それって、本当にネガティブ要素?
物件探しをしているとき、“駅近” の優先度は高くしていたんだけど、実は今の自宅は駅から結構距離があって。でも住み慣れたらどうってことなかったし、英語教材を聞く時間にしたり、考え事したりする、意外と貴重な時間になっている。
今後さらにリモートワークが重要視されたら、通勤のしやすさよりも広さや周辺環境の方が大事になるかもしれないですよね。駅からちょっと離れる物件で価格を抑えて、その分仕事環境を整える費用に回すとか。
うんうん。駅から離れたからこそある、緑が多くて落ち着いた環境も気にいっている。
あと、距離だけじゃなくて、駅とマンションの間がどんな道のりかっていうのも大切。
そうだね。距離ばかり気にしていたけど、実際は子どもと一緒でも歩けるかどうかっていうのも大事だった。
気分が上がる道のりを選んでみる
駅から距離が離れてても「吉祥寺」や「中野」、「武蔵小山」にあるアーケード付きの商店街を通るアプローチとかなら楽しいですよね。雨にも濡れないし◎
「用賀」の用賀プロムナードという、いらか(瓦)を使った通りも雰囲気がいいんだよなぁ。駅から砧公園の世田谷美術館へと向かう道として造られていて、その途中途中に百人一首が刻まれているんだよ。
「用賀」なら西用賀通りの桜並木道も素敵。あと自然系なら、緑道を歩けるのもいいですよねー!「経堂」の北沢川緑道や「都立大学」の呑川緑道、「池尻大橋〜三軒茶屋」や「世田谷代田」にもありますよね。
大通り沿いとバス路線は要チェック!
あと推したいのは、大通り沿いに建ってるマンション! 価格は下がるのに、住戸のバルコニーが通りと反対向きなら、意外と走行音が気にならないことも多い。眼下が低層住宅街なら眺望も抜けているだろうし。緊急輸送道路に指定されていれば、一部助成金をもらって耐震診断とか補強工事をしている可能性もある。
大通りといえば、バスが頻繁に走っているエリアも便利でいいですよね! 動ける範囲が大幅に広がるなぁって。駅から離れた物件でも近くにバス停があるかと、運行頻度をチェックしてみるのはオススメです◎
そうだよね、私もバス大好き! 窓から見える景色を楽しめるのって、地下鉄にはない魅力だと思う。運転手さんの近くの席が空いていたら、絶対そこに座る!
「下北沢」と「三軒茶屋」の間の淡島通り沿いとかもねー! 国道246号線もバスが頻繁に走っているから、通勤ラッシュの田園都市線に乗らなくて済むことも。
そうそう「駒沢大学」と「都立大学」間の駒沢通りとかもね。
「都立大学」に住んでいた頃は、目黒行きのバスをよく使っていました。電車の路線がないエリアの “斜め移動” ができるっていうのはメリット!
私も「参宮橋」に用事があるときは、渋谷行きのバスを使うことがほとんどだったな。 乗り換えせずに一本で行ける!
「目黒」の大鳥神社あたりも豊富だよね。バス情報を調べてから物件を探し始めたら、選択肢はかなり広がると思うな!
それでいうと、自転車もかなりフットワークを軽くしてくれますよね。東京って駅間の距離が短いし、これから電車に乗る機会が減ったら、住まいに求める条件や買う理由の考え方も変わっていきそう。
今の住まいが「目黒」と「中目黒」間の山手通り沿いにあって、駅からは離れているんですけど、普段は自転車とバスを天気や気分で使い分けていますね!
その近辺でいうと、さっきも話題に出した「目黒」〜「品川」の城南五山は、坂道がネックになるけどいいよね。
そういう有名な高台エリアっていいマンションが多かったり、坂道を登った分、眺望や日当たりがご褒美になったりもするねー!
【ここがポイント!】
・駅遠物件も、道のりが楽しければヨシ!?
・意外と知られていないバス便の便利さ!
・坂の上は日当たりと眺望に期待できる!
以上、3つのテーマで編集部メンバーたちが考える “街の見方” を紹介させていただきました!
少し視点をずらすだけで、理想の街や暮らしに巡り会える可能性はぐんと上がります。この記事が少しでも皆さまの家探しに役立つとうれしいです◎
カウカモマガジンでは「街の先輩に聞く!」や「街とマンションと私」、街のネタ帖にある「街キャラ」シリーズの記事でも、東京の街についてご紹介しています。
ぜひこの機会に、街情報をインプットしてくださいね!
取材・文・撮影:cowcamo