この物語は、実際にカウカモで自分の家を買ったあるスタッフ、そして担当エージェントたちへのインタビューを元に構成されています。ライターがちょっと色気を出した箇所こそあれ、基本的にすべて事実に基づいたリアルな購入体験の記録です。
( 第1弾はこちら、第2弾はここからご覧いただけます )
それでは参りましょう!
カウカモスタッフが、リアルにカウカモで買ってみた劇場 - 最終幕 手に入れたのは、「暮らす」を楽しむ新しい視点でした -
♪ピーンポーン♪
カモ「お邪魔しまーす!」
goishi「どうぞ〜」
カモ「わあ、何カッコつけてるんですか」
goishi「いや僕じゃなくて住まいを見てください!」
カモ「素敵に出来上がりましたね……おめでとうございます! というわけで今回は、こちらのgoishiさんの新居にてお話を聞いていきますよー!」
前回までのあらすじ
賃貸を卒業して自宅を購入することにした、広報担当社員のgoishi(ゴイシ)さん。担当エージェントのsumire(スミレ)さんとの対話の中で、自分の “ほんとうに欲しい暮らし” を見つめ、「生命を感じられる住まい」をキーワードとして物件探しを進めました。
リノベーションコーディネーターのzono(ゾノ)さんに相談して追加リノベのイメージを膨らませ、無事に契約も完了。いよいよリノベを施工する工務店さんとの打ち合わせへと進みます。最終幕はその、工務店さんとのやり取り〜暮らし始めまでの物語です。
リノベ山の裾野は想像以上に広かった
駅〜物件の間にある公園。この日は少し曇り空
カモ「駅からここに来るまでの間、川と公園の緑のフレッシュさがすごかったです。部屋の中からも緑が見えるし……これは確かに生命を感じますねえ〜」
goishi「そうなんです! 気持ちがいいのでカーテンを開けて過ごすことも多いです。この眺望なら、眺めているだけで精神統一できるなって、最初に見た時から感じてて」
カモ「うんうん。室内に求めるイメージは “精神統一できる空間” でしたもんね」
goishi「それで、いよいよ工務店さんとの打ち合わせに入って!」
カモ「うんうん」
goishi「……それで、じゃあどうリノベしたらいいんだろう??? って……」
カモ「えっ、前回決めてましたよね? リノコーデのzonoさんと一緒に」
goishi「はい。予算を踏まえて、どんなリノベをしたら理想の暮らしに近づけるのか、色々相談させてもらいました」
カモ「そう! LDKの天井を躯体現しにして、あと、洗面化粧台の変更でしたよね? 一体何を悩むことが……?」
goishi「そこで決めてあったのは、どんなリノベをしようかっていう、いわばリノベの “種類” だったんです。工務店さんとの打ち合わせでは、ひとつひとつのポイントの細かい “仕様” を決めていくんですよ」
カモ「 しよう?」
goishi「カモさん、躯体現しにもいろいろ種類があったんですよ……壁紙だってもう無限に……僕は理解しきれていませんでした。リノベってどの部分ひとつとっても、めちゃめちゃ種類があるし、やりようがあるんです。いざ工務店さんから具体的な提案をもらって決定していく段階に来たら、軸となる全体像をイメージしていなかったために決めきれなくて」
カモ「なるほどなるほど」
goishi「どんな空間を作りたいのか、自分自身で全体像をもう少しイメージしておけば、工務店さんとのやり取りがスムーズだったろうなと。これは反省点ですね」
★カモMEMO★
天井を剥がし、コンクリートの持つ質感を活かす「躯体現し」。今っぽくおしゃれな空間を創れる人気のリノベですよね。けれどコンクリのラフな風合いそのままでいくのか、「クリア塗装」で仕上げるのか、「白塗装」で仕上げるのか? 選ぶルートによって、だいぶ雰囲気が変わるのだそう。
体験してわかった不確定要素と、スタッフのサポート
goishi「天井を白塗装するかどうか、もう迷いに迷って。物件の躯体がどんな感じなのかは、実際に天井を剥がしてみないと分からないんですが、工期も決まってるので、剥がしてからのんびり決めるってわけにもいかなくて。お願いして、作業中の現場から天井の画像を送ってもらったりしました」
