世田谷区羽根木(下北沢駅)
開いて閉じる家
羽根木1丁目戸建て
開くことも閉じることもできる、戸建ての住まい。一家を支える “大黒壁” を中心に回遊を楽しもう。生活と生業が混ざり合う “羽根木エリア” 倣い、内と外に土間を。布貼りの建具で “壁を再編集” し、光の届き方を変える。そんな開閉を暮らしの一部に。
現在ご紹介可能な物件は、中古・リノベーション住宅のオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ) 」よりご覧いただけます。
京王線
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リボーン シモキタ
やってきたのは「下北沢」駅! 小田急電鉄、京王電鉄、世田谷区が連携し、駅周辺の再開発を進めているエリアです。写真は地下化した小田急線の改札口。広くなった駅前では、よくイベントが開催されていますよ。
cowcamo
羽根木の戸建てさん
カウカモでの『戸建て特集』、まだまだ続いております! 今回ご紹介する物件があるのは、世田谷区 “羽根木エリア” 。階段横には、柵で囲われた土間のあるお住まいです!
cowcamo
最寄りは、京王井の頭線「新代田」駅で徒歩5分。「下北沢」駅からは徒歩13分の距離で、環七通りを超える道のり。少々アップダウンはありますが、落ち着いた住宅街の中を歩くアプローチです。
売主さま
“羽根木エリア” は、閑静な住宅街で豊かな樹木の残る場所です。周辺にはその木々を活かしながら住職が隣接する集合住宅などもあります。今回は、Camp Design inc.の藤田雄介さんにデザイン監修と設計を依頼しました。エリアの特色を反映したプランニングになっていますよ。
広い土間が お出迎え
左・玄関扉を開けると、ゆったりとした土間が。廊下にはスリット窓から陽の光が届いています。/中央・奥には折れ戸2枚分の収納スペースがあり、中には可動棚が設置されています。靴はもちろん、サイズによってはベビーカーなどもしまえそうな容量です。/右・廊下には襖(ふすま)のような建具があり、その先には個室が。その前に、左手の扉の先を見てみましょう。
水まわりをチェック
左・こちらは手洗い器付きのトイレです。玄関横にあると何かと便利ですよね。/中央・そのお隣には洗面脱衣室が。洗面台はツーボウルで、収納付きのワイドなミラーも。洗面台の対面にはオープン棚が備わっていますよ。/右・ホワイトで統一されたバスルーム。正面の扉の奥は……後ほどご紹介しますね。
1階の個室を 順番に拝見
約9.4帖の洋室Aには、奥に約5.1帖の内土間も備わっています。
売主さま
主寝室としてお使いになるのはもちろん、お仕事場や小商いなど、住まい+αの使い方もできる場所としてつくりました。
内土間は、観葉植物や自転車置き場としても活躍してくれそう。特にお気に入りの自転車であれば、室内で保管したいですしね。ペットの日向ぼっこスペースにもいいですね◎
売主さま
外へ開いて、新しいコミュニケーションを育む場として使うこともできます。“住む=閉じる” という枠に捉われず、“開いて使う” 楽しさも視野に入れながら、自由に暮らし方を描いてみて欲しいです。
お庭のような テラスのような
左・掃き出し窓の奥は外土間。フルオープンではないので、こちらでお食事やガーデニングを楽しんだり、DIYにチャレンジしてみたりと、いろいろ使えそうです。左手の扉の先は先ほど見たバスルーム。ちなみに、柵には鍵が付いていますよ!/右・柵を開くとこんな感じ。“週末だけオープンするコーヒー屋さん” なんて小商いも似合う雰囲気です。
cowcamo
内土間とゆるやかにつながっていて、使い方の妄想が広がります。SOHO的に利用するのもいいですし、小型犬を飼っていらっしゃればドッグランとしてもよさそう◎
室内に戻ってきました。個人的にはワークスペースとして使うイメージが湧いてきましたが、二世帯でお住まいになる場合にもよさそうです◎ 備え付けの収納はないので、必要であればご用意くださいね。
cowcamo
例えば、映像関係や服飾、アーティストの方などお仕事道具が多い方であれば、機材やアイテムの保管場所としても役立ちそうです。職種上、広い作業スペースが必要な方でも、のびのびとお仕事ができそうな広さがあります◎
玄関正面にある 約5.6帖の洋室B
左・二面採光で明るい個室です。/右・階段下を活用したオープン収納があります。三角に切り取られていて、なんだか空間の表情が豊かに。
約10帖の洋室C
こちらも二面採光で、ゆったりとした広さが取られています。
左手の掃き出し窓の先は駐車場。そして右手には大きな収納が! お洋服だけでなく、季節家電やスーツケースなどもしまえそうです。
階段を上りましょう
手すりも木製で素敵ですね。暗くなりがちな階段にも窓があるのは、うれしいポイント!
