街と相性のいい暮らしって?

ayako

リセールバリューを考えるなら、「街の雰囲気」と「マンションのグレード / 間取り・広さ」の相性ってすごく大切。編集部ではそれを『横串感』と呼んでいるよね。その物件に “横串感があるか” は住まいを選ぶ上でぜひ考えて欲しいポイント!

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例えば「広尾」のような一等地なら、グレード感のある広尾ガーデンヒルズやドムスシリーズなどの重厚なヴィンテージマンション。高感度な「原宿」ならデザイン性の高いビラシリーズのマンションとか。

「原宿」にあるビラ・セレーナ。ル・コルビュジエの流れを汲む坂倉建築研究所による設計で、キューブを重ねたような独特な構造。共用部の中庭スペースは黄色い吹き抜け!

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まさにそういうことだね。感度の高い方に建築的な意匠性が高いビラシリーズのマンションって凄く求められるし、「広尾」の街の高級感には有名ヴィンテージマンションが合うっていうのも分かりやすい。ファミリーフレンドリーな街に40平米台で単身向けのお部屋ってニーズが少ないし、「渋谷」にあるファミリー向けの物件も同様。

mocha

前に「駒沢大学」にあるレトロ可愛いマンションで、約50平米を1LDKの間取りにした物件を取材したんだけど、そこも街と建物・お部屋に “横串感” があったな。しかも「journal standard Furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)」の家具付きで。このエリアに住みたい人のツボを押さえていたと思う!

mochaが取材した第2フォンタナ駒沢。赤い屋根が一際目を惹くマンションで、共用部にはレトロでクラシカルな意匠が散りばめられています。

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取材した中では「雑司が谷」駅近くにあるパサニアガーデン目白台という大型マンションの、ファミリー向け住戸がよかった。鬼子母神堂の穏やかな雰囲気ともお似合いだし、豊島区って今は保育園に入りやすいみたいだから、子育て世代にもオススメ。

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「都立大学」の緑道沿いにあるドルフ都立大というマンションも、街の落ち着いた空気感と建物がすごく合ってる。隣の「学芸大学」のような賑やかさはなくて、目黒区らしい雰囲気の塩梅がぴったり。

周辺でも一際高くそびえ立つドルフ都立大。すぐ横には呑川緑道があります。

ターゲットが幅広い街もある!

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ニーズが幅広いエリアもあるよね。「泉岳寺」は羽田空港へのアクセスがいいから出張の多い単身にも向くし、“高輪エリア” としてハイソなファミリーにも合う。「西荻窪」や「吉祥寺」も、単身・DINKSからファミリーまで幅広い世帯に好まれているよね。

shunshun

「不動前」も幅広いターゲットにアプローチしやすい街ですよね。

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単身の私の家は「渋谷」で約45㎡のワンルーム、ファミリーで住むgoさん家は「二子玉川」で約82㎡の2LDK。こんな風にエリアとターゲットのことを考えておくと、売却するときに困りにくいと思う。

カウカモ編集長、伊勢谷の住まい

go

ね、ウチ売れるかなぁ(笑)。駅からはちょっと離れているけど、リモートワークが続くなら、もはや駅からの徒歩分数という条件のニーズも変わってきそうだよね!

【ここがポイント!】
・その街で暮らす人のニーズの幅を理解しておくと、売却時に困らないかも
・「街のキャラ」と「マンション&住戸」が合う=横串感に要注目!

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