cowcamoでは、わたしたちが大切にしている想いや世界観に触れ、体感していただける各種イベントを開催しています。ここでは、先日開催したイベントの様子をお届けします。

『RE LIFE』
もっと自由に、もっと自在に、暮らしを変えてみよう〜

2019年11月9日(土)と10日(日)の2日間、青山の国際連合大学前広場にて、新しい暮らし方のヒントと出会えるリノベーションの祭典「リノベーション EXPO JAPAN TOKYO 2019」が開催されました。

9回目となる本イベントは、カウカモ編集長である伊勢谷亜耶子がリノベーション協議会・プロモーション委員長としてコンセプトを企画し、またカウカモはゴールドスポンサーとして参加しています。

今回は、本会場で定期的に開催されている全国各地の農家さんや自然食品などが集うマルシェ『Farmer’s Market@UNU』と共催。「住」と「食」に関わる「つくり手」たちが一堂に集結し、過去最大規模での開催となりました。

イベントテーマは『RE LIFE』。「もっと自由に、もっと自在に、暮らしを変えてみよう」をキャッチコピーに、各出展企業の「展示ブース」、DIYパーツや古材などを販売する「マーケット」、オリジナル作品を作れる「ワークショップ」など、大きく3つのカテゴリから自分らしい生き方・ 暮らし方を “再発見・再編集” できるきっかけが提案されました。

ほかにも各出展企業のチラシから、自分が欲しい情報だけを集めてオリジナルのZINEが作れるコンテンツや、暮らしに関するカタログを集めたカタログライブラリー、さらにはバンドの生演奏やコンテンポラリーダンス、ライブペイントなど、盛りだくさんの内容でお送りしました。

EXPOという名の通り、会場はお祭りのような賑わいに♪

理想の暮らしを疑似体験♡

カウカモブースでは「一点もの」の住まいとの出会いを疑似体験できる「覗き穴ボックス」と、オリジナルのキーホルダーが作れるワークショップをご案内しました。

理想の住まいは、どのスタイル?

「覗き穴ボックス」では、異なるコンセプトからリノベーションされた5つの住まいをご用意しました。そこで暮らす人々の日常を、まるでお宅にお邪魔したかのような感覚で覗き見ることができるという企画です。

暖簾を潜ると、装飾された5つのロッカーが。それぞれに家の扉を模ったパネルが貼られており、扉に付いた穴から5種類の映像を観ることができます。各ロッカーには、それぞれの住まいに実際に置かれている小物などが飾られ、各スタイルの世界感が演出されていました。

こちらのテーマは「GREEN」。緑溢れる明るい住戸で、家族と朗らかに暮らす様子が描かれています。

肩を並べて住まいを見比べていただきます。映像を観た方からは「この暮らしがいいな〜」、「かわいい!」などの声がたくさん聞こえ、どうやらお楽しみいただけた様子でした♡

「一点もの」のキーホルダー

覗き穴ボックスの後に続くのが、オリジナルのキーホルダーが作れるワークショップ。観ていただいた住まいを連想させるような、真鍮やアルミなど5種類のプレートをご用意。その中からお好きな住まいに合わせた1枚をお渡しし、文字や数字など自由に刻印していただきます。

多少の文字のずれは、手作り故の味わいに♡ 新居用に、初めてお子さまに持たせる鍵に、また同棲を始めるふたりの住まい用にと、思い思いのキーホルダーが完成していきます。

そのほかにもカウカモブースでは、街と合わせて中古リノベーション物件を見ていただく「カウカモツアーズ」を開催。今回はカウカモが内装プロデュースを手がけた、会場からほど近くにある住戸を「青山」の街と合わせて弊社エージェントがご案内しました。『街と住まい』その両方から、暮らしをリアルに妄想していただける企画です。

9日(土)にはイベントなどで頻繁にコラボレーションしている、ブルーボトルコーヒーさんにもカウカモブースに出展いただきました。コーヒーの試飲のほか、コーヒー豆の販売、また店舗があるこの街のことなどを、お客さまにご紹介していただきました。

