ファッションを楽しむように、暮らしも楽しもう。日本を代表するセレクトショップとしてファッションやカルチャーを牽引する「BEAMS」で働くスタッフのライフスタイルや住まいをご紹介します。
好きなアイテムやこだわりのインテリアがぎゅっと詰まった "自分らしい" 暮らしを送るBEAMSスタッフの皆さん。「BEAMS living style」は、その住まいをご紹介する連載企画です。
今回は、ビームスT 原宿でショップマネージャーを務める日下拓哉さんの住まいを訪れました。
ビームスT 原宿では、スタッフのマネージメントを行いながら、販促企画を担当。数多くのアーティストの企画展を同店にて開催
《プロフィール》
名前:日下拓哉さん
年齢:36歳(取材時)
職業:ビームスT 原宿 ショップマネージャー
趣味:写真・アート鑑賞、靴、自転車いじり、ブラジリアン柔術
Instagram:@takuyakusaka
家具はAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)デザインのプロダクトがメイン
■インテリアのテーマは?
LDKはあまり生活感を出さずに、飾っている作品が映える “ギャラリー” のようなレイアウトを意識しています。
過去に日下さんが仕事で携わったアーティストの作品や、友人の写真を額装して飾っている
学生の頃から写真やアート鑑賞が趣味で、BEAMS入社後は原宿店などでVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)(※)を担当してきました。
そんな経験もあって、内見でこのふたつの大きな窓と余白のある壁を見て、自然とインテリアのイメージが湧いたんです。
※ショップの内装や店内レイアウトなどを考え、商品がより魅力的に見える売り場作りを計画すること
■住まいづくりのルールは?
LDKには、使い勝手がよくて他の物と混ぜても嫌らしくない、馴染みのいい家具を置いています。飾っている作品を目立たせたいので、家具で主張しないようにしていて。
家具の背丈を抑えることで、作品と視線が被らないようにしたこともポイントです。
LDKをシンプルにした代わりに、洋室は趣味の部屋と割り切っていて。靴や自転車など好きな物を意識せずにどんどん置いています。
趣味の自転車は街乗りだけでなく、過去にはタイムを争う自転車競技に熱中していたんだとか
■お気に入りのブランドやショップは?
家具はAlvar Aaltoのプロダクトで揃えていて、収納や小物類などの細々としたものは「無印良品」ですね。
BEAMSのレーベル「fennica(フェニカ)」で買い物することも多いです。家具や食器、服だったりと衣食住に関わるもの全般を扱っているので、見るだけでも楽しいですよ。
日下さんの自転車乗りの友人であり、世界的アーティストでもあるDustin Klein(ダスティン・クライン)のアート作品。過去にBEAMS T 原宿にて展示会が開催された
■家のなかでのお気に入りの場所や過ごし方
やっぱりリビングですかね。休みの日はいつもダイニングチェアに座っています。余計なものを置いてないので、居心地がいいんですよ。
■インテリアとファッションの関係性
抽象的なペインティングが特徴のアーティスト「mayumi yamase」の作品。こちらもBEAMS Tとのコラボイベントの際描き下ろされた原画
“目立つものではなく、馴染むもの” を大切にしていることが共通したスタンスだと思います。インテリアも洋服も、基本はシンプルで。
自分はキャラクターがわりと立っている方だと思っていて、だからこそファッションで目立ちたいという思いはないんです。生活するうえでは、動きやすくてリラクシングかどうかが重要で。
同じように、インテリアの主役は写真やアート作品にしたいから、家具や生活用品は必要以上の機能や装飾がないかを見ていますね。
何を引き立たせるかを自然に考えているのは、VMDの経験が活きているなと思います。
《住まいについて》
間取り:1LDK
面積:53㎡
場所:つつじヶ丘
《BEAMS infomation》
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取材・文・撮影:清水駿