ここは恵比寿の南側

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左上・いつも賑わう「ヴェルデ」は、自家焙煎のコーヒーがいただける喫茶店。コーヒー豆の販売も行っています。そばを通るたびに、香ばしさが風に乗ってふわり・・・(400m 徒歩5分)/右上・こちらは友人との食事やデートにおすすめの「Cheese Tavern CASCINA(チーズタバーンカッシーナ)」です。熱々でとろけるラクレットをすべての料理にトッピングできる、魅惑のチーズ専門店♡(220m 徒歩3分)/左下・“ハズレなし!” と評価が高い「恵比寿山の上バル」は、イタリアンメニューを中心としたワインバー。ハレの日の食事にどうぞ。(230m 徒歩3分)/右下・日々のお買い物は、ご近所の「ピーコックストア 恵比寿南店」が便利。2階には100円ショップ「Can Do」も入っています。(170m 徒歩3分)

堂々たる全6戸

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大通りからやや奥まった場所に、1989年築・総戸数6戸のマンションが見えてきました。各フロアに2住戸のみという、プライベート感のある造りが特徴です。駅から徒歩5分以内だというのに、周囲には意外なほど落ち着いた空気が流れています。

売主さま

こちらのマンションでは、細則はありますが事務所としての利用も可能です。地下には専用のトランクルームがあり、無償でご利用いただけますよ。

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まずご注意いただきたいのは、こちらの物件は土地権利が「旧法借地権(賃借権)」であるということ。メリット、デメリットそれぞれがありますので、その点を踏まえてご検討ください。詳細な説明を希望される方は、エージェントまでお問い合わせくださいませ。

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左上・デザイン性の高いエントランスに胸が高鳴ります! 近くで見てみると、マンション名が刻まれた館名板には、寄り添うようにハトの彫刻が。/右上・ホールや共用廊下は石貼りで、オートロックの呼出盤やネームプレートはゴールド。海外のクラシックなホテルみたいですね♡ 管理人さんは週5日の8:00〜13:00で勤務されています。/左下・オートロックの先にあるエレベーターホール。コンパクトですが、自然光がたっぷり入って開放感があります。/右下・さて、住戸が所在する3階へやって来ました。エレベーターを挟んで、住戸は左右にひとつずつ。格子模様の玄関扉にはどっしりとした重厚感があります。

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ゴールドにきらめくネームプレートには、住戸ごとに違うシンボルツリーのエンブレムが。ご紹介の住戸はというと・・・“Tilia europaea”、西洋菩提樹(セイヨウボダイジュ)を冠していました。うーん、オシャレ!

お邪魔します

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左・ドアを開けて早々に、型ガラスの室内窓に胸を撃ち抜かれます。よく見ると一部分だけ磨りガラスになっており、さり気なく菩提樹のエンブレムが入っていました。引き戸を開けて、まずはLDKへ進みましょう。/右・振り向くと、天井までの高さのあるシューズボックスが。

売主さま

シンボルツリーの入った磨りガラスは、実は竣工時からこの住戸に飾られていたものなんです。これまでのリノベーションのたびに、住まい手から住まい手へと引き継がれてきたのだとか。今回もそのバトンを受け取り、入ってすぐの室内窓にあしらうことにしました。

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リノベ物件ならではのロマンですね!

ウェルカムトゥLDK

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差し込む眩しい光と、なんだか・・・すごく素敵なものが出迎えてくれています! これ、何でしょうか?

売主さま

構造上撤去できない壁を有効活用し、お気に入りのものをディスプレイできる “回りスタンド” に仕上げました。家族やゲストを出迎えるウェルカムウォールとして、そして作業やコミュニケーションの場所としてご利用いただけますよ。

レッツエンジョイLDK

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LDKは約27.9帖。ゲストを招いてホームパーティーしたくなる広さです。南西向きの掃き出し窓のおかげで、まんべんなく光が入ります◎ では、窓の向こうへ出てみましょうか。

バルコニーからの眺め

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正面の建物とは距離が取れており、圧迫感ナシ。向かい合っているバルコニーもないので、視線は気にならなさそうです。

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LDKの横幅いっぱいに伸びるバルコニーは、とっても日当たり良好。ああ、ビル上の恵比寿の空に、心が解き放たれていくよう・・・

ウェルカムバックトゥLDK

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写真手前のカウンターは、緩やかな曲線を描いていて優しい雰囲気♡ ご覧の通り、ハイスツールを3つ並べて置ける大きさがあります。キッチンに加えて、こちらにもIHクッキングヒーターを内蔵しているので、ホームパーティーの熱々メインディッシュはここでいただきましょうか。うーん、何とも絵になりますね。

