三鷹市下連雀(三鷹駅)
ボーダーを着るひとへ
グレースコート三鷹下連雀
キューブのようなウォークインクローゼットから、一着を取り出す。自転車で公園を巡るから、風が心地いいモノがいい。陽を受けて柔らかく感じるような素材がいい。柄は、そうだ、これがいい。充実の環境に、こだわり抜いたリノベーション。その真ん中で息づくのは、驚くほどシンプルな「好き」でした。
現在ご紹介可能な物件は、中古・リノベーション住宅のオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ) 」よりご覧いただけます。
中央線多摩
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売主さまのご紹介
売主さま
ご自身がリノベーションに関わるお仕事をされていることもあり、住まいへの愛とこだわりを持っていらっしゃる売主さまご夫妻。3年前にフルリノベーションしたお気に入りのお住まいですが、現在4ヶ月という息子さんの誕生をきっかけに、住み替えを決められたそう。
居心地のいい空間を創るため、考え抜かれて設計された “一点もの” のワンルームへお邪魔しました!
売主様語りき 「ちょうど都心と郊外のはざま」
左上・舞台は、JR中央線・総武線の「三鷹」駅(徒歩15分)。中央線中央特快で、「新宿」まで約13分でアクセス可能。総武線・東西線の始発駅ですので、座って通勤できるかも♪ というメリットも。/右上・駅の南口を出ると、まっすぐ続く「三鷹中央通り商店街」が(56m 徒歩1分)。物件を目指して、いざ直進!/左下・商店街の途中で、創業35年の老舗「餃子のハルピン」を発見。取材日は無念の定休日でしたが、ご内見時に餃子ランチなんていかがでしょうか。(650m 徒歩9分)/右下・ちょっと横道に入ったところには、こんな可愛い名前のベーカリーが。「ちのパン」は、焼き上がるそばから売り切れてしまうほどの人気店なのだとか。美味しいパン屋さんがある街って幸せですね。(700m 徒歩9分)
売主さま
売主さま
駅からマンションまでは、賑やかな商店街をまっすぐ歩くだけのルートなので、夜でも安心感がありますよ。マンション住民の中には、女性の方も多いみたいです。
本当に一本道でした!
左上・マンションに到着! お店をチェックしながらだと、あっという間に感じられるかも。/右上・石貼りのエントランスに、そこはかとなく漂うグレード感……こちらは築32年の建物だったかと思うのですが、とてもそうは見えません。/左下・自然光がたっぷり入るホール。防犯カメラが人の出入りをチェックしてくれていますね。右手奥には管理人室があり、そのお向かいにエレベーターが。/右下・ご紹介の住戸は、4階の角に位置しています。共用廊下も光と風を感じられていいですね◎
売主さま
マンションは1987年築ですが、2011年にコンサルティング会社が入り、共用部全体のバリューアップ工事を実施しているんです。エントランス、植栽、駐輪場、バルコニー柵が新しくなっているので、築年数による古さは感じません。
売主さま
新耐震基準にも適合していて、住宅ローン控除や火災保険割引も適用されて家計も助かっています♡
cowcamo
うーん、なるほど!
じゃ、行きましょうか
左・玄関扉を開けると、もうすでにただならぬ空気!写真右手、白いキューブのように見えているのは大きなウォークインクローゼット(WIC)なんです。こちらは後ほどご紹介しますね。天井との間に空間が作られているため、圧迫感がありません。光が射しているLDKも気になりますが、まずは右に進みましょう。/右・ モルタルの床はラフな印象です。もともとサイザル麻を敷く予定だったので、キューブの下にはわずかに隙間が用意されています。お好みでカーペットなどを敷くこともできますよ。
cowcamo
白いキューブの側面はパカッと開き、奥に大容量のシューズボックスが現れてびっくり! 正直、靴をどうしようかとしばらくウロウロしてしまいました(笑)
売主さま
室内にいわゆる “ドア” は無いので、慣れるまではちょっとわかりづらいかもしれません。横幅をすべて揃えて、自然に馴染むようにしてあります。
廊下右手の とっておきスペース!
