売主さまのご紹介

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Mさま

知り合いのインテリアコーディネーターさんから、2020年にこの住まいを受け継いだMさま。当時はほかの選択肢はまったく頭に無く、ひと目惚れのような即決購入だったそうです。購入後にめでたくご結婚され、現在はご夫婦で居住中。今後のライフステージの変化を視野に入れたうえで、お住み替えを決意されました。

売主さま

リノベを手がけた前所有者の方が、ロンドンでアンティークのバイヤーも経験されているおしゃれな方で。私もこの内装がとても気に入っていたので、ほとんど手を加えていない状態です。

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なるほど〜。大前提として、2016年にリノベーションされたお住まいですので、ある程度の使用感や設備の不調は想定した上でご検討いただくのがよさそう。経年を風合いとして引き継ぐか、部分リノベを視野に入れるのもアリですね!

というわけで こんにちは、カウカモです

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おおっ、窓が多い! こちらは地上3階に所在している角住戸。窓は南西・南東・北東の三面にあり、明るさと風通しのよさにはかなり期待できます♡

見どころ大量です

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LDKは約17.1帖。天然木を敷き詰めたエリアと、軽く一段下がったモルタルのエリアとにゾーニングされています。躯体現しになった右手の壁が、内装のアクセントとしていい味を出してますね!

眺望はこんな感じ

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南西向きのバルコニーに出ると、視界の右半分にはお隣の建物が。左半分には環状2号線が延びており、走行音は聞こえるものの、グリーンが見える圧迫感少なめのビューとなっています。

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LDKで窓を閉めていても、車の走行音はそこそこ聞こえてきます。気になるかどうかは個人差が出るポイントですので、サッシの経年変化と併せて、現地にてチェックしてみてください。

未だ眠れるバルコニー

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LDK西側〜隣の納戸にまたがる、スリムなバルコニー。実は売主さまは一度もバルコニーを使ったことがないそうで、前所有者さま退去時のままの状態です。活用するにはお片付けが必要そう。

室内に戻って

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モルタル仕上げのエリアから、LDKを見渡してパシャリ。壁付けタイプのキッチンのおかげで、中央にゆったりとくつろぎのスペースが確保されています◎

売主さま

ダイニングとリビングの段差は、空間をゾーニングする役割のほか、ゲストが集まるときには縁側みたいに木の部分に腰掛けて、みんなでリビングを囲めるように……という工夫なんだそうです。

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なるほど〜、コンセントも2ヶ所に設置されていて便利そう。ホットプレート繋げますね(笑)!
さてさて、それでは左手前のドアを開けて納戸を拝見……

なんと! 納戸!

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約1.9帖の納戸を、売主さまは書斎として活用されていました。自然光も入るし、ほどよい “お籠り感” が集中する場としてちょうどいいのだとか。この使い方、継承したいカモ……

絵になりますね♡

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こうして見ると、どの窓からも街路樹のグリーンがのぞいて、住まいの雰囲気を明るくしてくれているのがわかります。天気のいい日だったらもっと気持ちよさそうです!

売主さま

開放的な空間なので、家で仕事するのもぼーっとするのも快適です。カフェに行かなくても、うちでいいなって思うようになりました。

スタイリッシュな キッチンを拝見

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内装に見事に溶け込む、天然木×モルタルの造作キッチン。食洗機はありませんが、3口コンロのほかにビルトインオーブンが備わった優れモノです。換気できる窓がふたつあるのもポイント高いですね。

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キッチンとランドリーがまとまってるのって、ちょっと海外の住宅みたいですね?

売主さま

ええ、随所に海外のテイストを取り入れている住まいだと思いますよ。ピッタリはまるように造作されていますので、このMiele(ミーレ)のドラム式洗濯機はこのまま物件にお付けします。

廊下〜玄関へ

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左・LDKと玄関の間にある短い廊下。アイアンを使った特注の扉の奥には収納棚が備わっています。/右・玄関側から見たカット。手前が水まわり、右奥が洋室です。順番に見ていきましょう。

映画に出てきそう!

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左・うわあ、超絶可愛い。タイルも、塗装のカラーリングも、壁のミラーもライトも、こだわりを感じます♡ 下部がどーんと収納なのも頼もしいですね。/右上・クラシックなヨーロピアンテイストの洗面ボウル。/右下・存在感を放つハニカムタイルは、もちろん海外輸入品。

左右にバストイレ

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左・洗面室の隣には1216サイズのバスルームが。北東向きの窓から自然光が入ります。/右・反対側にはトイレ。こちらにも北東向きの窓があり、簡単に換気できるのがGOODですね。

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水まわりの設備には、少々使用感が見受けられます。今後の対処をイメージしつつご内見いただくのがよさそう。

洋室をチラリ

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左・さらに隣に進むと、約4.6帖の洋室が。アクセントカラーを使い、塗装で仕上げた壁がスタイリッシュな雰囲気です。/右・南東向きの出窓にはインナーサッシが設置されています。おかげで、洋室内では車の音はだいぶ緩和されている印象です!

