魅惑の下町「月島」

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左上・「月島」といえばココ、「月島西仲通り商店街」。通称 “もんじゃストリート” と呼ばれるこの通りには美味しいお店が路地裏までところ狭し。もう最高です。(550m 徒歩7分)/右上・もんじゃ焼きに目がいきがちですが、それだけじゃないのが「月島」。個人的に大好きなのが大衆居酒屋「岸田屋」さん。17時の開店前には、連日長い長い行列ができているんですが、それに並んででも行く価値あり。コの字のカウンター、壁に掛けられた料理の札、チャキチャキ働くおばちゃんたち、そして絶品の料理と酒。たまらんです!(850m 徒歩分11分)/左下・清澄通り沿いの「フジマート 月島店」は月島住民の食卓の強い味方。この辺りに住むならぜひ利用したいスーパーです。(600m 徒歩分8分)/右下・「月島」といえばココ、お肉屋さんの「肉のたかさご」! という方はツウかも。こちらで買えるやき豚やメンチカツは絶品。今回ご紹介する物件からはなんと徒歩1分の距離なので、夕飯に困ったら駆け込みましょう!(79m)

“日本のガウディ” によって デザインされたマンション

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「月島」駅から清澄通りをまっすぐ歩くこと3分。「相生橋」のふもとに建つこちらのマンションが今回の目的地です。南国・南欧・和が一体となったような独特のデザインは “日本ガウディ” と呼ばれる建築家・梵寿綱(ぼん じゅこう)氏によるもの。外壁のタイルはよく見るとクジャクになっています。うーん、すごいインパクト! それでは気になる内部に潜入してみましょう。

売主さま

地下1階付き・総戸数240戸のマンションです。2019年1月現在、築年数45年とそれなりに年数は経過していますが、しっかりと立てられた計画の元、適宜修繕が行われています。

内部に潜入!

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左上・こちらがエントランス。なんとなく沖縄っぽい雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?/右上・中に入ると管理人事務室が。石畳やブロック、斑点模様の床などいろいろな素材やデザインが融合しています。左手の開口の先へ進みましょう。/左下・エレベーターは左右で止まる階が違うのでご注意を。ご紹介する住戸へは右手のエレベーターを使います。/右下・最上14階へとやってきました! 住戸は通路の一番奥、角部屋です。

売主さま

管理人さんは月〜土曜日の週6日、10:00〜18:00の間に勤務されています。

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写真ではわかりませんが、実はエレベータードアの表面に絵が施されています。ぜひ現地に訪れた際はチェックしてみてください。

住戸内へ

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左・こちらがご紹介する住戸の玄関ドア。それではお邪魔します!/右・コンパクトな空間に、ぎっしりと建具や収納が詰まった玄関スペースと廊下。それぞれチェックしていきましょう!

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事前にお伝えしますが、こちらの住戸、梁の影響で天高が低い箇所がいくつかございます。まず、玄関入り口上部にも梁が通っており、床からの高さは約170cmとかなり低め。背の高い方はゴッツンしないようにお気を付けてお入りください・・・。

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左・廊下に上がって土間スペースを振り返ったカット。右手のロールスクリーンタイプのカーテンを開けると、中には洗濯機置き場が! 上部には洗剤などをしまっておけそうな吊り戸棚が備わっています。左手のドアの中は配管スペースですので、日常的に開閉することはなさそう。/右・廊下には左手に下足入れとオープンラック、右手には水まわりとトイレにつながるドアが。まずは突き当たりの引き戸から、気になるダイニングキッチン(DK)へと進みましょう!

約9帖のDK

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左・引き戸を開けるとキッチンがお出迎え。手前の凹みは冷蔵庫置き場です。/右・3口コンロが備わったキッチン。上部には吊り戸棚があり収納力◎

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南東向きの縦長なダイニングスペース。掃き出し窓の先でなにやらキラキラと輝いています・・・

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掃き出し窓上部にも梁が通っており、床からの高さはこちらも約170cmです。少しかがんでバルコニーへ。

豊洲運河ビュー

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バルコニーに出てびっくり! こんなに素敵な景色が待っていたなんて! キラキラ輝く豊洲運河と、その向こうには “豊洲エリア” のビル群。最上階の恩恵を受けた眺望は、時間が許す限りずっと眺めていたくなります。

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眼下に清澄通りが通っており、外に出ると車の走行音が聞こえました。最上階ということもありうるさいと感じることはありませんでしたが、聞こえ方には個人差があるので、気になる方は現地でお確かめください。

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丸みを帯びた手すりが可愛いバルコニー。左右の景色も素敵な上に、上部と手すりにそれぞれ物干し金具が付いているのも◎

室内に戻りましょう

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左手の開口の先には洋室A・Bにつながるドアがあります。

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開口上部にも梁が通っており、床からの高さは約174cmです。背の高い方はお気を付けを。

約6帖の洋室A

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DK同様、東南向きの掃き出し窓があり開放的な洋室A。こちらからもバルコニーにアクセスできます。

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掃き出し窓前からのカット。向かいには折れ戸2枚分のクローゼットが備わっていますよ。

