※ 価格を変更しました!

単身での住宅購入が増えている昨今。学生や社会人なりたての単身向き物件は星の数ほどあれど、仕事も趣味も価値観も成熟した大人のひとり住まいに、スケール・デザイン・家賃ともにちょうどいい賃貸というものは、確かに少ないように思えます。今回紹介する物件は、「大人の女性の住まい」をイメージしてつくられた住まい。物件のリノベーションを手掛けたコスモスイニシアの春田亮一さんに話を聞きました。

今回の物件のリノベーションを担当した、株式会社コスモスイニシアの春田亮一さん。

都立大学駅までは徒歩2分、渋谷駅までは電車で9分、隣駅の自由が丘駅は徒歩でも行ける距離。駅前にはスーパーもドラッグストアもあり、日常生活に必要なものがコンパクトにまとまっています。物件は築33年と古いのですが、管理状態は良好。以前の部屋の状態はボロボロで何も活かせるものがなかったのですが、リノベーションすれば魅力的な住まいになるだろうという確信がありました。

左・昭和の良き時代の"邸宅"感を漂わせる共用部。/右・道路から少し奥まった位置に建っています。物件は正面の4階の部屋。


部屋は4階の角部屋。玄関を入って通路を奥に進むと・・・2面に広がる空抜けビュー! 建物の間にぽっかりと空が広がります。2面ともバルコニー付きなので、外まで部屋が続いているような浮遊感が漂っていました。取材の日は残念ながら曇りだったのですが、晴れた日は一層気持ちが良さそうです。さらにもう一方にも窓があり、開放感は抜群。実はこの部屋、東・北向きです。でも、3面開口なので明るさは十分。午前中は特に気持ちのよい光が射し込みそうです。ちなみに北側の窓の先には線路があるのですが、距離があるためか電車の音は気になりませんでした。


線路や建物の間に広がる空が視界に飛び込んできます。正面の窓の先にある線路は、バルコニーの手摺がちょうど目隠しに。

平日はアクティブに働き、休日は自由が丘で散策やショッピングを楽しむような女性の暮らしをイメージしてリノベーションしました。空間づくりの際は、いつもどこかにポイントとなる「色気」を盛り込みたいと考えているんですが、この部屋の場合はこのルーバー引き戸。家具屋にオーダーした手作り品で、あえて塗りあとがわかる仕上げにしました。

左側に見えるのが家具屋が造作したオリジナルのルーバー引き戸。開けると洋室と手前のLDK が一体化します。


部屋は50.83㎡の1LDK。LDKと洋室を仕切る大きな4枚のルーバー引き戸が特徴的な室内は、白を基調としたナチュラルな内装でまとめられており、カラフルなインテリアやシャビー系インテリアなど、幅広いテイストにフィットしてくれそうです。「自分らしいライフスタイルやインテリアへの感度が高い女性に暮らしてほしい」と春田さん。設備機器のセレクトにも、多忙でも充実した日々を送りたいと考える現代の女性への配慮を込めたと話します。

ルーバー引き戸を閉めた状態の個室。左手の窓辺のカウンターはドレッサーやパソコンデスクに使えそう。

設備機器はすべて新設で、新築で採用するグレードのものを採用しています。床は天然木に見えますが、実はプリントフローリング。無垢材にすることも考えたのですが、家具の跡が付きにくい、掃除がしやすいことなどから、こちらを選びました。システムキッチンは3口ガスコンロでグリル付き、シンクも大型です。レンジフードをステンレス製のスクエア型にして、空間にシャープ感をプラスしました。クローゼットはたっぷり1.5畳、洗面脱衣室とトイレにはオープン棚も取り付け、収納量も確保。LDKと洋室に備え付けの照明はデザイン的にあまり良くないので、お気に入りの照明に付け替えて頂ければ。

明るいトーンでまとめられた水回り。浴室も洗面脱衣室も窓付きで気持ちが良い。洗面台の向かい側にはオープン棚がある。