駅チカに おもてなし空間

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こちらは玄関から一段上がったタイル貼りの土間スペース。引き戸を開け放すと、奥のリビングと左手の和室がお目見えする開放的な空間に。

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今回ご紹介するのは、最寄りのJR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅まで歩いて3分の駅近物件です。

売主さま

「日本の感性」をテーマに大学と共同で企画デザインしました。ただ “和風” なデザインなのではなく、日本古来の生活風習や感性を現代のマンションでの暮らしに再構成しました。

光降り注ぐリビング

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リビングから奥のダイニングキッチン(DK)までバルコニーがぐるっと囲っています。

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広さは約14.5帖。窓が多いと冷気が気になりますが、床暖房が備わっているので冬でも暖かくお過ごしいただけます。

街ナカ住戸

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住戸は3階に所在しています。バルコニーは超ワイドスパン&カーブした形で奥行きも深く、駆け出せそうな広さ。

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取材時は近くのビルの工事音が少しだけ聞こえました。現地でご確認くださいね。

売主さま

カーテンボックスを天井に設置しているので、カーテンを閉めても室内はスッキリとした印象ですよ。

室内へ 戻ってきました

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折上げ天井の間接照明からはやわらかい光が降り注ぎます。夜になるとまたグッと雰囲気がよくなりそう。

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右手の引き戸は何だろう……?

頼もしきリビング収納

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スススー……引き戸を開けると可動棚付きの収納の登場です。掃除道具から日用品まで受け入れてくれそうな広さです。

売主さま

こちらの建具は空気を通す布張りと板張りを交互に組み合わせました。収納に見えない建具のデザインがポイントです。

食事の間は 一番奥に

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約11帖のDK。キッチンはアイランド型で回遊性のある造りです。右手の凹みに冷蔵庫を置くことができます。

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冷蔵庫をダイニングから見えづらい位置に置けるのが地味に嬉しい♪ キッチン背面には木製の食器棚など置きたいですね。

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緩やかなカーブを描いた窓に優雅さを感じるDK。

売主さま

キッチンは空間と調和するようフルオーダーしたもので、3口コンロと食洗機付きです。

再びリビングへ

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リビングは三面を可動建具、一面を窓ガラスにぐるり囲まれています。

売主さま

空間を壁ではなくふすまや障子のように可動建具で軽やかに仕切っています。建具はそれぞれの場所に合わせてオーガンジーの張地(はりじ)や和紙など音や空気、視線を調整できる素材をこだわって選定しましたよ。

ホッと安らぐ和空間

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自然光が入る茶室は約5帖の広さ。床の間は季節に合わせた置き物や掛け軸などで演出したいですね。

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小上がりになった造りなので、普段はちょっと腰を下ろしたり、ゴロンと横になれる寛ぎスペースとしても活躍しそうです。

土間の奥へ

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左・土間奥の引き戸の先には廊下のようなスペースがあり、3つの扉は左から洗面室、洗濯機置き場、トイレの入り口です。/右・和モダンなトイレ。タンクレスタイプで見た目スッキリ&お手入れも楽々です◎

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左・どっしり構える洗面台。三面鏡付きで機能的。/右・在来工法で高級感漂う浴室はゆとりのある1720サイズ! さらに窓付きです。

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生活感の出る洗濯機置き場が洗面室と別の場所に設けられているのはありがたいですね。

プライベート空間

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二面採光の洋室は広さ約10帖です。

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左手のガラス戸から北西向きのバルコニーに出ることができますよ。

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左・ベッドだけでなく、デスクやドレッサーなどを置くゆとりがあります。/右・奥行きの深いウォークインクローゼット(WIC)付き。

お邪魔しました

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左・正面の引き戸が、後半にご紹介した水まわりと洋室側へとつながる扉です。/右・玄関は大人数の来客にも対応できそうな広さ。トールサイズの下足入れも備わっていますよ。

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来客をおもてなしするパブリックスペースとプライベートスペースがしっかり分けられているのがいいですね。こちらは事務所使用可能な物件ですので、ご自宅兼応接スペースのような使い方もできそうです。

新耐震基準適合の マンション

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左上・1989年竣工・総戸数14戸のマンション。重厚感漂う風格です。/右上・大きな円柱の奥にあるエントランス。/左下・ガラス張りのオートロックドアは円形デザインが特徴的。管理人さんは日曜日を除く週6日、7:30〜11:30で勤務されています。/右下・住戸の玄関。ドアを開けても室内が見えづらく、プライバシー性の高い造りになっています。

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機械式の駐車場と駐輪場には空きがあります(2023年8月現在)。管理費に寄った共益費のバランスを含め、今後の修繕計画に関してはしっかり確認しておくとよさそうです。

駅チカは正義

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左上・JR山手線「駒込」駅は東口から出ると近道です。/右上・江戸期を代表する遊式築山泉水の大名庭園「六義園」。桜や紅葉の時期にはライトアップが行われ、見応え十分ですよ。(徒歩10分)/左下・オシャレなパンが揃うベーカリー「REALTA(レアルタ)駒込」。奥には雰囲気のいいカフェスペースもあります。(徒歩2分)/右下・鮮度の高いお寿司が高評価の「常寿司」。ゲストを自宅に招待した後はこちらでおもてなしするのもよさそう。(徒歩1分)

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カウカモ編集部より

エアコンは天井埋め込み型、カーテンは天井ボックス型と、空間全体に余分な “線” や “出っ張り” をなくしていて、建具の格子や折上げ天井のラインがすっと心地よく見える。そんな細部まで考え尽くされた和のデザインは、正直住まいというよりは高級料亭のような品のよさを感じました。


土間を含む最大35.5帖の大空間は、大人数の来客でもどんと受け入れてくれそう。可動建具の開閉で4つのエリアに緩く分かれるので、フレキシブルな使い方ができますよ。


周辺は商店街が近く、チェーン店ではない小規模な飲食店がたくさんあるので、お店開拓をするのも楽しそうです。


人をもてなす「ハレ」、日常生活を営む「ケ」の空間を意識した和のエッセンスたっぷりの住まい。日本美を感じる洗練された空間で暮らしたい方にフィットするのではないでしょうか。駅から徒歩3分の距離は、招かれるゲストにとってもうれしいはずですよ!

writer / editor : 濱口 綾子