こんにちは！ 食べ歩きが大好きな大川です。
街は、時代の流れやそこに集う人とともに変化していきます。
今回お散歩した代官山も、かつて代官山でショッピングやお茶を楽しんでいた女性たちが母親になり、子どもを連れてこの街に戻ってきていて、ファッションの街からライフスタイルの街へと表情を変えているようです。
そんな、代官山の新たな様子をお散歩レポートします！
老舗とNEW SHOPの共存
東急東横線・代官山駅を降りると北側に見えるのが、代官山のランドマーク「代官山アドレス」。
「旧同潤会代官山アパート」の跡地に建てられた複合施設で、その中の「代官山アドレス・ディセ」には、スーパーやドラッグストアが入り、近隣住民の日常を支えています。
商業施設が建ち並ぶ駅から少し離れると、「リストランテASO（アソ）」や「Chez Lui（シェ・リュイ）」など、老舗フレンチレストランやカフェをはじめ、アパレルや雑貨のショップが点在する落ち着いた街並みに。
この代官山のカルチャーと街並みの基礎をつくりあげたのが、旧山手通り沿いに建つ「HILLSIDE TERRACE（ヒルサイドテラス）」です。建築家・槇文彦氏が手掛け、1967年の計画スタートから35年の歳月を掛けて段階的に建てられた複合施設。「代官山交歓バザール」やコンサートなどが行われ、周辺の文化活動の拠点として街の変遷を見守ってきました。
近頃では「代官山 T-SITE」をはじめ、「TENOHA DAIKANYAMA（テノハ代官山）」や「LOGROAD DAIKANYAMA（ログロード代官山）」などの商業施設、また、子どもとクリエイターを育む新型複合ビル「SodaCCo（ソダッコ）」などが続々とオープンし、常に新しいカルチャーを発信し続けています。
犬と自転車がこの街の相棒
代官山駅から10分ほど歩くと、「西郷山公園」に到着！ 見晴らしがよく、緑いっぱいの公園で、きれいに整備されています。平日にはランチを食べる会社員、休日にはピクニックに訪れる家族連れで賑わうそう。近くのお店で食べ物や飲み物を買ってきたり、公園敷地内にあるカフェ「Green Cafe（グリーンカフェ）」を利用したり、思い思いに代官山を満喫出来るスポットです。
西郷山公園近辺に限らず街中でも、犬とお散歩している人や犬のアイテムを扱う専門店を多く見かけました。代官山にはペット同伴可能なカフェや休憩できる施設もたくさんあり、ペット連れに優しい街と言えそう。
また、スマホで開錠する会員登録制のシェアサイクル「COGICOGI SMART!」の貸出し・返却ポートも発見！ 代官山エリアには「代官山 T-SITE」と「LOGROAD DAIKANYAMA」にポートがあり、自転車は電動アシスト付きなので坂道も楽々です。渋谷や中目黒、恵比寿にもポートがあり、好きなポートに返却できるので、代官山エリア内だけでなく街から街への移動にも便利そうです。
天然酵母や無農薬栽培の素材を使った体に優しいパン
目黒川沿いにある「目黒川ロータス」は、素材にこだわった天然酵母のパンで評判のベーカリー＆カフェ。目黒川店の他、代官山や中目黒、横浜、京都などにもお店があり、優しいパープルを基調とした店内には、見た目にも美味しいさまざまなパンが並びます。
店先にはペット同伴可能な２人掛けのテラス席、店内には４人掛けテーブルのイートインスペースが用意されています。春には目黒川の桜を眺めながら一息、なんて素敵ですね。
一番人気は写真左下、チョコとクリームの両方味わえる「vvコロネ」（200円）。お腹が空いたら、２種類の自家製スープ（クラムチャウダー・ミネストローネ）と２種類のパン（いろいろなパン盛り合わせ・トースト）から、ひとつずつ選ぶ「パンとスープセット」（650円）をイートインでゆっくりいただくのがオススメです！
「自家製チャイラテ」など、ドリンクにもこだわりが感じられました。
『目黒川ロータス』
http://lotusbaguette.com/megurogawa.html
住所／東京都目黒区青葉台1-13-10
電話／03-5456-5141
営業時間／9:00〜19:00
定休日／年中無休