多彩なゲストとのトークショー

また、会場ではさまざまな業界のトッププレイヤーを集めたトークショーが開催されました。「自分らしい生き方 / 暮らし方」を実践する登壇者たちが、これまでどのように人生を選択・編集し、今へと辿り着く道を歩んできたのか、実体験を元にさまざまなヒントが語られました。

9日(土)には、弊社ツクルバのメンバーもファシリテーターとして登壇し、イベントテーマである「RE LIFE = 自由で自分らしい生き方 / 暮らし方」を元に、異なる業界のおふたりからお話しを伺いました。

初回のゲストはモデル・女優など、幅広い分野でマルチにご活躍されている高山都さん。彼女のファッションやライフタイルは、女性を中心とした多くの方から支持されています。

ファシリテーターを務めるのは弊社代表の中村真広。実は高山さんとお仕事させていただくのは今回が初めてではありません。

2018年にCLASKAで開催されたイベント「TOKYO SOUNDSCAPE by cowcamo」では、高山さんにもクリエイターのひとりとしてご参加いただきました。さまざまなアーティストによる、「東京」をテーマとして自由に撮影した写真と、作成された楽曲のプレイリストを、同時に楽しむことができる音楽写真展です。今でも、このプレイリストを聴きながらランニングされることがあるのだそう♡ ぜひチェックしてみてくださいね。

「全然いけそうなこと」から始めてみる!
明日の暮らしを変えるヒント

入場と同時に会場は満席に。日々忙しく活動されている高山さんが、なぜ自分らしく、丁寧な暮らしを送れているのか、そのコツや心がけていることなどを、ご自身の等身大の日々を記したフォトエッセイ『高山都の美 食 姿 「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ。』から抜粋してお話ししていただきました。

毎日にハードルを、でも上げないこと

丁寧な暮らしをしたい、でも続かない、何からはじめたらいいのか分からないという方も多いはず。筆者もそのひとりです。ここでは、そんな思いに答えるような “暮らしのコツ” を伺いました。

私が普段の暮らしで意識しているのは、『ハードルを上げないこと』なんです。モチベーションを上げるためにもハードルは毎日あった方がいいのですが、いつでも高い目標を越えれるほど、元気な訳でもないので。だからお料理も、ライフワークとなっているランニングも、「全然行けそうなハードル」をつくることで続けられているんです。

苦手だったことも、今では生活の一部に

フルマラソンを走りきったという経歴もあるほど、運動神経がいいイメージのある高山さん。実は学生時代、運動がとても苦手だったのだといいます。

ランニングを始めたのは20代のとき、マラソンのお仕事をいただいたことがきっかけでした。最初は自分にできるか不安でしたが、まずは着替えてランニングシューズを履いて、コンビニでもいいから30分外出することから始めたんです。

続けてみると、着替えているのに手ぶらで帰るのが勿体無い気がしてきて、せっかくだから少し走ってみようとか、いつもとは違う道に行ってみようという思いが少しずつ芽生え、どんどん前向きな気持ちに変わっていきました。

そう続けていたある日、気持ちのいい環境で大好きなバンドの新譜を聴いて走っていたら、30分と決めていた時間では足りなくなってしまって......気づいたときには10kmも走れていたんです。

暮らしに楽しみを見つける

現在築35年の中古マンションにお住まいだという高山さん。それなりの古さがあり、決しておしゃれではない内装とのことですが、この家ならではの楽しみとして実践していることがあるのだそう。

キッチンの窓際には、1輪でもいいのでお花を飾るようにしています。そうすると視界が華やかになって、気持ちが上がるんです。また、室内の一角にはお花の色が引き立つように、グレーの壁紙を取り入れているのも工夫のひとつです。

今回のリノベーションEXPOでは、高山さんの愛用品を集めたマーケット「高山都の美・食・姿」展にもご出展いただきました。お話しにも上がった愛用の食器やお花、お洋服など、彼女の暮らしぶりを表現したセレクトが並びます。