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写真には写っていませんが、洋室にはクローゼットが備わっていますよ。

もうちょっとだけ ディテールを

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左上・LDKの躯体現し部分のアップ。狙って出せるものではない、ラフな質感がカッコイイのです。/右上・フローリングはあえて横幅の異なるものを組み合わせて、空間にリズム感が出るよう工夫されています。/左下・キッチンのシンク部分。つるんとしたフォルムと海外仕様の水栓が可愛い。/右下・キッチンの棚には、お気に入りの食器や茶器など並べたくなりますね。

それではここで マンションのことを

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左上・環状2号線沿いに佇む、1980年竣工・総戸数22戸の小規模なマンション。エントランスには数段ほど階段があります。/左下・エレベーターは無く、3階の住戸までは階段を利用することになります。ちょっとだけ心のご準備を!/右・共用ホールなどは無く、エントランスからすぐ階段室へアクセスする造り。管理人さんは週3日の朝、清掃業務のみでのご勤務です。

ここは “日本のギリシャ” こと「大倉山」

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上・物件の最寄りは、東急東横線の「日吉」と「菊名」の間に位置する「大倉山」駅(徒歩10分)。「港北区役所」や「大倉山記念館」を抱く、各駅停車駅ながら多くの人で賑わう街です。/左下・こちらは東側の商店街「レモンロード」。銀行や飲食店がまとまっているので便利に使えそう◎(徒歩7分)/右下・駅の西側に延びる「エルム通り商店街」は、実はギリシャ・アテネの「エルム通り」と姉妹提携を結んでいます。ギリシャ風建築が多く、目にも優雅です。(徒歩10分)

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「大倉山」大好き♡ 街の魅力についてもっと知りたいという方は、こちらの記事もぜひどうぞ。

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左上・駅に隣接した「東急ストアフードステーション 大倉山店」が暮らしの大きな味方。(徒歩10分)/右上・「大倉山」って、結構気の利いた個人店が多いんです。例えば「pukutto(プクット)食堂」は、コワーキングスペース併設の隠れ家カフェ。(徒歩12分)/左下・こちらは地元民でいつも賑わう、美味しいパンが揃う「トツゼンベーカーズキッチン」。パン事情の充実は大きな魅力ですね。(徒歩10分)/右下・そして周辺の紹介として、大型商業施設「トレッサ横浜」は外せません! 売主さまは、ほぼ毎週ここだけで買い出しを完了しているそうです!(徒歩13分)

売主さま

買い物や外食で何ひとつ不自由ないですし、東京にも横浜にもアクセスしやすいんです。住み替え先も、できれば「大倉山」がいいですね……離れられないです(笑)

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ありがとうございました! なお、こちらの物件は居住中のため、ご内見の日時には調整が必要な場合があります。あらかじめご了承くださいませ。

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カウカモ編集部より

うーん、心がざわめくカッコよさ。そもそもヴィンテージの色気とかラフな手触りとかって、こういうことを言うんだったな……と思い出させてくれる内装です。ヴィンテージ “風” のピカピカ物件、ではないので、暮らしの足跡はある程度残っています。気になる場合は、細かく手を入れてお化粧直しをするのがいいかも? ですが個人的には、この雰囲気を愛する方だったら “こなれ感” としてポジティブに受け止められるのではないかと思います。

舞台は東急東横線のローカル駅「大倉山」。駅からマンションまでは商店街を通り抜ける道のりなので、体感時間としてはだいぶ短く感じそうです◎ 東京と横浜の間に拠点を持ち、一点もののヴィンテージ空間で悠々と仕事する日常を想像してみると、かなり贅沢な気分になりますよね……売主さまが「カフェに行く必要がなくなりました」と仰っていたのにも、しみじみと納得。

取材日は曇り空でしたが、晴れた日には三面の窓から気持ちよく陽が入りそう♡ ただし窓が多いこともあり、マンション前の環状2号線からの車の音が、LDKではそこそこ聞こえてきます。ベッドルームでは窓が二重になっているおかげで気になりませんでしたが、この点も事前にご留意いただいておくといいかもしれません。

心の準備をしておいていただきたいポイントはあるものの、それでも、不安がすべて吹っ飛んでしまうような魅力的な内装です。「なんとなくオシャレな家を探している」というよりは、「絶対にここに住みたい」と思っていただける方との出会いをお待ちしております。やっぱりここは、ひと目惚れで住み継がれてゆく住まいだと思うのです。

writer : 小杉 美香 / editor : 坂上 翔子