中古マンションを購入し、楽しくリノベ暮らしをしているお宅へ訪問インタビューさせていただく「リノベ暮らしの先輩に聞く!」。

今回は、東京都調布市に中古マンションを購入、ご自身でリノベーション設計をされたHさんご家族(ご主人:建築士/30代、奥さま:会社員/30代、娘さん:2歳)のご自宅にお邪魔しました。


渋谷や新宿まで約20分。都心へのアクセスが良いながらどこかのんびりとした雰囲気が残る街、調布。近くには多摩川の河川敷が広がり、四季を身近に感じられる環境が魅力的で、子育て世代からの人気が高まっています。そんな街に約3年前に移り住んできたのが、Hさんファミリーです。 

■「ルーフバルコニー付き」それがマスト条件だった

千歳烏山や府中など、京王線沿線上で暮らしていたHさん夫妻。もっと都心に近い場所に住むことを望んだこともあったそうですが、いつしか「子育てをするなら利便性よりも周辺環境を重視したい」と考えるように。当時、大手リノベーション会社で建築士として働いていたご主人は、いわばリノベーションのプロ。自分が納得のいく物件に出会えたら、リノベーションしたいと常々思っていたといいます。そんなHさんが探し求めていたのは、大きなルーフバルコニーのある家でした。 

ご主人:僕らは共にアウトドア志向で、共通の趣味はキャンプ、登山、スノーボードなど。家に閉じこもることは苦手なので、できるだけ外の空気を感じられるような家に住みたかったんです。

それに、アウトドアが趣味だと荷物がどうしたって多くなる。多いときは月に1、2回はキャンプに行くので、道具を管理したり整理したりするのにも、ルーフバルコニーがあると便利だろうなと思いました。 

ルーフバルコニー付き物件はそもそも希少。仕事柄、物件を見る目が肥えているHさんのお眼鏡にかなう物件はなかなか出てきませんでした。しかし、ついに現在の住まいを見つけたのです。5階の角部屋で見晴らしがよく、なんとバルコニーだけで63平米もある一室でした。 

見晴らしがよく気持ちがいいルーフバルコニー。ウッドデッキとテーブルはHさんが自作した。キャンプでも実際に使用するアウトドア用のチェアを並べ、アウトドアリビングに。

ご主人:内見前にひとりでココまで足を運び、自分の目でマンションの管理状態や周辺環境を確かめました。実際に見てみて、「これはなかなかイイんじゃないのー?」と思い、即決してしまったんですよ(笑)。 

■つくり込まず、内装はごくごくシンプルに

もちろん、設計を担当したのはHさんご自身。間仕切りをなくし、LDKは開放感あふれるつくりにしました。中央に造作のキッチンを配置し、奥さまがいつでも家族を見守りながら家事に集中できる間取りになっています。

アイランドキッチンの側面には天板の寸法に合わせた棚板を設置して、飾り棚を用意。そのときの気分に合った雑貨を飾って楽しんでいるそう。

また、北側の個室は玄関からつづく土間仕様にし、Hさんの趣味部屋に。DIYしたデッキ部分にすぐ出られるようになっていて、大工仕事などもはかどりそうです。 

自転車を置くスペースとしても活用しているHさんの趣味部屋。壁はラーチ合板を貼ったままの状態にとどめ、ラフ&シンプルな仕上げに。

ご主人:できるだけ個室をつくらず、内装にはなるべくお金をかけないようにしました。必要最低限のものしか設けていません。素材はキズなどに強くて安いものを使って、ごくごくシンプルな仕上げにしました。

ライフスタイルや気分は少しずつ変化していくものなので、フレキシブルに対応できるような形にしたかったんです。 

Hさんはそう話しますが、実は収納スペースも充実しています。玄関とLDKをつなぐ廊下部分を活用して、クロゼットや靴収納もしっかり確保。建具を設ける代わりにロールスクリーンですっきりと目隠ししているところも、さすがはプロですね。

▲廊下の壁をニッチ状に窪ませて収納スペースにし、靴などを収納している。白のロールスクリーンを下せば、中身を隠せて存在感が出ない。

▲造作したオリジナルの洗面台。収納付きミラーを選び、こまごましたものはそこに収納している。スツールを置き、奥さまのメイクルームとしても使っている。

ダイニング側からリビング方向を見て。左奥にある飾り棚状のパーテーションで仕切った空間は、お子さんの遊び場に。この間仕切りも、Hさんが最近自作したものだという。

■リビングがふたつある暮らしができる

では、念願のルーフバルコニーを手に入れたHさんご家族、今どのように暮らしているのでしょうか。

奥さま:時間があれば、バルコニーでごはんを食べています。特別なものはなくても、外で食べるというだけでなんでもごちそうになるんですよね(笑)。夏場は水遊びもできるので、娘も楽しいみたいです。

ご主人:ただ座ってボーッとしたり、日光浴をしたり、映画鑑賞をしたりと、かなり使っていますね。実はココね、夏は調布の花火大会の花火が見えるんですよ。自宅にいながら花火が楽しめるんだから、これ以上の特等席ってないですよね。我が家では完全にもうひとつのリビングになっていますよ。

ルーフバルコニーがあると、マンションなのに戸建てのような暮らし方ができると思うんです。のびのびと生活したいという方には、本当にオススメです。

いろいろなお宅を取材をしていると、「せっかくルーフバルコニーのある家を手に入れたのに、実はまったく活用できていないんです」という声もよく聞きます。しかし、Hさんご家族はルーフバルコニーでくつろげるよう、デッキをDIY。さまざまな工夫を取り入れながら、”ふたつのリビングがある生活” を思い切り楽しんでいました。

アウトドアが好きな方、マンションと戸建てのいいとこどりをしたい方は、ルーフバルコニー付きのマンションを探してみませんか?

ーーーーー物件概要ーーーーー 

〈所在地〉東京都調布市
〈居住者構成〉ご家族(ご夫婦+娘さん)
〈間取り〉2LDK
〈面積〉73㎡(バルコニー 63㎡)
〈築年〉築33年
〈設計〉ANCHOR DESIGN

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