カモ「なるほど。決断を下していく中で、蓋を開けなきゃ分からない不確定要素もあるんですね」
goishi「でもいざ開けてみたら、ダクトの銀色がほどよくいぶしがかった色味になっていたのはラッキーでしたね。銀ピカだったらどうしようかなぁって思ってたので……それに、天井のこういう飛び出した配管も、人によって感じ方は違うと思うんですけど、僕は気に入っているところなんです。なんだろ……この建物の歴史というか、関わった誰かの仕事の跡というか。ただのっぺりした天井ではきっと出ない、趣を感じます」
カモ「おお、それって “命を感じる” ってテーマにも通じるような気がしますね」
goishi「それから、いざリノベしようとすると、その部分をきっかけに別のリノベが派生することもありました。例えば洗面所のスイッチプレートやタオルハンガーも変えてるんですけど、それは壁のクロス変更のために一度外す必要があったので、『どうせならもっと気に入った物に変えよう』って思って」
カモ「先輩? なんだかキリがなくなりそうで怖いです」
goishi「でもそこは、はじめにzonoさんとちゃんと予算を決めておいたので! 工務店さんにもそれが共有されていて、つねに予算の範囲内で議論や吟味ができたので本当に安心でした」
カモ「ああ、ありがとうリノコーデ……毎回、予算のことチラチラ考えるのなんてイヤですもんね」
goishi「本当にそうなんですよ。しかも、どうやらエージェントのsumireさんが気を利かせて、当初から予算を多めに組んでおくように配慮があったみたいなんですよね。『goishiさんはきっと、どんどんやりたいことが増えていきそうだから……』って」
カモ「す、sumireさん……! 心の配りっぷりがもう田舎のお母さんみたいじゃないですか」
goishi「そんなわけで予算に少し余裕が残ってたので、LDKの扉も変更しちゃいました(笑)開放感がアップしてすごくよかったです」
カモ「なんだかんだ言ってめちゃめちゃ楽しかったみたいで、何よりです(笑)!」
ついに降りてきたイメージ
カモ「goishiさん、もっと全体像を具体的にイメージしておけばよかった、ってさっき言ってましたけど、結局どうしたいかってイメージは定まったんですか?」
goishi「ええ。工務店の担当さんとは、オンラインも含めて複数回コミュニケーションさせてもらいました。その中で、自分なりに “精神統一できる空間” って何だろうって考えて。たどり着いたのが、龍安寺の石庭みたいな枯山水のイメージだったんです」
カモ「か、かれさんすい?」
★カモMEMO★
枯山水とは……水を使わずに石や砂、植物などで雄大な自然風景を表現する庭園様式のこと。禅の思想とも関わりが深く、心を落ち着かせ、心の目で世界と向き合うための奥深〜い装置とも言えるでしょう。ちなみにかく言うgoishiさんも、思いついた時点ではあんまり詳しくなかったそう。
龍安寺石庭 (写真:kamogawa/イメージマート)
カモ「なるほど……ちなみにgoishiさんが『枯山水だッ!』って閃いたときの、工務店さんの反応は?」
goishi「さすがに『えっ、何?』って感じでしたね」
カモ「(笑)」
goishi「空間のアクセントとなる梁部分のクロスは、主張しすぎず、かつ枯山水の石の質感を思わせるものを選んでます。どの面までクロスを貼るかは最後の最後まで悩んだポイントでしたが、最終的には工務店の担当さんを信頼してお任せしました。出来上がりには大満足ですね!」
三つの山に登る
カモ「でもでも意外と、リノベではそこまで枯山水感は押し出さなかったんですね? 室内に砂利を敷き詰めたりとかは?」
goishi「下手すると悲惨なことになってしまいそうで……」
カモ「あっ、そこはちょっと特殊だという自覚があったんですね」
goishi「なのでリノベでやり込みすぎずに、あとはインテリアでイメージに寄せていくのがちょうどいいかなと。インテリアならわりと気軽に変更できますから。それに」
カモ「それに?」
goishi「実際思ったんですけど……欲しい暮らしを手に入れるには、物件・リノベ・インテリアのどれか単体の力でどうにかするんじゃなくて、すべての力を合わせて住まいを理想に近づけたほうが、コスパがいいんじゃないかって」