こちらは、ご主人のお仕事空間として活躍しているという書斎スペース。厚みのある躯体壁で囲まれているので、セミオープンな場でありながら、しっかりと集中することができるのだそう。自転車がまた、いい味出してますね!
ブラインドの向こうには
空を眺められる気持ちいいビューに、ほんのりとグリーンを添えて。左手にズバッと伸びているのは、先ほど歩いてきた商店街です。書斎の窓からお見送りしたり、帰ってくる家族の姿を見つけることだってできちゃいますね。
売主さま
この、他の部分から突き出したようなスペースは、角に位置するこの住戸ならではの特徴なんですよ。
cowcamo
個人的には、夢に見たような書斎です。いいですね〜。
お待たせしました LDKへ!
おお! 光射すLDKは約19.5帖の広さ。目の前にあるのは、ベッドスペースを創っているキューブです。壁・天井に接していないので、やっぱり開放感がありますね。
反対側からパシャリ。足元は無垢オークのフローリングです。西向きの腰高窓からの光を吸って、木が息をしているみたい。フローリングはまた、ご主人のこだわりが光るポイント。あえて動きのある荒い木目のものを選び、フローリングの張り方の定石とは反対に、短手(みじかて:部屋の長辺と直角に交わる向き)方向に敷きつめています。
売主さま
部屋の奥行きを強調させる「長手(ながて)」方向もいいのですが、なんて言ったらいいでしょう……これは好みですね。ストライプより、ボーダーの服を着ている方が、なんだか優しい気持ちになれるような気がして。
売主さま
(笑)
cowcamo
横方向の広がりを感じるからか、部屋のカタチが更にきれいな四角形のように見えますね。
売主さま
もともと、柱や梁の無いスクエアな空間の美しさ、3面開口の気持ちよさに惹かれてここに決めました。そのよさを最大限に活かすよう、壁は作らずに3つのキューブでそれぞれの居場所を創ることにしたんです。
廊下からのつながりが自然なので、いい意味でわかりづらいのですが、左手のグレーの壁はパカッと開きます。中には頼もしい容量の収納棚が隠れていました! ファミリーで居住中とは思えない、スッキリした室内の秘密はこのあたりにあるようですね。
売主さま
設計の段階から、収納力を持たせることは気を配ったポイントです。こう見えて、隠れ収納がけっこう多いんですよ。テレビのコードなども、目につかないように奥へ逃しています。
陽が呼ぶ ダイニングスペースへ
LDKはキューブによって、リビングスペースとダイニングスペースにゆるやかにゾーニングされています。南向きのバルコニーに面したここで、食卓を囲む妄想が止まりません。サッシ枠が袖壁で覆われていることで、まるでギャラリーのような雰囲気が漂っていますね。
売主さま
壁には漆喰を採用しています。外壁面の壁の内部には断熱層を作っているので、夏はひんやり涼しく、冬はほんのり暖かいですよ。
バルコニーからの眺め
周辺には敷地内に緑豊かなマンションが多く、清々しい気分になれそうな眺めです。もちろん、南向きで日当たり良好! 耳にも穏やかで、車の走行音などは気になりませんでした。
LDKに戻って
こうして見渡すと、スクエアな空間に3つのキューブがリズミカルに配置されているのがよく分かりますね。左手前の、ベッドスペースのキューブ(さりげなく、下にコードを逃す用のスリットが作られているところにもご注目!)。右手にあるチャコールグレーの、パントリーのキューブ。そして左手奥の、WICのキューブです。
売主さま
日中、照明を点けずにキッチンで料理する時間が好きです。光と風を心地よく感じられますよ。
cowcamo
照明、といえば……さっきから気になっていたのですが、間接照明がすごくたくさんありますよね?
点けてみましょうか
おおっ! キューブの上部、カウンターの下部、そして写真には写っていませんが、掃き出し窓のサイドにも同様に間接照明が。雰囲気ありますね〜!