お向かいの洋室B

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ワイドな腰窓がある洋室B。腰窓は共用廊下に面していますが、角住戸なので人通りを気にする心配はなさそうです。

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こちらにも洋室Aと同じサイズのクローゼットが備わっています。

廊下に戻り 水まわりをチェック

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左・コンパクトな洗面脱衣室。/中央・バスルームもこぢんまりとしています。大柄な方は少し窮屈かもしれません・・・。現地で確かめてみてくださいね。/右・トイレはヘリンボーン柄のアクセントウォールが貼られて華やかな印象です。

建築家・梵寿綱の世界

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“日本のガウディ” と呼ばれる建築家・梵寿綱氏は奇怪とも言える建築をデザインすることで知られています。このマンションは彼がまだ梵寿綱と名乗る前のものらしく、ほかに比べるとやや控えめ。とはいえエントランス上部にもあるクジャクの模様(写真左)や、建物の側面に施された花柄のタイルアート(写真右)からは、彼の世界観がにじみ出ています。

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さて、取材時はちょうどランチタイム! 美味しい月島グルメを食べて帰りましょう!

「月島」放浪記

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左上・こちらは清澄通りを挟んでマンションの向かいにあるレバーフライの名店「ひさご家 阿部」。土日はお昼前に売り切れることもある超人気店です。/右上・からしを付けていただくサックサクのレバーフライは絶品。自宅がこの距離にあったら、小腹が空くたびにきてしまいそうです。お店の前にあるベンチで食べることもできますよ! /左下・さて、続いてやってきたのは「魚菜はざま」さん。築地で仕入れた新鮮な魚を使用したランチは、ボリューミーなうえにリーズナブル。/右下・今回注文したのは「煮付け定食 三種の刺身付き」。トロトロの煮付けに、プリプリの新鮮な刺身はもう最高。歯ごたえある刺身、本当に美味しかったです。

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カウカモ編集部より

今回の舞台は、いまだに商店街や細い路地を残す下町「月島」。隣街の豊洲や勝どきは、いまやタワーマンションが建ちまくる “超都会” なイメージですが、「月島」は親しみやすい下町風景が広がっています。

「月島」といえばもんじゃでしょ! という声が聞こえてきそうですが、それだけじゃないのがこの街の魅力。今回訪れたレバーフライの「ひさご家 阿部」や「魚菜はざま」、個人的に大好きな大衆居酒屋「岸田屋」など隠れた名店がそこら中にあるんです。「築地市場」の近くで賑わってきた街でいただける料理の味は、確かなものばかりですよ。


交通利便性のよさだって忘れてはいけません。東京メトロ有楽町線・都営大江戸線が乗り入れる「月島」駅からは「銀座一丁目」や「六本木」へ一本。「東京」駅へはバスが頻繁に走っていますし、タクシーに乗っても1,000円ちょっとなので、出張が多い方にもメリットのある立地と言えるのではないでしょうか。でもここだけの話、自転車があれば「東京」駅・「銀座」駅はいつだって気軽に行ける距離なんです。


さて、少し前置きが長くなってしまいましたが、今回の目的地は “日本のガウディ” と呼ばれる建築家・梵寿綱氏によってデザインされたマンションです。彼が梵寿綱と名乗る前の作品らしく、ほかのものと比べるとやや控えめ。ただ、外壁に施されたクジャクや花柄のタイルアートからは彼の世界観が垣間見えています。個人的にどこか沖縄っぽさを感じてしまったのはここだけの話ですが(笑) もちろんいい意味で。


外観からは想像できないほど雑多な内部は、SF映画に出てきそうな雰囲気。エレベータードアに絵が描かれていたり、壁や床の場所によってチグハグなタイルが貼られていたりと、独特な梵寿綱ワールドにどんどん引き込まれていきます。

それでいて管理体制が良好なのが面白いところ。しっかりと修繕が行われているうえに、管理人さんが週6日勤務と、SF的でありながら現実的なんです。


住戸はというと最上14階に所在する角部屋。事前に注意点を伝えておくと、梁の影響で天井高が低い箇所がいくつかあるんです。玄関ドア上部・掃き出し窓上部に至っては約170cmほどしかないので、男性には少々窮屈かもしれません。水まわりもこぢんまりした造りになっているので、気になる方は現地で実際に確かめて見てくださいね。


気にならないようであれば、南東向きの掃き出し窓から豊洲運河とその先に建ち並ぶビル群を望む素敵な眺望を手に入れることができちゃいます。キラキラ光る水面、ゆっくり進む屋形船。時間が許す限り、ぼーっと眺めていたくなる光景ですよ。夕焼けもさぞかし綺麗でしょう・・・。


間取りは2DKなのですが、DKが縦長で約9帖とややコンパクト。個人的には追加リノベーション工事を行って、隣り合う洋室AとDKを分ける壁を取り払うことを強くオススメいたします。両居室の掃き出し窓がつながって開放感が生まれるうえに、ダイニングスペースとリビングスペースをしっかりと確保できます。よりゆとりある暮らしが送れると思いますよ。

少々控え目な住戸ですが、そこさえクリアできればこれまでの生活とは一味も二味も違った生活ができる物件です。まずは一度、実際に訪れてみては?

writer:酒井 大作