カモ「うーん確かに、最初から理想通りの物件って、あってもめちゃ高そうですもんね……でも、ただでさえ物件探しだけでも大変なのに、その “複合技大作戦” だとずいぶん先まで見通して考えなきゃいけないんじゃないですか?」
goishi「そう。とにかく物件選んで買う、っていうパートだけに全集中力を注いじゃうと、その後でリノベのこともこんなに考えなきゃいけないんだ?! って息切れしちゃうと思うし、その後に続くインテリア選びでもそうなると思うんですよ」
カモ「登るべき山は三つあるって感じですかね。先輩、挫けそうです」
goishi「でも、カウカモは買っておしまいのサービスではないので。物件探しの段階から『インテリアをカウカモで買って、ローンに組み込める方法もあるよ』って話も聞いてましたし、リノコーデさんのおかげで事前にリノベ費用も把握できましたし……おかげでいつも、次への心の準備ができていた状態でした。『ヨシ、次の山はこういう装備しなきゃいけないな』っていうのをなんとなくイメージして、挑戦できた感じです」
カモ「おお……ご来光が射して、登頂したgoishiさんが眩しい!」
カウカモのインテリアで叶えた「寺モダン」
カモ「ところで、インテリアもカウカモで買えるんですね? 知りませんでした!」
goishi「大手だと「FLYMEe」や「ACTUS」なんかと提携していて種類豊富ですよ。例えば、プロジェクターを載せてるこのボードは「FLYMEe」で見つけたもので、その名も「ゼン(禅)ローボード」っていうんですよ」
カモ「そういえばgoishiさん、前回の記事で言ってましたね? TVを置かないほうが生命を感じられるって」
goishi「ええ、TVに限らずなんですけど、大型の家電がメカメカしい存在感を放ちすぎないようにしたくて。枯山水のイメージで、アクセントを作らないというか……どこか一箇所に強く視線が集まらないように意識したんです。自分なりに調べて、そのほうが心が落ち着く空間になるんだと知りまして」
カモ「へえー! このラグもいいですねえ、こんなのあるんだ」
goishi「あ、それは『枯山水 ラグ』で検索してネットで普通に買いました」
カモ「カウカモじゃないんかい(笑)! でも、提携ブランド以外からも自由に買えるって分かって安心しました」
goishi「もちろん。このLDKは自分的には “寺モダン” って名付けてるんですけど、全体的にちょっとお寺を意識して、重心を下げたコーディネートにしています」
goishi「夜はプロジェクターで、滝とか焚き火とかの環境映像を流したりして。おかげで、思い描いていた通りの心穏やかな時間を過ごせてます」
カモ「おお〜。それで精神を統一して、また趣味の株式投資の世界に身を投じてゆく、と」
goishi「昨日も株の動きが、ちょっとですね……今夜はここで焚き火の画像でも見て心を癒そうかと……ふふ……」
カモ「しゅ、取材中なんで元気出してください!」
手に入れた大切なもの
さあインタビュー時間も残りわずか。ここで、ずっと気になっていたお金のことを、思い切って聞いてみましょう。
カモ「あの……これは『毎月の支払額を下げたいぜ』ってところから始まった物語だと思うんですけど。結果、月々の支払いは?」
goishi「なんだかんだで上がりました。諸費用・リノベ・インテリアなどもローンに組み込んで合計4800万くらいなので、月々の支払いは、管理費や修繕積立金も含めて15万いかないくらい……でも、今の暮らしがすごく気に入ってるんです。自分でも、住まいへの考えがこんなに変わるとは思ってなかったな。LDKだけじゃなくて寝室側にも、今後もっと手を加えたいですね」
カモ「くっ、充実したオーラがすごい!」
goishi「友人たちには『本当にいい体験だった』って話してますよ。まわりも僕のことをね、カネの人間だと思ってたので(笑) わざわざ月々の支払いが上がるところに引っ越したっていうのが、ちょっと驚きだったみたいです。goishiでもそう変わるんだ〜、って」
カモ「カネの人間って(笑)」
