ファッションを楽しむように、暮らしも楽しもう。日本を代表するセレクトショップとしてファッションやカルチャーを牽引する「BEAMS」で働くスタッフのライフスタイルや住まいをご紹介します。
好きなアイテムやこだわりのインテリアがぎゅっと詰まった "自分らしい" 暮らしを送るBEAMSスタッフの皆さん。「BEAMS living style」は、その住まいをご紹介する連載企画です。
今回は、アートディレクター・デザイナーを務める山本綾子さんの住まいを訪れました。
《プロフィール》
名前:山本綾子さん / 中尾優一郎さん
年齢:36歳 / 36歳(取材時)
職業:ビームスクリエイティブ デザイン課(アートディレクター兼デザイナー)、BeAMS DOT ディレクター
趣味:釣り、友人とのホームパーティー、絵を描くこと
Instagram:@ayappe1026
■インテリアのテーマは?
内装は比較的シンプルな印象に抑えて、ちょっと変わったデザインや色味の家具や小物を置くことで個性を出しています。自分たちの好みに合わせてリノベーションした際に、全体的にまとまりが出るよう意識したんです。
以前出張で訪れたイタリア・ミラノにあるプラダ財団美術館(※)が内装やインテリアのヒントになりました。そこは蒸留所跡地をリノベーションしたところで、元々の内装の雰囲気を活かしつつポップなデザインが噛み合っていて素敵だったんですよね。
※1993年に設立された、プラダ財団のアートコレクションを展示する美術館。 1910年代に蒸留所として使用されていた7つの建物を改装している
■お気に入りのブランドやショップは?
前衛的なデザインが好みで、「Memphis(メンフィス)」や「Droog Design(ドローグ デザイン)」の作品がお気に入りです。
いつか欲しいなと思っているのは、「Superstudio(スーパースタジオ)」のクアデルナの家具シリーズ、あとは「GERRIT THOMAS RIETVELD(ヘーリット トーマス リートフェルト)」のジグザグチェアですね。
■住まいづくりのルールは?
私は掃除が苦手なので、家を綺麗に保てる工夫をいたるところに散りばめました。たとえば、この家にはダイニングテーブルを置いてないんです。あるとなんでもかんでも物を置いてしまって、結果汚くなるので(笑)
他にも、ソファは脚があると下に埃が溜まるので隙間ができないよう造り付けたり、お掃除ロボットが全体を動き回れるように、キッチンの段差以外は床をフラットにしているんです。
あと、もともと専有面積をうまく使うための工夫だったんですけど、廊下を造らず玄関を開けてすぐにキッチンにしたのが意外と便利で。買い物袋をキッチンのカウンターに置いてから、冷蔵庫に移す一連の作業が地味に楽で助かってます(笑)
■家のなかでのお気に入りの場所や過ごし方
やっぱりリビングですね。家に人を呼ぶことが好きなので、間取りをシンプルにしてこの面積でも人が集まりやすい空間にできてよかったです。
もう少し世の中が落ち着いたら、友人たちを招いてホームパーティーを再開したいですね。
■インテリアとファッションの関係性
私のなかではインテリアもファッションも一緒の感覚です。ちょっと変わっている、実験的で遊び心があるものが好みですね。ただ、がっつりやりすぎていないというのもポイントで。
伝統や積み重ねが感じられるものをベースに、自分なりのアレンジを加えるのが好きです。
《住まいについて》
間取り:1LDK+フリースペース+WIC
面積:53㎡
場所:三軒茶屋
《BEAMS infomation》
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取材・文・撮影:清水駿