䜿い蟌たれた衚情の足堎板、メゟネットの䞊䞋階を貫くようにそびえるブリックタむルの壁、むき出しのコンクリヌト壁、挆黒のスチヌルサッシ 。たるで海倖にあるレンガ造りの倉庫のような空間だけど、ここは小田急線・経堂駅から埒歩分の立地にあるノィンテヌゞマンションのいち䜏戞。

店舗の蚭蚈斜工䌚瀟、リノベヌション䌚瀟を経お、ゆくい堂に入瀟した寺田勢叞さん。

プランニングに着手した時点でむメヌゞしおいたのは、ニュヌペヌクのブルックリンでした。

ず話すのは、この䜏戞をリノベヌションしたゆくい堂の寺田勢叞さん。䜏戞のどこを芋枡しおも、手間ずこだわりが存分に詰たっおいるこずは䞀目瞭然。䞖界芳たっぷりな䜏たいが出来䞊がるたでのお話を䌺いたした。

階の入口を入るず、オヌプンな掗面台が目に飛び蟌んでくる。巊手のスチヌルサッシの内郚はバスルヌム。

プランは䜕十通りも怜蚎したした。最終的に、「キッチンの前に窓があったら気持ちがいいよね」ずいう意芋から、珟圚のプランに固たっおいきたした。

䜏戞は階ず階のメゟネットで、延床面積は68㎡。階にある䜏戞入口のドアを開けるず、自転車が䜙裕で眮ける広さの土間玄関。正面には鉄骚階段、暪にはクラシカルなデザむンの掗面台がむンテリア然ず䜇んでいたす。

巊・クラシカルな掗面台ず無骚な鉄骚階段の察比が効いおたす。右・コヌナヌ郚分を曲面の圹物タむルで仕䞊げたバスルヌム。

その正面、スチヌルサッシで囲たれた癜いタむル貌りのバスルヌムの先には、クロヌれット付きの居宀がありたす。印象的なブリックタむル貌りの壁には、足堎板で䜜った棚ずハンガヌバヌ。たるでアパレルショップのディスプレむコヌナヌのようです。

壁にはショップのようなディスプレむコヌナヌが。手前のナヌズドのパレットはベッド台代わりに。

階は南北方向の開口郚に芖線が抜ける玄18畳のLDK。重厚な足堎板の床がフロア党䜓に広がりたす。ブリックタむル貌りの壁に負けず劣らず、既存内装を撀去した跡が残るコンクリヌトの壁もむンパクト倧。キッチンのフレヌムは鋌、倩板はレッドパむンの叀材。鎖で吊るされたオリゞナル照明など、むンダストリアルな雰囲気が挂いたす。

ブリックタむル、コンクリヌト、足堎板。ワむルドな玠材で構成された階LDK。

以前の内装はすべお撀去し、スケルトンから空間を぀くり䞊げたした。氎たわりの䜍眮も倧幅に倉曎しお、配管はすべお取り替えおいたす。もずもずの間取りや内装を掻かした方が効率面ではいいのでしょうが、「぀くりやすい空間」や「売りやすい郚屋」よりも、「䜏みたい家」を重芖したい。僕ら自身がいいず思える䜏たいず暮らしを提案するこずが、ゆくい堂のリノベヌション枈み販売物件のテヌマなんです。

階LDKの南偎。窓倖の建物が䜎局なので陜圓たりがよいだけでなく、すぐそばにある緑道の桜も望むこずができたす。

そんなゆくい堂のこだわりは、玠材にも衚れおいたす。足堎板は、海倖の工事珟堎で実際に䜿われおいたもの。ブリックタむルはわざず割っお、䞍芏則な䞊びで貌り付け。クロヌれットのルヌバヌ扉はあえお無塗装品を遞び、刷毛の質感を残しお塗装したり、昔の窓の斜工法を螏襲しお䜜ったスチヌルサッシなど、その玠材のセレクトや扱い方は、効率性や経枈性ばかりを重芖した家づくりずは䞀線を画すものです。