売主さま
共働きなので自宅ではじんわりと安らぎを感じたいと思い、間接照明を住戸全体に計画しました。調光機能も付いているので、映画用・夜に家族でまったり用etc……シーンに合わせて明かりを変化させられますよ。
キッチン……♡
左・ハンサムなモルタルの造作カウンターは、シンクの深さたっぷり&下部収納たっぷりで使いやすそう。/右・シンク側とコンロ側を別にした二列式キッチンなので、夫婦おふたり並んでの料理もはかどるのだとか。それにしても、パントリーキューブの中にピタリと収まっている冷蔵庫や家電たちには感動!
カウンターに立って
キッチンカウンターには、繊維質を多く含ませて粘度を高めたモルタルを採用しています。モルタル特有の風合いはそのままに、ひび割れしづらいのが特徴なのだとか。
売主さま
3年間キッチンに立っていますが、ほとんどひび割れしていません。近くでよーく見てみると、繊維がふんわり立っているのが見えるかと思います。このキッチン、うぶ毛が生えているんですよ(笑)
cowcamo
ほんとですね! ああ、写真にうまく撮れないのが口惜しい。
売主さま
ちょっとしたこだわりなのですが、左側に見えるベッドスペースのキューブと、右側に見えるWICのキューブは、わずかに色のトーンを変えてリズム感を出しています。
ベッドスペースへ
壁の内側は、落ち着いたブルーグレー。厚みは200mmに指定し、重厚感と安心感を得られるような工夫がされています。朝は南向きの窓から自然光がたっぷり入るので、快適に目覚められそう。
左・壁をつなげず、あえて光と風の通り道を確保。このようにLDK〜WICまで見通すことができます。/右・このスタイリッシュな飾り棚、実はもともと “猫の居場所” として考えられていたのだとか! ひゃー、ここに猫が居たら、ものすごく可愛いと思いませんか? 厚みある壁はキャットウォークとしての役割も想定していたのだそう。
cowcamo
売主さまは愛息子の誕生もあって結局飼わなかったそうですが、こちらのマンションではペットを2匹まで飼育可能(細則あり)ですよ♡
眺めたくなる廊下
さて、それでは廊下に戻りましょう。写真ではちょっと分かりづらいのですが、左手のWICのキューブ中央のドアを開けて、内部をチラリと拝見。続けて、右手の壁に隠れているドアを開けて、水まわりをチェックしていきますね。
WICのキューブにIN
クローゼットの内部を撮っているだけだというのに、なんだかアート写真みたいに(笑)! 壁の一部が正方形にくり抜かれ、西向きの窓からの光がぱあっと広がります。ハンガーパイプも上部の収納も、ご夫婦それぞれに平等な容量を確保しているのだそうです。
水まわりは2in1
左・水まわりのドアを開けると、ランドリースペース越しに、丸いミラーが可愛い洗面化粧台が目に入ります。その右隣に……/中央・バスルームです。白で統一されて清潔感がありますね。/右・トイレは、先ほどのランドリースペースのお向かいに。腰掛けると、やや距離を置いて洗濯機と向かい合う格好になります。間接照明付きの収納棚がかっこいいです!
売主さま
水まわりをひとつにまとめることで、居住スペースを広く取ることができました。また、トイレや洗面所に圧迫感が無いので使いやすいですね。
cowcamo
トイレの収納棚を覗き込むと、奥にペーパーストックを置いておけるスペースが。入ってくる人からはペーパーが見えないよう計算されて作られたのだとか。お見事です!