こだわりの素材を生かしたアパレル＆カフェ
蔵のような建物には、1993年にオープンした洋服店「OKURA（オクラ）」とオーガニックカフェ「BOMBAY BAZAR（ボンベイバザー）」が店を構えます。内装に使われている流木や貝殻などは、オープン当時のスタッフたちが拾い集めたものだそう。
写真右上の「オクラ」は、MADE IN JAPANにこだわるオリジナルブランド「ブルーブルージャパン」を主に取り扱っており、１階がメンズ、２階がウィメンズのコーナーで、本藍染めを中心に、四季を感じさせる色や素材を使用した洋服や雑貨が並んでいます。日本の伝統技法で作られた商品は、海外からの観光客にも人気のようです！
無農薬有機栽培や無添加の調味料など、美味しくて安全な食材を使用した料理を提供する「ボンベイバザー」は地下１階にあります（写真左下）。人気メニューは、写真右下のオリジナルの大判焼き「OKURA焼き」（つぶあん･ブルーベリー各300円）や 日光の「松月氷室」の天然氷を使用した「宇治小豆かき氷」（850円）。スイーツだけでなく、「カレーライス」や「季節野菜の天丼」など、フードメニューも豊富です。
『OKURA（オクラ）』
http://www.hrm.co.jp/okura/
住所／東京都渋谷区猿楽町20-11
電話／03-3461-8511
営業時間／平日11:30〜20:00、土日･祭日11:00〜20:30
定休日／年中無休
『BOMBAY BAZAR（ボンベイバザー）』
http://www.bombaybazar.jp/
住所／東京都渋谷区猿楽町20-11
電話／03-3461-8512
営業時間／平日11:30〜19:30(L.O.19:00)、 土日祝日11:00〜20:00(L.O.19:30)
定休日／年中無休
開放的な雰囲気で味わえる本格的なメキシカン
八幡通り沿いのオフィスビル最上階にあるモダンメキシカンのお店。高さ８mの大空間でくつろげる室内席のほか、六本木ヒルズや東京タワーまで見渡せるテラス席があります。
７種類あるランチセットはすべて1000円で、スープとドリンク、そしてサラダかお替り自由なトルティーヤ付き。今回は「TACOS PLATE」と常に気を配ってくれた店員さんがオススメしてくれた「CHIKEN FAJITA（チキンファフィータ）」をチョイス。
どちらもスパイスの加減がちょうどよく、ジューシーなお肉と野菜を同時にいただけるので、女性にうれしいですね。食前には白ワインのサングリアが付き、優雅な時間を過ごすことが出来ました。
ところで、ジャスミンティーはメキシコ原産ってご存知でしたか？ 流石メキシコ料理店、セットドリンクにジャスミンティーのホットとアイスがあり、感動しました。
人気のお店なので、予約してからの来店をオススメします！
『Hacienda del cielo -MODERN MEXICANO-（アシエンダ デル シエロ）』
http://modern-mexicano.jp/hacienda/
住所／東京都渋谷区猿楽町10-1 マンサード代官山 9F
電話／03-5457-1521
営業時間／月～土11:30～翌4:00（L.O.翌3:00）、 日・祝11:30～23:00（L.O.22:00)
定休日／不定休
子どもとクリエイターを育む新たな複合施設
2015年３月にオープンした「SodaCCo（ソダッコ）」。カフェやショールーム、シェアオフィスなどが入っています。
「SodaCCo」２階に入っているカフェ「Bird（バード）」は、こだわりのサンドイッチと本のカフェ。本棚には絵本など子ども向けの本も用意してあり、お子さん連れにもおすすめ。
メニューには、オーナーとつながりがある仲間から仕入れた素材を使ったフードやドリンクが並びます。この日は「自家製レモネード」（400円）と東京・奥沢にある「ONIBUS COFFEE（オニバスコーヒー）」のオリジナルブレンドを使用した「ハンドドリップコーヒー」（450円）をいただきました。