なんでも無理をしないんです。一生続けられる生活のために、今の自分ができることをちゃんとやる。それはランニングや食事、インテリアにも共通のテーマです。諦めるんじゃなく次の目標に向かって今やれることを楽しめば、次に繋がっていくと思います。

映画ギライだったぼくが、映画と生きる大人になるまで

夕方には、カウカモ編集長 伊勢谷亜耶子がファシリテーターとして、東京を拠点に全国各地で上映する移動映画館「キノ・イグルー 」代表の有坂塁さんを迎えたトークショーを開催しました。好きなことを仕事にしているという有坂さんからは、なぜ今のお仕事を選んだのか、ご自身の経歴と合わせて伺いました。

映画を好きになったきっかけ、人生の転機

今は映画を生業にしてる有坂さんですが、7歳の時に見た『E.T.』がトラウマになり「二度と映画は観ない!」と心に誓った過去があるのだそう。

19歳になるまでは一度も映画を観ませんでした。再び観るようになったきっかけは、当時付き合ってた彼女とのデートだったんです。

映画館に行くことになってしまって、何せ初めてだったので入場の仕方も分からず......(笑)ほかのお客さんの見よう見まねで、なんとか席につけたことを覚えています。そこで観た『クール・ランニング』が、僕の人生を変えた映画でした。

笑って笑って、そして最後は涙して。買って帰ったパンフレットを何度も何度も読み返して、それ以来、頭から映画のことが離れなくなり、次の日から映画館通いをするようになったんです。

心が動くことに忠実に

かつてはサッカーの専門学校まで通い、プロを目指すほどサッカーに励んでいたと話す有坂さん。しかし、Jリーグのプロテストで奇しくも不合格となってしまい、そのまま指導者を目指すという選択肢もあったものの、それには心が動かなかったとお話します。

指導者という道を考えたとき、なぜか心がときめかなかったんです。それよりも映画のことを考えた時のほうが心が強く動いて。それで、某ビデオレンタルショップでアルバイトを始めることにしたんです。いざ働いてみると、自分がつくった特集コーナーの回転率がすごく良かったりして。あれはうれしかったですね。

相方の渡辺順也と「キノ・イグルー」を結成したのは2003年。レンタルショップで働いていたときの同僚から『映画館をオープンしたから上映してみないか』と声がかかったことが、きっかけでした。

最初は、ミニシアターでの室内上映からスタートしたというキノ・イグルーも、今では2014年東京国立博物館で開催された世界最大規模の野外上映や、2015年恵比寿ガーデンプレイスでスタートした野外上映など、大きな会場で開催する機会が増え、メディアなどでも頻繁に目にする機会が増えました。

ここまでの人生を振り返ってみると、とにかく『心が動く方へ』動いてきた結果なんだと思います。たとえば今日は映画館でこの映画を見ようと決めていた日でも、急に飲み会の誘いが入ったら、僕は飲みに行くこともあります。

ありがたいことにキノ・イグルーの活動も、ここまで依頼を受ける形でやってこれているんです。まわりの誘いに乗ってみることで、自分の視界がひらけていった経験がすごく大きいですね。だからこそ、毎日の生活でも自分が決めたルールに縛られず、心が惹かれる方に進むようにしています。

日が暮れても絶えない客足

陽が落ちてくると、灯りが点り日中とは異なる雰囲気が会場を包み込みました。

暮らしに欠かせない「住」と「食」の観点から「自分らしさ」を再編集するというテーマで進められた本イベント。カウカモブースにお立ち寄りいただいたお客さまからは、『このイベントのおかげでリノベーションの存在を知ることができた。』『より具体的な暮らしのイメージが湧いた。』など、うれしい声をたくさんいただきました。

今年度のイベントは大変盛り上がり、昨年度の約5倍を超える方々にお越しいただきました。このイベントを通じてリノベーションという選択肢を知っていただき、  “自分ならではの暮らし” を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

また、イベントの様子を1本のムービーにまとめましたので合わせてお楽しみください♡

今後もさまざまなイベントを開催予定です。
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