2階に到着
階段を上った左手には、約5.1帖のキッチンが。L字型で作業スペースやシンクは広々としていて、IHクッキングヒーター付き。シンク左下の凹みには食洗機の設置もできますよ。
cowcamo
写真には写っていませんが、左手奥には約3帖のパントリーがあります。可動棚が備わっているので、調理家電や食材のストック場によさそう。その先にはコンパクトなバルコニーもあるので、換気や一時的なゴミ置き場として活用できそうです◎
キッチンからダイニングスペースを見てみました。お気付きでしょうか? 窓の両脇、縦いっぱいの高さに襖のような建具があるんです。
それを閉じると、こんな表情に。こちらは一体……?
売主さま
2階の窓の前には、天井から床まである布貼りの建具を採用しました。カーテンのように周辺からの視界を遮りつつ、外からの光を行灯(あんどん)のようなやわらかな光にして室内へ通しています。
cowcamo
レースカーテンを閉めたときとは、また異なる “光の拡散” がありますね。
2階全体を見渡してみました。グレーの構造壁の奥にはリビングスペースが広がっています。
こちらにも布貼りの建具が。折り上げ天井の間接照明には調光機能が備わっているので、夜の雰囲気にも期待です。
売主さま
一般的には窓の形に合わせたカーテンを設置すると思いますが、“壁の再編集” を考えて、この建具を使いました。開けたときは額縁のような表情を持っていて、光と空を切り取っているようにも見えます。
cowcamo
なんだか素敵な考え方です。開けていても、閉じていても、スッキリとした印象を受けました。
掃き出し窓の先 バルコニーへ
幅、奥行きは共にコンパクトではありますが、物干し台や植栽を置くには十分な広さだと思います。
cowcamo
正面には電線が被ってしまっていますが、奥には建築家の坂茂氏が設計した集合住宅「羽根木の森」のグリーンが見えるんですよ。
売主さま
洗濯機置き場は、1階と2階どちらでも設置できるようにしてあります。お洗濯物はこちらのバルコニーで干してもいいですし、1階の内土間や外土間を使ってもいいと思います。
ちなみに、2019年11月はこんな様子だったそう。バルコニーに植物も置いていますが、お向かいの緑が綺麗に見えますね。
約21.4帖のリビングスペース
写真左手(西側)は腰窓なので、建具に浮き上がる光がなんだか美しい。奥にはディスプレイ品ですが、布製の屏風(びょうぶ)があり、空間をゆるやかに仕切っています。
cowcamo
縦に長い空間なので、こんな風に間仕切りを与えてあげるのも面白いですね。
布屏風の奥へ
左・引き違い戸の中はウォークインクローゼット(WIC)。この写真では見切れてしまっていますが、隣にも扉があり、その中は……/中央・トイレでした。手洗い器と換気のできる窓付き!/右・こちらの空間は書斎っぽくしたり、お子さまの勉強スペースにしたりするのもいいですね。もちろんソファとラグを別々に置いて、広々使うのも◎
グレーの構造壁を中心にキッチン、ダイニングスペース、リビングスペースを回遊できるようになっています。
売主さま
この構造壁のこと、『大黒壁』なんて勝手に呼んでいます。そんな言葉は無いのですが、家の中央でどっしりと構えながら支えてくれているので。
紹介したい ディティールたち
左上・布貼りの建具のお名前は「布框戸(ぬのかまちど)」といいます。木製の枠内に布を貼ることによって、軽やかさと透過性を兼ね備えているアイテムです。/右上・外土間を2階から見下ろした景色にもご注目を。ちょうどダイニングスペースからのぞけるのも、仕掛けのひとつ。元々はバルコニーがあったそうです。/左下・キッチン収納の扉にズームイン! 些細なこだわりかもしれませんが、こういうポイントに惹かれます。/右下・2階の床下には “小さな隠し扉” が3か所! 中にはテレビコンセントも備わっているので、テレビを設置する場所を選べますよ。
可愛い可愛い 取っ手たち
各扉に備わっている、木製の取っ手にフューチャー。ゴロッとしたドアノブ、埋め込み式、つまみタイプとさまざまな姿で潜んでおります。ぜひ現地でどこの扉か探してみてください♪
周辺を散策!
