カウカモマガジン6月号は、クラウドファンディングMakuake特集!!
Makuakeスタッフおすすめの、暮らしをより楽しくしてくれるプロダクトを順番にご紹介していきます。
最後を飾るのは、キッチンスケールです!
「毎日の食事が自分を作る」と言われます。
それは分かっていても、日々食べる物の栄養素をしっかりと把握するのは難しいもの。スポーツ選手や海外のセレブリティのように専属の栄養士が付いてくれれば別だけれど、栄養管理なんて自分でやる気力がない・・・という方に、おすすめのツールがあるんです!
それは、『HACARUS(ハカルス)』という名の進化型キッチンスケール。食材を専用のキッチンスケールに置いて、スマートフォンに向かって名前を言うだけで、その食材の栄養素をクラウドで管理することができるそう・・・!
そんなダイエットの強い味方ハカルスの開発企業である株式会社ハカルスの、広報川上さんにお話をうかがいました。
食材を“ハカル”ことで栄養素をクラウド管理
ーまずは、『HACARUS』の仕組みを教えてください。
はい。まず、キッチンスケールとスマートフォンを用意し、料理を始める前にその日に使う食材をひとつキッチンスケールの上に乗せてください。スマートフォンのアプリを起動して、その食材の名前をスマートフォンに向かって声を出して読み上げると、カロリーや脂質、糖質など栄養成分が数字となってアプリに表示されるんです。
その他の食材も同じように繰り返しキッチンスケールに乗せアプリで計算していきます。すべての食材の計算を終えた後、データを記録すると、クラウド上で栄養素を管理できるのはもちろんのこと、しばらくすると、料理に関するアドバイスが届きます!
ツールを使う人の年齢や性別、体格別に、そしてダイエットや塩分コントロールなど、アプリで設定している目的に合わせた、あなた個人向けのアドバイスが届くんですよ。
ーなるほど〜。年齢や性別、体格別に的確な食事アドバイスがもらえるとは、とても嬉しいサービスですね!
個々のニーズにも対応してくれるとなると、まるで私のための栄養士のよう。このメッセージはどうやって組み立てているんですか?
アプリに届くアドバイスは、プロの管理栄養士が監修したアルゴリズムによって生成されているんです! アルゴリズムは、京都大学との共同開発なんですよ。
ーそうなんですね。京都大学が開発に参加しているというだけで、なんだか最先端の匂いがしますね!
個人のデータに沿ったアドバイスのほかにも、季節毎の食のコラムやレシピなども更新されますので、こちらも楽しみにしていてくださいね。
ーふむふむ、それはよさそう。食べることや栄養について知識を深めるきっかけになりますね。
京都でしか作れない! 伝統技術を使った洗練デザイン
ーさらに気になるのがこのキッチンスケールのデザイン。とってもスマート! キッチンスケールからBluetooth経由でアプリへデータを送っているそうですが、デザインのこだわりを教えてください!
私たちの会社は京都にあるので、地元の技術を活かすことにこだわりました。「文化産業とテクノロジーの融合」は企業としてのテーマでもあるんです。和室の「違い棚」をモチーフとしたデザインで、食材を乗せる天板やスイッチには天然の竹素材を使用しています。
表面にはウレタン加工を施しているため、濡れた食材をそのままキッチンスケールに乗せても大丈夫ですよ。
ー内側から透けるように浮かび上がるLEDの表示がさり気なくかっこいいですよね。キッチンにこのスケールが置いてあると、部屋のオシャレ度が上がりそうです。
天板は竹を半分に割ったものを伸ばして、平らにしています。この技術自体、京都でしかできません!
LEDの部分は、竹をうすーく削って下の文字を透かしているんです。キレイですよね。キッチンスケールがメインの機能ですが、時計やタイマーとしても使えますので、機能的なキッチンアクセサリーとして使って欲しいです。
ーなるほど。時計やタイマーとしても使えるんですね!