売主さま

こちらは造作の “囲みスタンド” です。ご家族やゲストでわいわい楽しめる空間を演出しながら、キッチンの作業台にもLDK収納にも、仕事スペースにもなりうる多機能を持たせています。

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あと、天井から下がっているこのラックとグラスホルダー、かっこよすぎです。

キッチンはブルーグレー

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キッチンにも窓があり、お料理のにおいがこもらないのがgoodですね。現状は食洗機がないのがちょっと惜しいところですが、将来的に設置できるように電源は確保されていました。

カモンジョイナスLDK

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振り向いてチラッ。光に包まれて、ふたつのスタンドを囲んで・・・恵比寿を愛する方たちがイキイキ暮らす姿が目に浮かびます。キッチンからすぐ目が届くので、左手の “回りスタンド” はお子さまの宿題スペースとしても活躍してくれそうですね。

もちろん収納も

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左・キッチン左手には、奥行きのある収納棚が。/右・右手には、大型のものでもしっかり収まりそうな冷蔵庫置き場が用意されています。では、LDKにお名残は尽きませんが、奥に見えているドアを開けて先へ進みましょう!

用を足すだけじゃない

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左・光サンサン、明るくさわやかなトイレです。えっ、窓だけじゃなくてドアがある?/中央・on theトイレの目線でお送りしています。丸い鏡とブルーグレーのクロスがいい雰囲気♪ そして気になるドアの向こうは・・・/右・なんと、トイレ専用バルコニーでした! 室外機置き場なのですが、ここはあえて専用バルコニーと呼ばせてください。うーん、贅沢!

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続いて廊下に戻り、水まわりを拝見しましょう!

ゆったり水まわり

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左・洗面化粧台は、大きなボウルに蛇口がふたつ用意されています。おふたり並んでの身支度もノンストレスですね。/右・大きな窓つきのバスルームは、ちょっと余裕の1317サイズ。ちなみに今回のリノベーションで、住戸の給排水管はすべて交換済みです。

スカイライト お好きですか?

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左・さて、廊下です。写真はLDKを背にしており、左手のドアの先が、今ご紹介した水まわり。そして右手が玄関です・・・奥が気になります。/右・廊下の突き当たりには、波のように揺らめく型ガラスがはめ込まれていました。そこに天窓(スカイライト)からの光が流れ込んで、すごく綺麗です! 洋室へのドアを開けるたびに気分がアガりそう。

ぬくもりの洋室Aへ

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壁いっぱいに広がるクローゼットの木目が、温かい印象を生み出していますね。北東向きの大きな窓のおかげで、朝は気持ちよく目覚めることができそうです。ちなみに、お隣の洋室Bにも同様に、クローゼットと北東向きの窓が備わっています。

窓の向こうには スリムバルコニー

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左・目の前には、道路を挟んでお向かいの建物の姿が。バルコニーが向かい合っているので、ブラインドやレースのカーテンは必須かもしれません。/右・バルコニーは人ひとり立てるくらいのスリムな奥行きです。換気用に使うのがよさそうですね◎

ゆるり

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あれ・・・?  バルコニーから戻って洋室Aを見渡すと・・・壁がない! 確かに “部屋がふたつある” という印象なのですが、間にあるのは、少し天井が低くなった木のエリアだけ。あの〜、洋室A〜洋室Bの間、つながっていませんか?

売主さま

今は仕切り壁を設けておらず、ふたつの洋室がゆるくつながった状態です。仕切り方は3パターンご用意しておりますので、ご希望に合わせて2LDKに仕上げてお引き渡しします(施工費は弊社負担)。もちろん、現況のまま1LDKとしてお住まいいただくこともできますよ。

お好みの比率で・・・

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洋室Aと洋室Bの大きさは、それぞれ 

仕切り方A:8.8帖/5.2帖 

仕切り方B:7.8帖/6.2帖 

仕切り方C:6.8帖/7.2帖となります。

売主さま

既成概念を取り払い、壁ではなく 少し閉塞的なもうひとつの居場所” で、それぞれのスペースをゆるやかに分けることを目指しました。設計担当の建築家は “こもりコーブ(洞窟)” と名付けています。

こもりたいけどつながりたい それでもいい?

