日々お客さまの家探しをサポートするカウカモエージェントにフィーチャー! 不動産のプロがオススメする、萌える街やマンションって? 実際に街を歩きながら、編集部がインタビューする企画です。


こんにちは、カウカモ編集部のホンダです。はじまりました「街とマンションと私」!

今回の舞台は「阿佐ヶ谷」。根強いファンの多い “中央線エリア” の魅力と住み心地について、カウカモエージェントにプレゼンしてもらいましょう。

それでは、夏らしく深緑のけやき並木をバックに爽やかにスタート!

阿佐ヶ谷駅のある中杉通り。

と言いたいところだったのですが、取材当日は生憎の雨……傘を片手に駅前でエージェントと待ち合わせ。

お疲れさまですー!

《プロフィール》井ノ口 明穂(いのくち あきほ)
アパレル業界からやってきたカウカモエージェント。スーツフィッターとして多くの人々にオーダースーツを仕立ててきた後、住まいの領域においても “一点もの” を届けるべくツクルバにジョインしました。『服を買うくらい、楽しく、気軽に家を買える世界に』がモットー。最近、自身でも物件購入を果たしたとの噂。

なんでも中央線沿線で過ごして20年以上だという井ノ口、特に「阿佐ヶ谷」は馴染み深いエリアなんだとか。

友人が住んでいたり、通っているスポーツジムがあったりで、プライベートでもよく訪れる街なんです。

中央線といえば、賑やかでカルチャー色の濃い吉祥寺や高円寺、中野のイメージが強いかもしれないけど、今日は落ち着きある「阿佐ヶ谷」の魅力を紹介できたらいいなと思って。

まずは美味しいご飯屋さん、飲み屋さんなどなど、魅力的なお店がたくさん集まっているという、駅周辺の商店街を散策することに。

街歩きを楽しんで

商店のひしめく「スターロード商店街」。昔懐かしいレトロな雰囲気が魅力的。

この辺りには結構有名なお店が多いんですよ。「餃子坊 豚八戒」さんや「SATOブリアン」さんなんかは予約を取るのが大変なほどの人気店。

個人的な推しは「大八」という居酒屋さんですね。元気なおばあちゃんが切り盛りしている素敵なお店で!

お土産を買うなら、どら焼きが名物の「うさぎや」さんがおすすめです。

左上・創作餃子のお店「餃子坊 豚八戒」。/右上・居酒屋「大八」。二階は和風モダンな旅館になっているのだとか。/左下・老舗和菓子店の「うさぎや」。/右下・カウカモマガジンで過去にお話を伺った純喫茶「gion」。こちらの記事もあわせてどうぞ!

おいしいご飯やお酒を楽しんだ後は、この「玉の湯」で締めくくるのが個人的な定番です(笑)

銭湯「玉の湯」。建物は1953年築の古き良き佇まい。

銭湯で締めるって最高ですね!そういえば歩いてみて思ったのですが、この街は賑やかながらも中央線の近隣駅と比べて、どこかゆったりした雰囲気を感じるような。

そうそう、私も「阿佐ヶ谷」や「西荻窪」は活気と落ち着きがいい塩梅な街だと思ってます。自分自身が家探しをしたときも、その辺りの物件を重点的に見ていたくらい気に入ってるんですよね。

ちなみに、「阿佐ヶ谷」って全部で17つもの商店街があって、飲食店以外にも様々なお店が軒を連ねているんです。もう少し歩いてみましょうか。

先ほどご紹介したスターロードには、ミニシアターや劇場が併設された「ラピュタ 阿佐ヶ谷(左上)」が。館主が独自の視点でセレクトしたという旧作の日本映画を中心に上映されています。松山通りでは、古着屋「JUDEE(ジュディ 右上)」、ジェラート屋「Gelateria SINCERITA(ジェラテリア シンチェリータ 左下)」、ハンバーガーグッズを中心に取り扱う雑貨屋「トイバーガー(右下)」などなど、個性的なお店を見かけました。

歩けば歩くほど発見がありそうです。こんな街で暮らせたら、きっと毎日が楽しい……と思ったのですが、この辺りは物件を見つけるのが難しいと聞いたこともあります。実際どうなんでしょう?

そうなんです……駅前に建っている築浅のマンションを除くと、今歩いたような “the 阿佐ヶ谷” な環境で暮らせる分譲マンションって、実はそんなに多くはなくって。

求めやすい価格帯で、比較的管理状態のいい中古マンションを探すなら、ここからちょっと南に下った青梅街道沿いが狙い目だと思ってます。

雨も辛くなってきたので(笑)、アーケード商店街を通ってそっちの方に向かってみましょうか!