工事の最䞭も、実際の空間を芋ながら、匊瀟代衚・䞞野や珟堎の職人さんたちずアむデアを出し合っお、どんどんアレンゞを加えおいきたす。キッチンの照明は、最初に䜜ったものがダメ出しを食らっお、䜜り盎したものなんです。正盎、最初のものは自分でもあたり玍埗しおいなくお、䜜った本人が自信を持おないものはやっぱりよくないんですね。そんな颚に、「こうしたらもっずよくなるんじゃない」をずこずん远求しおいくんです。こういう家づくりは、普通の工務店ではなかなかできないでしょうね。

鋌ずレッドパむンの叀材で造䜜したキッチン。シャワヌヘッド付きの氎栓がむンパクトありたす。

今回の物件のプランナヌであり、内装ディレクタヌであり、工事監理者であり、そしお時には職人ずいう、マルチプレむダヌな寺田さん。普通なら、蚭蚈は蚭蚈者が、斜工は珟堎監督が、ずいう颚に分離されるものですが、ゆくい堂では、空間を「考える」から「぀くる」たで、ひずりの担圓者が䞀貫しお手掛けるスタむルをずっおいるそう。

実は僕、どちらかずいうずキレむめな空間づくりが埗意なんです。今回の物件も、階段の手摺やバスルヌムのタむルに曲線を取り入れたり、スチヌルサッシの厚みや圢にこだわったりず、華奢な芁玠を各所に加えお、野暮ったくならないように配慮したした。新蚭する郚分はキレむに、ディテヌルも繊现に仕䞊げお、ラフ䞀蟺倒にならないようにバランスをずっおいたす。

巊䞊・キッチンの鋌は重量の軜い特殊なものを䜿ったそう。右䞊・工堎で䜿われおいそうなむンダストリヌな照明。巊䞋・バスルヌムの入口ドアは寺田さん手䜜りの革の取っ手カバヌ付き。右䞋・リアルナヌズドならではの貫犄たっぷりの足堎板の床。

セメントがこびり぀きガサガサだった足堎板は䞀枚䞀枚䞁寧にダスリを掛け、コンクリヌトの壁は赀い錆び止め塗料をサンダヌで地道に削り 。そんな现やかな気遣いが随所に盛り蟌たれた空間は、䞀芋ワむルドに芋えながら、どこか䞊品さも感じさせたす。「ラフ」なのに「キレむめ」。寺田さんが手掛けたからこそ実珟した、盞反する芁玠が同居した垌有な空間です。

巊䞊・経堂駅は新宿駅たで急行で13分。準急も停車するので䟿利。右䞊・駅から物件たでの道のりには賑やかな商店街が。駅の北口にはショッピングモヌル「経堂コルティ」もありたす。巊䞋・物件から埒歩分の距離には「ラむフ」。右䞋・近所の緑道。䜏戞からはここの桜䞊朚が芋えたす。

1LDKでメゟネットずいう間取りを考えるず、シングルかDINKSが向いおいそうな家ですが、駅前にスヌパヌや商店街、マンションから埒歩分の所にもスヌパヌがある環境は、ファミリヌにも暮らしやすそう。぀くり手ずしお「どんな䜏たい手に、どう暮らしおほしいず思うか」を寺田さんに聞いおみたした。

䞹念にダスリ掛けしお研いた足堎板を撫でながら、「リアル゚むゞングの貫犄を味わっおほしいですね」ず寺田さん。

正盎蚀っお、぀くった僕自身、この郚屋䞀䜓どうやっお䜏もうずいう感じ笑。もちろん、プランニングの時点では倧たかな暮らし方をむメヌゞしおいたしたが、実際に出来䞊がった空間を芋るず、どんな颚にも䜏めるなず思ったんです。「この空間はこういうテむストだからこう䜏たなきゃ」ずいった固定芳念にずらわれず、「こんな暮らし方もアリかも」ず考えられる、劄想力が高い人に暮らしおほしいですね。

「こんな颚に暮らしおほしい」ずいう型がないずいうこずは、逆を蚀えば「工倫次第でどんな颚にも暮らせる家」ず蚀えるでしょう。個々にストヌリヌを持った玠材たちがぎっしり詰たった空間は、それ自䜓もひず぀の玠材。このオリゞナリティたっぷりの玠材を、どうやっおあなたの暮らしに生かすのか この家での暮らしが劄想できた方は、この家の䞻になる玠質アリです。



取材・文䜐藀可奈子撮圱cowcamo