ちなみにカラーは3色で、ブラック、ホワイト、ピンク。ブラックは男性の部屋にも馴染みそう。レコーディング好きな男性って、結構いますからね。どうせなら、こういうオシャレなツールを使いこなして欲しいものです。
開発のきっかけは夫婦の食卓。家族の幸せは健康な食事から
ーところで、『HACARUS』の開発者の藤原健真さんは元Sony PlayStationのエンジニア。男性で、エンジニアという、お料理からは少し遠いイメージの経歴です。藤原さんが、キッチンスケールを開発したきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。
藤原はソニーのほかにも、任天堂やカヤックなどでキャリアを築いてきました。そんな彼が食と健康について意識するようになったのは、奥さんの影響が大きいようです。藤原の奥さんは料理教室の先生。ですから『忙しい人に栄養バランスの良い料理を食べてもらうにはどうしたらいいか』という問題意識を、夫婦共通のものとして持つようになったようです。
ーなるほど。健やかな食事をとることのメリットを、日々感じていらっしゃったんでしょうね〜。うらやましい・・・!
このキッチンスケールを使えば、どんな人でも栄養バランスの良い食事を作れるようになるわけですね。お話をうかがっていると、新婚のご家庭のプレゼントにも最適そうです。
このキッチンスケールは、使い続けることで効果を実感できるのでしょうね。個別のアドバイスやコラムによって、どんどん栄養に関する知識がつきそう。毎日のことでもあり、一生続くことですから、食の知識は大事です。
生活習慣病の食事指導など、医療分野でも活用の可能性が
ーご家庭以外ではどんなところで使われそうですか?
医療の分野でも注目されています。糖尿病や肝臓疾患、骨粗しょう症やメタボリックシンドロームなど、毎日の食事管理が必要な方はたくさんいて、実は糖尿病だけでも日本に300万人もいるんです。
病院では、こういった方の食事指導もお医者さんが行っているんですが、非常に手間がかかります。そこに『HACARUS』のようなツールを導入すれば、患者さんにとっては記録の手間が省けますし、お医者さんにとっては分析してアドバイスする手順が簡略化されます。
ーなるほど。診る側も診られる側も手間が省けて、しかも最新のデータ分析による的確なアドバイスがもらえるなんて、画期的ですね!
実は医療現場における食事管理をアプリで行うことは、既に海外でも例があるそう。アメリカなどではアップル社のヘルスケアアプリを導入している病院も多いのだとか。
今後は遠隔医療の現場でも、役立つことが期待されています。過疎化してお医者さんがいない地域に住んでいる方でも、このツールを使い続けていれば、リアルタイムで食生活が遠方の医療従事者に共有されますから。
ーなるほど。クラウド管理のメリット、いろいろと考えられそうですね。
ご高齢の方に送れば、遠くからでも生活の様子がうかがえて安心かもしれません。ほかにも、ひとり暮らしのお子さまに送って「ちゃんと料理しなさい!」みたいなアドバイスもできそう。クラウド経由で人を管理することになると、よくないかもしれませんが・・・。
そうですね、今後さまざまな分野で活用されることが期待されているツールですので、まずは使ってみて欲しいと思います!
『HACARUS』のアルゴリズムは、使用者が多いほどデータが集まり、精度が上がっていくので、皆さんが使ってくださることが、未来の健康をつくる大切なステップになるんです。
ーみんなの経験が反映され、アプリが育っていくのは楽しいですね。今後は料理のレシピも増えて行くそうで、ひとつのメディアとしてアプリを楽しむこともできそうです。
『HACARUS』の出荷第1弾は2016年8月下旬から。アプリは鋭意制作中とのことですので、気になる方はこちらをチェックを。
【番外編】 川上さんが最近ハマっているものとは?
ー最後に。皆さんにお聞きしているのですが、今ハマっている暮らしのアイテムを教えてください。
水草です! 『アクアデザインアマノ」という会社の「侘び草」という種類なのですが、育てるのが簡単ですぐに大きくなるので、好きな形にトリミングしたりして、楽しんでいます。種類もお花のようだったり、生き物のようだったりと豊富。水槽のなかでフワフワとそよいでいる水草を見ると、癒されますよ。
ーへ〜! 水草をあげてくださった方は初めてです・・・! 癒し効果があるんですね。水草、注目してみたいと思います。
それでは、お話を聞かせていただき、ありがとうございました! リリース、楽しみにしています!
■取材協力:HACARUS
ウェブサイト:https://hacarus.com/
Makuakeプロジェクト掲載サイト:https://www.makuake.com/project/hacarus/
文:蜂谷智子/撮影:cowcamo編集部/写真提供:HACARUS