【11:30】「赤坂見附」の異空間
弁天堀と日本庭園で昼涼み

オフィスや厳かな国の施設が多いイメージの「赤坂見附」。実は筆者の妻の勤務地でもあります。そんな平日の昼間、働く人たちを横目に、浴衣の編集部一行がこのエリアの意外な一面に迫ります。

巨大ビルの間を縫うように走る首都高の風景は、なんとも赤坂見附っぽい。

歩くことわずか1分。ビジネスパーソンが行き交うビルの麓にまさかの釣り堀が…… ! ここで当然のごとく血が騒ぐ釣りキチuen。

今回の目的地のひとつ「弁慶フィッシングクラブ」は、江戸時代に江戸城警護のために作られた外堀で、ボート場として営業を始めてから70年以上の歴史があります。レンタルボートに乗っての鯉、雷魚、ブラックバスなどのルアーフィッシングに加え、桟橋から可愛らしい金魚釣りも楽しめます。

uen氏による釣り30分一本勝負! 時間もありませんのでさっそうとボートに乗って出かけて行きました。高速道路やオフィスを尻目に広がる別世界のような空間が本当に気持ちよく、編集部の面々もおもいおもいに時間を過ごしています。

釣りに熱中するuenを置いて女性陣と筆者のみで、もうひとつの目的地であるお隣の「ホテルニューオータニ東京」へ向かいます。

言わずと知れた紀尾井町の歴史あるラグジュアリーホテルで、過去3回の東京サミットでメイン会場に選ばれています。その中でもシンボルとなっているのが約4万㎡の広大な日本庭園で、こちらも400年以上の歴史があります。

江戸時代初期にこの地には加藤清正の下屋敷がありました。それから変遷があり、第二次大戦後に伏見宮家が手放し外国の手に渡ろうとしているのを、ホテルニューオータニ創業者である故・大谷米太郎が自邸として買取りました。1964年に政府の依頼に応じてホテルニューオータニを建設し、その日本庭園もその一部となったのです。

おそらくこの記事で一番お硬い内容だったと思いますが、頑張って読んでいただいてありがとうございます(笑)。何が言いたいかというと、その歴史ある日本庭園が一般に無料公開されていて誰でも入れちゃうということ!

ホテル内の広大な施設は厳かで、かつ表情豊かです。宿泊施設やレストランやはもちろん、オフィスも入っていて、ビジネスパーソンがが休憩していたりなど開かれた場という印象。何気なく使われている照明もレトロで本当に魅力的です。

そしてお目当ての日本庭園!美しい……。

見事な日本庭園は個性的な建築に囲まれ、どこを切り取っても絵になります。普段は編集部のメンバーから “お爺ちゃん” と呼ばれていますが、この日はもう、娘たちについてきたパパのごとくシャッターを切っていました。しばらく日本庭園と浴衣の娘たちをご堪能ください。

「パパ〜、次はこっち撮って〜!」ほんと浴衣が似合う素敵な空間でオススメです。次は本当の娘(1歳)と来てみたいです。

そして釣り堀に戻ると、ちょうどuenが帰港してました。

燃えかすのようにぐったりとしたuenの気になる釣果は…… 

『ZERO』。


【12:30】大人が楽しいディープな世界
サラリーマンの聖地「新橋」

続いて一行は、サラリーマンの聖地「新橋」駅へと降り立ちました。

まずはお約束「SL広場」で記念撮影!

この街のランドマーク「ニュー新橋ビル」へ足を運びます。

「ニュー新橋ビル」は昭和46年に開業した、商業施設・オフィス・住居からなる複合ビル。近隣に勤めるサラリーマンの憩い場として、長く親しまれています。

「新橋」の洗礼を受けるべく、テンションが上がるdaisaku。

一歩中に足を踏み入れると、所狭しと数々の店舗が軒を連ねる、ディープな世界が広がっていました!

左上・バラエティ豊かな店舗たち♡/左下・お盆期間中なこともあって、ほとんどのお店がシャッターを下ろしていました。それでもこの賑わい。/右・憩いの地下街!? 降りるしかないでしょう!

時代を感じさせるレトロな意匠にもご注目。

凹凸を持たせたタイル貼りの壁に、少しアールがかった階段の蹴上げ。最近の建築ではなかなか見ることのできない意匠に、デザイン性の高さを感じます♡

炎天下の中歩き続け、すでに喉がカラカラの私たち。そんな中シャッターを開け、快く迎え入れてくれたのが「手作り料理 だいだい」。助かった!

本日最初の宴会がスタート!「かんぱーい!」

左上・掘りごたつの席で、一気にくつろぎムードに。/右上・ほっこり系のおつまみにお酒が進みます。/左下・ここで、8月から他チームへ移動となったwakana-thangが合流!/右下・二度目の「かんぱーい!」

あまりの居心地のよさに、つい長居してしまった一同。『まずいまずい』と重い腰をあげ、なんとかお店を後にしました。次回はゆっくり訪れたい、アットホームなお店です。

かっこいいタイルの壁面を見つけ記念撮影。ほろ酔いの一行は次なる舞台「日本橋」へと参ります!


【14:00】GINZA BURARI
ソニーの “公園” へ

次に編集部一行がやってきたのは「銀座」。高層ビルが建ち並び、ハイソで敷居が高い “大人の街” といった印象が強い街ですよね。

「銀座三越」や「松屋銀座」といった老舗百貨店から、吹き抜け空間に見惚れる大型複合施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」に、江戸切子をモチーフとしたガラス張りの外観が特徴的な「東急プラザ銀座」といった商業施設やハイブランドの店々が “銀ブラ” を楽しませてくれます。

数奇屋橋交差点でピカピカのビルたちに囲まれる編集部。観光で訪れている外国人の方も多いです!

目的地は数寄屋橋交差点にそびえ、2018年8月に誕生した「Ginza Sony Park(ギンザソニーパーク)」。1966年に誕生した「ソニービル」をリニューアルするプロジェクトから生まれた空間で、公園の少ない銀座に現れた公共的なスペースとして使われています

編集部は建物内にある「トラヤカフェ・あんスタンド銀座店 ポップアップストア」へ。こちらでは今年9月1日までかき氷を販売しています!

見た目では分かりにくいのですが、ポップアップストアはこちら。その上では、プラントハンター・西畠清順氏が世界中から集めてきた不思議な植物を見ることができます。

さっそくトラヤカフェが販売しているあんペーストの乗った「練乳かき氷」をゲット。ふわふわの氷と、甘すぎない上品な味のあんペーストが合う! 美味しすぎる! そして映える〜! 不思議な植物が植えられた地上階でもモグモグと食べ続け、ペロリと完食です。

こちらは地下「ローワーパーク」の入り口。2019年7月からは「#009 WALKMAN IN THE PARK」という、ウォークマンが音楽と寄り添い歩んできた “人” にフォーカスした展示を開催しています。

希少な植物とガラスブロックが美しい「銀座メゾンエルメス」の建物を背景にキメッ。ラグジュアリーブランドと亜熱帯にありそうな木々のコラボ、ぜひ現地でもご覧ください……!

「銀座」から歩ける範囲には、サラリーマンの街「新橋」や東京の台所「築地」と、これまた個性的な街が控えているのも面白いところ。かき氷で火照った身体をクールダウンしたところで、次の街へと進みますよ〜!