左上・「下北沢」駅にできた商業施設「シモキタエキウエ」は、2019年11月1日にオープンしたばかり。レストランやアパレルショップ、雑貨店など全16店舗が入居しています。施設内にはアーティスト・長場雄さんのイラストも!(徒歩13分)/右上・「羽根木の森」近くには、建築家・東利恵氏が設計した集合住宅「亀甲新(きっこうしん)」が。その路面店にはセンスのいいお店が揃っていますよ。(160m 徒歩2分)/左下・「亀甲新」の向かいにも、著名な建築家が設計をした集合住宅「羽根木インターナショナルガーデンハウス」があります。建物内にはパン屋さん「boulangerie Cadeau(ブーランジェリー カドー)」も。(190m 徒歩3分)/右下・特別な日のスイーツには「patisserie emporter(パティスリー アンポルテ)」がオススメです。(350m 徒歩5分)
左上・コーヒースタンド「RR(アールアール)-coffee tea beer books-」は、「新代田」駅正面にあります。2階はイートインスペース兼ギャラリーです。(400m 徒歩5分)/右上・オレンジの看板が目印の「BASSANOVA(バサノバ)」では、アジアンテイストのラーメンをいただけます。テレビ番組でもよく取材されている有名店です。(270m 徒歩4分)/左下・梅の名所として有名な「羽根木公園」。さまざまなスポーツ施設のほかにも、“自分の責任で自由に遊ぶ” がコンセプトのプレーパークがあり、老若男女に大人気の公園です。(750m 徒歩10分)/右下・「下北沢」駅をご利用なら、スーパーは24時間営業の「foodium(フーディアム)下北沢店」(1.2km 徒歩15分)が便利でしょう。徒歩10分(750m)の距離には「トップパルケ 松原店」もありますよ。
カウカモ編集部より
『戸建て特集』まだまだ続いております! 今回やってきたのは、緑が多く残り、住職隣接する集合住宅が点在している “羽根木エリア” 。生活と生業が混ざり合いながらも、穏やかな空気が流れる街です。そんな街の雰囲気を設計にも取り込んだ、一戸建てをご紹介します。
まず、1階には外土間と内土間があり、外と中に緩やかなつながりを持たせています。内土間がある空間は、お仕事場や小商いの場、コミュニティスペースなど “住まい+α” の使い方ができるように設計されているのがポイント。
各所建具に採用されている「布框戸」は、閉じればやわらかな光を室内に届け、開けば光と緑を切り取る額縁のような存在。“壁の再編集” という考えのもと、すっきりとした表情で凛と室内を彩ってくれます。
生活と生業、外と中、開と閉。どれも対極にあるように思えますが、こちらの住まいならそれらの要素をうまく織り交ぜることができるのです。今までの暮らし方の枠を超え、ステップアップする都市生活をお楽しみいただけそうな住環境が整いました。
よりフィットする暮らしを求めている方へ。きっとここでなら、“想像してたあの暮らし” が叶うのではないでしょうか。内見の際には、周辺にある建築家が設計した集合住宅もぜひ見てみてくださいね。とっても素敵な雰囲気なので、ここでの暮らしの方の妄想もはかどりそうです。
writer / editor:平野 翔子(一部写真提供:Kenta Hasegawa)
劇場やライブハウス、古着屋などが点在するカルチャー色の強い街ですが、駅周辺にはスーパーやドラッグストアも多くあり、生活利便性は◎ 小田急線は「新宿」方面、京王井の頭線は「渋谷」「吉祥寺」方面へのアクセスが良好です。