江東区東陽(東陽町駅)
“帯” が育む住空間
ファミリータウン東陽L棟
テーマは、“帯収納” 。収納としてはもちろん、ベンチとして、植物の居場所として、はたまたテレビ台? 使い方は住まい手次第。空間の伸びやかさを演出するとともに、様々な機能を内包したこの設えは、きっと豊かな暮らしを約束してくれる。建築のプロがつくる住空間をご覧あれ!
現在ご紹介可能な物件は、中古・リノベーション住宅のオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ) 」よりご覧いただけます。
東陽町・南砂町・大島
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売主さまのご紹介
Tさま
建築設計を生業とするご夫婦。2020年にこちらの物件を購入し、自らリノベーションを手がけられました。この度は働き方の変化に伴い、より生活にフィットした新たな住まいを造るべく、お引越しされることに。
お久しぶりです!
実はこちらのお住まい、姉妹サイト「カウカモマガジン」で過去に取材させていただいたことがあるんです。今回は当時の取材写真やTさま撮影のお写真も交えながらご紹介していきます!(ともに2020年撮影)
テーマは “帯収納”
LDKを見渡すと、収納と庇のような棚板がぐるりと壁際に配置されていることに気づきます。
売主さま
cowcamo
この工夫のおかげで、74.55㎡の専有面積に対し、LDKは約24.2帖(40㎡ほど)と広々!個室もしっかり2部屋確保した間取りなんですよ。
“帯収納” は物をしまうだけでなく、ベンチやテレビ台、植物の居場所などマルチに使える優れもの◎
売主さま
持ち物が多くても、この造りなら収納場所を区分しやすいから整頓も楽なんです。
決め手のグリーン
窓越しに見えるグリーンにもご注目を。ちなみに、この美しい陰影を演出しているウッドブラインドも物件に付帯します(2020年撮影)
売主さま
この物件を選んだ理由のひとつが、このグリーンビューでした。
実際に生活してみると、朝日が入るこの空間で、中庭の緑や鳥の声を楽しみながら、珈琲を飲む時間がとても幸せで。
バルコニーに 出てみましょう
マンションは全14棟のビッグコミュニティ。中庭空間が充実しています。
南向きで日当たり良好。洗濯物がカラッと乾きそうです。
室内に戻って
マンションの規定により床はカーペット張りです。
cowcamo
おふたりはよくこのリビングで、プロジェクターを使って映画やゲームを楽しんでいるそうです◎
売主さま
ウッドブラインドを閉めれば、昼間でも十分に室内を暗くできるので、くっきり投影できますよ。
音量の出し過ぎには注意ですが、防音のため壁(西側)は増し張りしていますし、東側には直接隣り合う住戸がないので、オーディオ環境にもこだわれます。
キッチン側を チェック
続いては、カウンターとキッチンの順でご紹介していきますね。
ワークスペースに便利なカウンター。腰壁が高めに立ち上がっているため、調理中でもキッチンがスッキリ見えてGOODです。
食洗機と3口ガスコンロ付きのキッチン。タイル壁の奥に冷蔵庫置き場があります。右の棚も造り付けの “帯収納” の一部です。
cowcamo
続いては、庇が延びる室内窓の向こうをチェックしてみましょう!
つながりを感じる書斎
現在、書斎として使われている約5.7帖の洋室A。庇は洋服掛けとしても便利◎ 左の窓の外は共用廊下です。
左・間接照明が仕込まれた庇が室内窓の向こうまでスッと延びて空間に広がりを感じます。/右・振り返ると奥行き1mほどのクローゼットが。内部に照明が仕込まれているため、使い勝手がよさそうです。
売主さま
書斎で仕事しているときも、窓越しに外のグリーンを感じられることが設計のこだわりなんです。
約6.5帖の洋室B
現在、寝室として使われている洋室B。ダブルベッドとハンガーラックを置けるサイズ感です。
水まわりを チェック
水まわりにはキッチン前の扉からアクセス。浴室は乾燥機付きです。
売主さま
この物件はリノベーション済みの状態で販売されていたので、活かせる部分は活かして、水まわりにはほとんど手を加えていません。タイルや壁紙などの一部の仕様だけ私たちでリノベーションしました。
暮らしのシーンを拝見!
最後に過去の取材写真を振り返って、暮らしのイメージを膨らませてみましょう! “帯収納” はベンチとしてもちょうどいい高さ。ゲストをたくさん招いても、座ってもらう場所には困りませんね(2020年撮影)
かつてはリビングにソファを置かずに生活していたTさま。カーペットの上でゴロっと過ごすのもアリです。おふたりのようにカウンターと書斎に分かれてワークスペースを確保すれば、在宅勤務も快適そうです。(2020年撮影)
お邪魔しました
最後に廊下と玄関をチェック。シューボックスは既存を活用したものだそうですが、見事に全体のインテリアと調和しています◎
マンションをチェック
1982年に竣工した、全14棟・総戸数777戸の大規模マンションです。施工は竹中工務店と鹿島建設によるもの。今回ご紹介した住戸は、エキスパンションジョイントで隣の棟と接続しており、東側の隣家とは直接壁を共有していません(左下)。
cowcamo
共用部にあたる、窓サッシや玄関ドアが結露してしまうのがTさまの気になる点だそうですが、2023年11月から窓サッシと玄関ドアの改修が進んでいます。
ちょうど今回の取材の際、別住戸の窓サッシの搬入作業を目にしましたよ。
“東陽町エリア” の住み心地
売主さま
大きなスーパーや図書館、区役所が徒歩圏内にあって便利です。子育て世代が多く街の雰囲気は落ち着いていますよ。
最寄りは東京メトロ東西線「東陽町」駅(徒歩5分)。ターミナル駅の「大手町」まで5駅と都心へのアクセスは良好。さらに有楽町線の延伸が計画されているため、今後の利便性の向上が期待できるエリアです!
売主さま
「木場公園」や「東京都立現代美術館」、“清澄白川・門前仲町エリア” が近く、近所の散策も楽しいと思います。
パン屋さんやカフェが充実していることも気に入っているポイントのひとつです。
左上・運河沿いの景色を楽しめる「CONTAINER CAFE 2187(コンテナカフェ ニイイチハチナナ)」(徒歩4分)/右上・清澄白河にある人気ベーカリーの2号店「B2(ビースクエアード)東陽町店」(徒歩5分)/左下・Tさまおすすめのパティスリー「Eclat des Jours(エクラデジュール)(徒歩9分)/右下・デニッシュ食パンが有名な「モンシェール 東陽町工場」(徒歩13分)
カウカモ編集部より
今回ご紹介したのは、売主さまが自らの設計で造り上げたこだわりの住まい。
“帯収納” によって、WICのような収納専用の空間を極力省き、広々とした約24.2帖のLDKを造りつつ、個室もしっかり2部屋確保した間取りが特徴的です。
空間の伸びやかさを演出するとともに、ベンチやテレビ台としても機能する収納の設えに、建築のプロならではの技が光ります。
売主さまのネックだったという古い窓サッシや玄関ドアは、2023年11月現在進行中の改修工事で交換が予定されているというのもうれしいポイント。
立地は、都心へのアクセス良好かつ生活利便施設も充実した “東陽町エリア”。木場公園や “清澄白河エリア” が近く、ご近所へのお出かけも楽しめそうです。
住宅系メディアで取り上げられたことも多いこちらの物件、お問い合わせはお早めに。
writer / editor:本多 隼人 / 一部写真提供:田中 裕大
なるべく居住空間を広く確保するため、収納専用のウォークインクローゼット(WIC)のような空間の代わりに、 “帯収納” を造ったんです。