売主さま

弊社は主に戸建て住宅の建築を手がけています。そのエッセンスを中古マンションに応用し、ある意味実験的な狙いで2017年にリノベーションしました。当時やりたかったことをギュッと詰め込んだ、珍しいタイプの住まいだと思います。

さっそく 魅力に迫りましょう!

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左・こちらが住戸の玄関扉前。1階に所在する角住戸です。/右・コンパクトな玄関に入ると廊下は無く、ダイレクトに洋室へ。左手に見える温かみある木の壁が気になります!

約7.3帖……? の洋室

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南と東側には窓があり、LDKの引き戸の一部はミラーになっています。実際の帖数以上に広がりを感じられる細やかな仕掛けです◎

リズミカルな 木目の表情

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洋室と水まわりを隔てる壁には、青森県産の杉の木が貼られています。窓に取り付けられた木製のインナーサッシも、すべてお揃いの杉が使われているのだとか。

技あり! 木製サッシ

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左・ドアのように開く木製インナーサッシ。奥にガラス扉があり、その先のテラスへ出られます。/中央・『え!?』ドアノブの金具をカチッと回すと……なんと、手前に少しだけ開く換気スタイルにチェンジ。/右・現状、カーテンレールはありません。でもお揃いの木製パーテーションが付属するので、しっかりと遮光することができますよ。

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窓の開け方が2wayなんですね! 面白い!

売主さま

この窓は「ドレーキップ」という仕様です。金具部分は、このスタイルの本場であるヨーロッパから輸入しました。室内のサッシはすべて二重になっているので、防犯・防音・遮熱効果などが期待できますよ。

窓の向こうへ

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1階ながら、圧迫感のない眺め。ご覧のとおり太陽光も入るので、快適に洗濯物を干せそうです。ただし、グレーのテラス部分より先はマンションの共用部となりますのでご注意を。

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目の前に中庭風スペースがあるのはうれしいけれど、共用廊下とはチェーンで区切られているだけなので、あまりプライベート感はないカモ。

室内に戻って

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木の壁に溶け込んでいる扉を開けて(少し斜めになっている部分)、水まわりへ進みましょう!

ただならぬ雰囲気……♡

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左・正面に洗濯機置き場、そしてガラス扉の先に見えるのがバスルームです。/右・振り返るとトイレと洗面が。一体型なのでスペースにかなり余裕があります。

売主さま

バスタブやシャワーは、海外のショールームで見てピンと来たものを採用しました。壁や床のタイルも、雰囲気に合わせて輸入したものです。

このバスタイム、 事件です

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ゆったり足を伸ばして入れそうな、大きなバスタブ! 洗い場にはスタイリッシュなオーバーヘッドシャワー&ボディシャワーを完備。さらには手持ち用とバスタブ用のシャワーまで用意されています。

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ホテルライクな仕様ですね〜♡ シャワーが何種類も!

売主さま

はい、あらゆるシャワー需要にお応えできるかと思います(笑)

続きまして 引き戸の向こうへ

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今度は引き戸の奥にある約9.1帖のLDKへ。写真は、引き戸を開けて洋室とつなげた状態です。

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引き戸をすべて閉めるとこんな感じ。両面ミラーになっている1枚の扉をどの位置に並べるかで、また印象が変わりそうですね。

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LDKは北・西側に曇りガラスの窓があり、こちらにも木製インナーサッシが備わっています。中央の収納棚は移動させることが可能ですが、右手前にあるガス給湯器は動かせませんのでご留意ください。

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あれ、そういえばキッチンは?

変装上手なキッチンです

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左・ジャン。引き戸の奥に隠れていました。奥には冷蔵庫を置くスペースも。/右・可動式の収納は奥行きが深く、たっぷり入りそう。これひとつで心もとない場合は、収納家具の追加を見越しておいた方がいいでしょう。

売主さま

来客時などに、キッチンまわりの生活感をサッと隠せるので便利ですよ。

マンションの姿に 迫る!

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ほんのり西洋風な佇まいの白いマンション。1981年築ですが、こまめに修繕を重ねているようで清潔感があります。ただし、総戸数に対して共益費がやや抑えめなので、今後の値上げは視野に入れておいた方がいいかもしれません。管理人さんは巡回形式でのご勤務です。

歴史を感じる小道

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上・最寄りの「桜新町」駅までは徒歩6分の距離。八重桜の並木が美しい駅前には、チェーンの飲食店が多く並んでいて便利です。/下・物件までは、1924年に多摩川の水を渋谷町まで送水するため創られた「水道みち」を歩きます。チェスの駒のような「駒沢給水塔」はこのエリアのシンボル的存在。(60m 徒歩1分)

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大正ロマンを感じるデザインの給水塔は、上部の王冠のような電飾から “丘の上のクラウン” とも呼ばれます。江戸川乱歩が「怪人二十面相」のアジトのモデルにしたことでも知られているのだそうです!

どんなシーンも 快住!

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左上・ヨーロピアンな店構えが愛らしい「ベッカライ・ブロートハイム」は、地域で20年以上の歴史を持つ老舗ベーカリーです。(600m 徒歩8分)/右上・ご近所にこんなおしゃれカフェがあるなんて、自慢するしかない!「OGAWA COFFEE LABORATORY(オガワ コーヒー ラボラトリー)」も徒歩圏内です。(350m 徒歩5分)/左下・豊かな自然に触れたいときは「駒沢緑泉公園」の樹木園へ。(350m 徒歩5分)/右下・日常のお買い物は、駅からの通り道にある「ピーコックストア 桜新町店」が便利です。(350m 徒歩5分)

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カウカモ編集部より

ああ……愛すべきおもしろ物件の登場にニヤニヤしちゃいます! 舞台は穏やかな空気と生活利便性が両立した「桜新町」。駅から遠すぎず近すぎず、ちょうどいい距離感の住宅街です。

建築会社である売主さまが、やりたいことを実験的に盛り込んだというこちらの物件。日本離れした2wayの木製サッシ、リッチな水まわり空間など、心くすぐるポイントがいっぱいです。2017年にリノベした物件ですが、とてもきれいな状態で、言われなければ新規リノベなのかと思ってしまうくらいでした。

やや収納が少ない点や、テラスのプライベート感が少ない点など、越えるべきハードルはあるかもしれません。けれど、そんなことが吹っ飛んでしまうほど、個性的でインパクトのある住まいだと思いますよ。もしこの記事を見てワクワクしてきたのなら、きっとここがハマるはず! 素材のこだわりや遊び心に満ちた “唯一無二の住まい” を、ぜひ住みこなしてください。

writer:小杉 美香 / editor:熊谷 緑