売主さま語りき 「まわりに欲しい施設が揃ってるんです」
左上・マンションと目と鼻の先の場所に、スーパー「コープみらい 下連雀店」がドーン。この便利さは計り知れません!(170m 徒歩3分)/右上・そしてお向かいには、大型ドラッグストア「クリエイトS.D 三鷹下連雀店」がドドーン!(43m 徒歩1分)/左下・こちらはすぐお隣の「三鷹市連雀コミュニティセンター」。市民の憩いの場で、図書室・体育館などが無料で利用できるんです。お子さまの遊び場にもちょうどよさそうですね!(44m 徒歩1分)/右下・取材後、奥さまオススメの一店「ハルフウェイ」へ。日替わりの「こだわりパンプレート」は、うわさ通りに野菜モリモリ! 身体と心が幸せになる素敵なランチでした◎(750m 徒歩10分)
エピローグとして かく語りき
「井の頭恩賜公園」までは、徒歩14分(1.1km)。自転車で走れば、「神代植物公園」(2.6km)や「野川公園」(3.8km)をハシゴすることも可能な環境です。実際、売主さまはそんな風に “緑のハシゴ” をして過ごす休日もあったのだそう。自然色豊かなこのエリアならではの、贅沢な楽しみ方ですよね。
cowcamo
なお、こちらの物件は売主さまが現在居住中のため、ご内見の日時に調整が必要となる場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。
カウカモ編集部より
お伝えしたい内容がたっぷりで、また、興奮もしており、読みづらい点が多々あったかと思います。この素敵な物件はしっかりお届けできましたでしょうか?
ちょっと印象的だったのは、ボーダーのお話。フローリングの木目の方向をストライプにするかボーダーにするか? 考えた結果、『うまく言えないけれど』ボーダーの方が安らぐ気がする、という感覚的なことを大事にして決めたのだと伺いました。
リノベーション住宅に関わるお仕事をされている売主さまが、知識と経験値を総動員させて創り上げた住まい。そこには計算されぬいた快適さと一緒に、言葉で説明できないような “好き” がしっかりと息づいていました。思い切り自分たちの好きなように造ったから、バトンパスする次の住まい手の方はどう感じるだろう、なんて仰っていましたが、取材した私が声を大にして言いたいです。そここそが、とっても素敵でした。
3面角という恵まれた住戸位置を活かすため、独立した部屋を造らないようデザインされたワンルームです。まるでギャラリーのようなスクエアな空間に3つのキューブがリズミカルに配され、そこに光が入って影が落ちる。風が通り過ぎる。そして開放感が満ちて、心地よさが生まれる。
ひたすらに、居心地よさの追求がテーマだったというフルリノベーション。スタイリッシュさや見ばえのよさよりも “空間を創る” ことを意識して設計されているため、写真で見るよりもさらに、内部で体感していただくのがおすすめです。随所に備わった間接照明をオンオフしてみれば、この住まいはより豊かな表情を見せてくれますよ。
また、マンションから歩いていける範囲に店舗や施設が充実している点も、大きな魅力です。毎日の移動時間の短縮ができますし、『新しい家族が増えたときに、本当に暮らしやすく助かったポイントでした』と奥さまが教えてくださいました。
「三鷹」駅から徒歩15分というと、やや距離を感じてしまうでしょうか? けれど実際に歩いてみると、商店街を抜けるだけなので、意外なほどあっという間に思えましたよ。人並みに夜道が気になる女性である私も、この徒歩15分間なら『怖くない!』と言えます。何といっても、まっすぐ一本道! しかも街灯や人通りも多く、ついでの買い物もできちゃいます。ちなみにマンションから徒歩5分圏内のバス停からは、「三鷹」駅や「吉祥寺」駅へのバスが頻繁に走っているので、そちらを利用するのもアリですね。
現在築32年のマンションですが、共用部はバリューアップ工事されてきれいな状態です。『築年数の経っている物件はちょっと……』という方にもきっとご検討いただけると思いますよ。また、新耐震基準に適合しているのも、安心して暮らしていく上での見逃せないポイントです。
悠々のおひとり暮らし(+ペット)はもちろん、収納豊富ですので、おふたり暮らしや、いずれはもうひとり……を想定されている方々にもフィットしそう。その場としてもし「三鷹」を考えているのでしたら。また、お隣の「吉祥寺」を狙っているのでしたら。ぜひ一度、この “一点もの” に足を運んでみてはいかがでしょうか。環境のよさにまず驚いて、部屋の中できっとまた、驚かれるはずです。
writer / editor:小杉 美香
都心へのアクセスのよさと、緑豊かでローカルな空気を兼ね備えているところが気に入って、「三鷹」の街を選んだんです。