因としては、以下のようなケースが挙げられます。

 

 

 

まとめ|壁付キッチンの特徴とポイント

 

 

壁付キッチンは、キッチンを壁に沿って設置するスタイルで、限られた空間を有効に使いやすいのが特徴です。リビングやダイニングの広さを確保しやすく、作業動線もシンプルになるため、調理や片付けを効率的に進めやすくなります。

 

リノベーションを検討する際は、暮らし方に合った設備や動線をイメージしながら、最適なレイアウトを計画することがポイントです。壁付キッチンは、理想の住まいを実現するための選択肢のひとつとして取り入れやすいスタイルといえます。

 

カウカモ」では、自分らしい暮らしを叶える“一点もの”の住まいとの出会いをサポートしています。理想の空間づくりを考えている方は、サービス内容もぜひチェックしてみてください。

初回投稿日
2025/09/04
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執筆者
カウカモジャーナル編集部

中古・リノベーションマンションの流通プラットフォームに関する知識をわかりやすく提供するため、カウカモ(cowcamo)で日々勉強中。築古マンションの魅力とリノベーションのメリット・デメリットについて深く学び、読者の皆様が最適な選択をできるようサポートしたいと考えています。最新の住宅トレンドや資産価値の維持に関する情報も発信していくので、ご期待ください。

監修者
1級建築士、宅建士、FP2級Yang

琉球大学大学院理工学部卒。環境建設工学を専攻し、大学院卒業書、建築設計事務所に勤務し、住宅や公共施設など様々な建物の設計に携わる。現在は建築デザイナーとして不動産開発の企画・設計から運営まで行うコンサル会社にて、オフィス設計やリノベーションなどを中心に手がける。趣味は街歩きと珈琲焙煎。空き家を活用して設計事務所と珈琲屋さんを開くことが目標。

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