cowcamoでは、わたしたちが大切にしている想いや世界観に触れ、体感していただける各種イベントを開催しています。ここでは、先日開催したイベントの様子をお届けします。
インテリアもリノベ物件も、出会いが大事! でもどうやって?
2019年5月29日、今回で6回目となる「cowcamo ClasuRoom(カウカモ暮らすルーム)」を開催しました。今回コラボレーションした “暮らしの先輩” は、国内最大級の家具・インテリア通販サイト「FLYMEe(フライミー)」。
ゲストは、同社の松本 祐樹(まつもと ゆうき)さん。今回はカウカモ編集部の物件プロデューサーとして、コンテンツ制作だけでなく、カウカモプロデュース物件の内装デザインの監修にも携わる若菜 五月(わかな さつき)と対談をしました。ファシリテーターは、海外旅行に行っては蚤の市を渡り歩き、空のスーツケースにインテリアを満杯にして帰ってくるというカウカモ編集長・伊勢谷 亜耶子(いせたに あやこ)。
テーマ1:「FLYMEeに学ぶ」
世の中に数多あるインテリア商品から自分にピッタリの “理想の一点” と出会うことの難しさを、FLYMEeではどのように解決しているのでしょうか。実際のWEBサイトで、伊勢谷がためしに「幅40cmでカバーリング対応のダイニングチェア」を探します。
大項目から「チェア―ダイニングチェア」を選び、サイドバーの「目的・好み」から「カバーリング仕様」の項目にチェックし、「サイズ」をセンチメートル単位で指定。すると、わずか数ステップで、2600点ほどあったダイニングチェアが、あっという間に4製品に絞られました。
松本さん:2万点近い商品を取り揃えていますので、お目当ての一品と出会いやすいように、多角的な検索性を備えているのが特徴です。いろんな角度でインテリアが欲しいお客様との接点が持てるようなサイト設計を心がけています。
色や使用シーンのほか、デザイナーから探せるのも特徴で、ブランドを横断して一覧で商品を並べて見ることができます。まるで作品集のように楽しむ事もできるんです。
伊勢谷:カウカモと共通しているのは、リアルな店舗を持たないウェブ上にあるプラットフォームというところですよね。ウェブサイトの中で商品のプレゼンテーションをしていくわけなので、いかに出会うかがとっても大切。これだけ網羅されているインテリアのサイトってきっと他には無いですから、ウェブ上で出会ったお目当ての家具を、実際のショップに見に行く、という使い方もできそうですね。
松本さん:FLYMEeとしては、
テーマ2:「cowcamoに学ぶ」
続いて、カウカモプロデュース物件の実例から学びます。それぞれコンセプトの異なる住戸にスタイリングされた家具を、内装設計と絡めて若菜が解説しました。
若菜:このマンションは立地がとてもよくて、この場所に住む人に見合うイメージで内装設計をしました。家具もここに住むであろう人を想像して選んでいて、女性がターゲットなんですが、全体的な色合いは単純にフェミニンなだけでなく、少しスモーキーにしています。全体として甘辛な空間にしたかったので、内装はビターな感じにしつつ、籐の家具で若干甘さを加えてバランスを取りました。
インテリアを考えるときにいちばん重要なセオリーのひとつが、どこに視線が集中するかを考えて、インテリアを配置すること。さまざまな角度や位置から部屋を眺めたときに、その視野の中で主軸となるアイテムを適所に配置するときれいに “決まる” のだそう。
若菜:ラグジュアリーのデザイン性で先行している海外では、クラッシーでグレード感がある内装に対して、ある程度ヴィンテージ感のある家具を組み合わせて対比の妙を味わうインテリアが人気です。こちらは、それを意識して設計した物件。ポイントになってくるのが素材感のミックスで、モルタル仕上げの天井やキッチン腰壁だけではハードな印象になってしまうので、銅製の面材や真鍮の照明を足して調整しています。隠し味というか、スイカに塩をふるような感覚で金属の素材を散りばめました。
テーマ3:「インテリア豆知識もつける」
若菜からのインテリアを選ぶ際の実践的な3ポイント解説を経て、いよいよ本日のメインテーマへ。質問の書かれたパネルから、参加者が気になった話題を選んで、ふたりが回答していきます。
『インテリアトレンドはこう生まれる』という話題に対して松本さんは、「世界的なインテリア見本市であるミラノサローネ、ケルン国際家具見本市、メゾン・エ・オブジェが発生地」と解説。日本はもちろん世界中のメーカーが会場に赴いて、世界のトップブランド、トップデザイナーたちの新作を参考にして新作アイテムなどに反映させていくのだそう。
また、『個人的注目のテイスト・ブランド』という話題では……
若菜:最近は、古き良き時代のフィーリングとモダンが同居しているような雰囲気が気に入っています。最近まで “ブルックリン” 的なスタイルがトレンドだったと思うのですが、さらに遡ったアールデコ時代や1940年代とモダンがミックスしたような。照明でいえば「APPARATUS(アパラタス)」。ニューヨークで生まれたブランドなんですが、アートピースのようなデザインが本当にカッコいいんです。
松本さん:おっしゃる通り、これまでインダストリアル寄りだったトレンドがヨーロピアンに戻りつつあって、素材であればテラゾー(人造大理石)やラタンが注目されていますよね。カラーでいえばコーラルピンクや、先ほどのカウカモプロデュース物件でも使われていた真鍮製品のゴールド。FLYMEeでもそういったプロダクトがよく動いています。
このあと、建具に対するふたりのこだわりポイントやファッションとインテリアの関係性など、次第にディープな話題に。熱心にメモを取りながら聞かれている参加者の方の姿が印象的でした。
“明日から使える” ような実践的なレクチャーが聞ける「cowcamo ClasuRoom(カウカモ暮らすルーム)」は、今後も不定期で開催予定。今後にもどうぞご期待ください。
取材・文・撮影:中山宇宴