goishi「やっぱり皆、家を買うって考えると、とにかくお金のことが気になっちゃうと思うんです。でも……お金も大事ですけど、まずは自分がどういう暮らしをしたいかを改めて考えて、それが叶えられるエリアや物件を選ぶのがいいかなって思います。理想の物件はなかなか見つからないですけど、追加リノベやインテリアで変化させられるんだ、ってことを頭に入れた状態で探せば、選択肢って結構広がるんですよね」
カモ「goishiさん……」
goishi「自分ごととして経験してよくわかりました。寄り添って視野を広げてくれるエージェントやリノコーデがいるのが、カウカモの強みなんですね!」
カモ「ちなみにgoishiさんの体感だと、物件単体の力で、叶えたい暮らしの何%くらいでした?」
goishi「自分の場合だったら、物件だけで100のうちの70くらいかな?」
カモ「なるほど、じゃあ残りの30はリノベとインテリアで達成と」
goishi「いや……でもその叶えたい暮らしって、100じゃなくて、150とかもっと上にいける気がするんですよ」
カモ「まさかの限界突破?!」
goishi「元々あまり暮らしのこだわりやイメージはなかったけど、今の状態が100に近いとして、自分でもっとこうしたいとか、住まいについて考えることが楽しくなってきていて。このまま行くと、そもそも持っていた100(自分の理想)を超えるような気がしてるんです。それってすごく、豊かなことなんじゃないでしょうか」
エンドロール
さて、エンディングテーマ曲が聞こえてまいりました。「カウカモスタッフが、リアルにカウカモで買ってみた劇場」、いよいよお別れの時間が近づいてきたようです。最後に音楽に乗せて、本編に出てこなかった部分のトークをQ&A形式でお送りします。
♪LA・LA・LA・カウカモ〜カウカモ〜
Q:ローンはどうやって選びましたか?
A:いくつか審査を通してもらって、色々ある中から一番金利が低いものを選びました。リノベ費用、インテリアや家電の購入費もローンに含めています。エージェントさんが色々調べてくれたので、自分で1から調べて迷う……みたいなことがなく、楽でしたね。
♪不動産屋はこわくない〜だけどもちろん仕事にHO・N・KI〜
Q: 転職してから、わりとすぐの購入だったと思うのですが?
A:僕の場合は転職後半年くらいでしたね。必ずしも転職して日が浅いから購入できない、というわけではないと思います。ひとまずは相談してみるのがいいかもしれないですね。
♪ふんわりからガッチリまで受け止める〜あなたの「買うかも」〜
Q:エージェントとのやりとりは大変でしたか?
A:アプリの中に専用チャットがあって、LINEみたいにコミュニケーションできました。やっぱりチャットとメールって全然違いますよね。迷惑メールに埋もれてしまったりする心配もないし、負荷を感じることなくやり取りできましたよ。
♪ひとりひとり違う最適解〜いっしょに探せばなんかイイかも〜(グワッグワッ)
Q:カウカモの「中古住宅安心保証サービス」って、実際に使いましたか?
A:この物件にはもともと保証がついていたので入りませんでした……が、ついていなかったら入っていたと思います。
★カモMEMO★
「中古住宅安心保証サービス」とは、物件を買ったあとの水まわりなどのトラブルや、ガラスが割れた、鍵を紛失した……といった不測の事態に対して、24時間体制で駆けつけ・設備保証をしてくれる頼もしいオプションサービスのこと。長いお付き合い、しましょうね♡
♪気軽にお問い合わせSHI・TE・NE〜ドゥ〜ワ〜!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。カウカモでよく見る「まずは個別相談」「お気軽にお問い合わせください」の文言。その先には一体どんな出会いと葛藤、そして達成感が待っているのか、イメージを膨らますことはできたでしょうか。この記事が、皆さまが叶えたい暮らしにそっと手を伸ばすきっかけになれば幸いです。
それではまたの機会にお会いしましょう。ごきげんよう!
カウカモでは、この記事でご紹介した「個別相談」以外にも、さまざまなサービスをご用意しています。
「理想の住まいって、どう叶えるの?」
気になる方は、サービス一覧ページもぜひのぞいてみてください。
取材・文・撮影:cowcamo