写真上のように、人工芝が敷き詰められたワクワクするインテリアで、Instagramを見て訪れる人が多いそう。朝９時から営業しているので、サンドイッチとドリンクでピクニック気分な朝食はいかがでしょうか。
『Bird（バード）』
http://bird-daikanyama.com/
住所／東京都渋谷区代官山町9-10 2F
電話／03-6416-5856
営業時間／9:00~19:00
定休日／水曜日
また、「SodaCCo」の３階にショールーム兼オフィスを構える「niva（ニヴァ）」は、写真下のような、お誕生日などにぴったりな、おめかしスタイが人気のブランド。「自分の娘に着せたいものを」と、子育て中の代表・相川さんが手掛けています。
スタイは、うさぎやバンビなどの動物のものが人気で、撥水加工を施した食事用のものもあります。すべて国内生産され、価格は3000円くらいから。ギフトとして購入される方が多いそう。
現在はネットと卸しをメインに販売していますが、オープンしている時はこちらのショールーム兼オフィスでも購入可能です。
『niva（ニヴァ）』
http://niva.jp
住所／東京都渋谷区代官山町9-10 SodaCCo 3T-03
電話／03-3461-6061
営業時間／10:00〜17:00（外出などで不在の時もあります）
定休日／土・日・祝日の他、不定休
代官山初！ 子どもの自主的な学びを促すアフタースクール
「SodaCCo」の１階と２階には「子ども子育て総合研究所」が運営する新しいコンセプトのスクール第１号校「コビーアフタースクール＋（プラス）代官山」が2016年３月に開校します。
従来の学童保育機能に加えて、どんな場面にも対処できる "未来を生きる力" を育くむプログラムが行われるそう。
１階には好奇心が掻き立てられる本や実験、美術などの道具が充実していて、２階は落ち着く学習スペースになっていました。私がまだ小学生だったらこんなところで放課後を過ごしたかったなぁと思いました。
半径２km圏内を目安に送迎を行うとのことなので、気になる方は「コビーアフタースクール ＋（プラス）代官山」へお問い合わせください！
『コビーアフタースクール ＋（プラス）代官山』
http://coco-inst.jp/afterschool/
住所／東京都渋谷区代官山町9-10 SodaCCo 1F・2F
電話／03-6416-5819
基本開校時間／13:00〜21:00
休校日／土・日・祝日
代官山さんぽまとめ
渋谷や恵比寿、中目黒といった繁華街に囲まれているにもかかわらず、街全体が落ち着いた雰囲気を保っている代官山。道が狭く、代官山駅に各駅停車しか止まらないのが要因かもしれません。
代官山には、通り沿いだけでなく路地裏にも個性的なお店がたくさんあり、訪れる度に新しい発見がありそう。洗練された街並みと最新のカルチャー＆ライフスタイルを体験しに、ぜひ代官山をお散歩してみてください！
取材・撮影：浅野聡子、取材・文：大川晶子
買うカモ!? 気になる「代官山」周辺の中古事情
＊優良な中古物件を求めて日々街を駆け回るcowcamo営業担当が、この街の中古物件事情をレポートするコーナーです＊
人気の東急東横線沿線の中でも、最も地価が高いと言われている代官山。最近では平均坪単価が630万円超（！）の新築マンションが売りに出され、話題になりました。それでも売れ行きが順調だというのだから、その人気の高さに圧倒されてしまいます。
物件の広さとしては、30㎡に満たないようなワンルームから、100㎡を優に超える豪邸まで、幅広く存在します。都心の一等地、更に高台ということもあり、古くから高級マンションが建ち並んだ場所でもあるので、いまでは "ヴィンテージ" と呼ばれるマンションの宝庫でもあります。築年数が経過しても管理体制のよい物件が多いため "古くても高額" と覚悟を決めましょう。
東横線の各駅停車しか停まりませんが、副都心線と直通運転が開始され便利になりました。そして何よりも、渋谷・恵比寿・中目黒まで歩いて行けるという価値は大きいですね。（あやこ）
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