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洋室B側から見渡したカット。ふたつの洋室の間の “こもりコーブ” の天井高は低めで、180㎝程度。椅子に腰掛けると、木の質感に包まれて、目の前には先ほどの波ガラスが・・・。ふしぎと落ち着く、読書したくなる空間でした。

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読書していて急に吹き出したら『なに笑ってるの?』と声をかけられる。もし涙していたら、見えていないことにもできる。それくらいの優しい距離感ですね。

売主さま

家族が増えたりして、暮らし方が変化したとしても、それに寄り添って柔軟に変わっていける余白を意識して設計しました。 いつでも「現在進行形で最適な暮らし」を実現していただけると思いますよ

なんて美味しい街でしょう

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左上・マンションの2軒隣には、2018年にオープンしたカジュアルフレンチビストロ「ル・キャトルズ (Le Quatorze)」の姿が。(19m 徒歩1分)/右上・さらにその数件先にはイタリアン「Trattoria alla BANDERUOLA(トラットリアアッラ バンデルオーラ)」の姿が。胃袋がうれしい、リトルヨーロッパ状態ですね。(36m 徒歩1分)/左下・そして角を曲がれば、日本初の “グルメパスタのファストフードレストラン” 「PULS(プルス)」の姿が。世界チャンピオンに輝いたシェフがプロデュースしたパスタが、本当に3分で出て来ます(笑)!“香港スタイルのアラビアータ”、パンチがきいてクセになりそうです。(160m 徒歩2分)/右下・そしてそして「恵比寿」駅近くまで歩けば、あの名作グルメ漫画にも登場した “白いカレーうどん” がいただける「酒彩蕎麦 初代」の姿が。 残念ながら夜営業のみとのこと・・・また来ます!(350m 徒歩5分)

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カウカモ編集部より

テーマは “今もこれからも最適な暮らし”。よ〜く練られた、コンセプチュアルな物件のご紹介です。売主さまのこだわりや意匠、現地で湧き出た妄想・・・お伝えしたいことがたくさんあり、文字数がどんどん膨らんでしまうおしゃべりな物件でもありました。


彩り豊かな「恵比寿」の街をホームとし、地下鉄の駅なら徒歩3分、JRの駅なら徒歩5分でアクセスできる♡ そんな生活はいかがでしょう。ちなみに東急バス「防衛省技術研究所」停留所も物件から徒歩2分の場所にあり、「渋谷」駅行きのバス便も気軽に利用可能です。


数分歩けば気の利いたレストランやスーパーが揃い、それでいてマンションの周辺は意外と穏やかな環境なのが驚きでした。閑静な住宅街というほどではありませんが、商業エリアからは一線を画しており、雑多な印象は全くありませんでしたよ。


さて、マンションはどこか西洋の小さなホテルを思わせるような、品のいい佇まい。1989年に竣工ののち、2011年に大規模修繕工事を実施済みで、外観・共用部とも綺麗です。エントランスのネームプレートを拝見したところ、事務所利用されている方も複数いらっしゃるようでした。


ただし総戸数が6戸と小規模なため、共益費の額はなかなかお高め。そして土地の権利が旧法借地権(賃借権)だという点がポイントです。借地権ゆえ月々の地代がかかりますが、そのぶん物件価格自体は抑えられています。ほか、メリットとデメリットがありますので、どちらについてもしっかりご理解いただいた上でご検討いただきたいと思います。気になる方はエージェントまでお問い合わせくださいませ。


光溢れる2LDKの住戸を、“今は” どう住みこなしまょうか? ゆるやかにつながったふたつの洋室はとても居心地のいい距離を生み出していて、DINKSである私としては、個人的に『これこれ!』と膝を打つ思いでした(笑)。そして将来的にしっかり個室を作ったとしても、それぞれに無理なく広さ・採光・収納があるのがうれしい。陽の光が降る廊下で、家族と毎朝『おはよう』と合流できたらきっと楽しいです。


また「恵比寿」×「駅近」=「みんな遊びにおいでよ」の方程式にも気持ちよくフィットする間取りと言えます。多機能なふたつのスタンドを囲めば、手土産でいただいたはずのワインはあっという間に消失。ゲストもホストも一緒になって、自然と会話が弾みそうです。人が集まるエリアと、プライベートな洋室エリアがくっきり分かれているのもいいですね。そしてトイレが “わいわいエリア” に属しているところが上手い!


西洋菩提樹(リンデンバウムとも)をシンボルとして冠するこちらの住戸。竣工時になぜこの樹が選ばれたのかは計り知れませんが、中世ヨーロッパでは自由の象徴とされていた樹なのだとか。繊維、材木、ハーブetc.・・・別名 “千の用途を持つ木” と呼ばれるそうですよ。なんだか素敵ですよね。物件の持つ柔軟性や、その時々で最適な心地よさをくれる頼もしさ。そんなイメージが、重なって見えるような気がしませんか。

writer / editor:小杉 美香