阿佐ヶ谷駅前には、比較的築浅で高価格帯のマンションが建ち並ぶ。左は野村不動産が分譲した「プラウド阿佐ヶ谷」(2009年築、13階建て、総戸数58戸)。右は三菱地所が分譲した「パークハウス阿佐ヶ谷レジデンス」(2011年築、16階建て、総戸数121戸)。

アーケードを抜けて

やってきたのは、駅前から青梅街道までなが〜く伸びる「阿佐ヶ谷パールセンター」(約700m)。井ノ口が紹介したいというマンションを目指して歩きます。それにしても雨風をしのげる屋根があるってありがたい……アーケード様様です。

八百屋さんやスーパー、ドラッグストア、生活に必要なお店が集まっています。かと思えば、ライブハウス「阿佐ヶ谷ロフトA」の入り口を発見。これもカルチャー色の強い中央線沿線らしさでしょうか。

商店街の終点?にたどり着く頃には、幸い雨が上がっていました。つきあたりにマンションがそびえ立ち、道がふたつに分かれています。どちらに進みましょう。

中央に見えるのは「クリオレミントンハウス阿佐ヶ谷」。2003年築、総戸数187戸、明和地所が分譲したマンションです。一階部分は当初住宅になる計画だったそうですが、商店街側の粘り強い交渉の末、お店が入居することになったようです。

アーケードはここまでなんですけど、右はそのまま「阿佐ヶ谷パールセンター 」が、左は「すずらんどおり商店街」が青梅街道まで続いているんですよ。

ちょうど雨も止んでくれたことだし、少し遠回りですが、私の好きなお店がある左の道に進みましょう!。

左・「すずらんどおり商店街」にて、井ノ口お気に入りのフラワーショップ「Tokyo 87 Re-ism(トーキョーハナリズム)」を発見。おまかせで素敵なブーケをつくってもらえるんだそう。/右・奥まで進んでいくと青梅街道にたどり着きました。

街道沿いで暮らして

青梅街道。阿佐ヶ谷駅から伸びる中杉通りとの交差点に、丸ノ内線「南阿佐ヶ谷」駅と「杉並区役所」があります。付近に郵便局や警察署も集まっているので何かと便利そう。

戸建てや低層の建物が多い印象の「阿佐ヶ谷」ですが、幹線道路に出ると背の高い建物がたくさん見えてきました。確かにこの辺りまで出れば、家探しの選択肢が広がりそうです。

1974年築、総戸数85戸の「南阿佐谷ハイツ」。

まずご紹介したいのが、こちらの「南阿佐谷ハイツ」。周囲に背の高い建物が少ないから、眺望のいいお部屋が多いマンションなんです。

耐震ブレースが視界を遮る場合もありますが、築古ながらメンテナンスがしっかり行われている証拠。最近では2017年に耐震補強工事、2021年に大規模修繕工事を実施しているんです。ちなみに細則付きですが、ペットの飼育もOKなんですよ!

ある住戸からの眺め。手前に見えるのが耐震補強のために追加されたブレース。

続いて「南阿佐谷ハイツ」の斜向かい、ツートンカラーが特徴的な建物が目に入りました。

もうひとつ紹介したかったのがこちらの「成宗マンション」。カウカモの物件紹介記事でも何度か登場したことがあるマンションなんですよ。

このカラーリングもあってか、学生時代にバス通学でここを通っていた頃からなんだか印象に残っている建物です。まさかこうして案内をすることになるとは(笑)

上・1971年築、14階建て、総戸数66戸の「成宗マンション」。/左下・「成宗」というのは、この辺りの昔の地名で “なりむね” と読みます。/右下・自転車置き場にはカゴ付きの自転車がたくさん並んでいました。ファミリー層の多さが伺えます。

30~90㎡弱とお部屋のバリエーションは幅広く、単身からファミリー層までお住まいのようです。管理人さんが週6日勤務されているため防犯面には安心感がありますよ。

こちらも築古ながらしっかりと修繕を積み重ねてきたマンションで、直近では2019年に大規模修繕工事が実施され、外観や共用部はきれいに保たれている印象です。

こちらのマンションも眺望の抜けがよい住戸が多いとのこと。

実はこのふたつのマンションは、「阿佐ヶ谷」駅と「荻窪」駅のちょうど中間地点に位置します。「南阿佐ヶ谷」駅も含めて、どの駅にも徒歩10分前後でアクセス可能。駅まで少しだけ距離はありますが、寄り道が楽しいこの街ならあまり気にならなそうです。

これにて『街とマンションと私 阿佐ヶ谷編』は終了。どの駅から帰ろうか一瞬迷いましたが、気になる品を見かけたお店を思い出し、もう一度阿佐ヶ谷駅に向かったのでした。

編集後期

道すがら立ち寄った古着屋さんで『ファッションも住まいも、長くその魅力を感じられるものに惹かれる』と話していた井ノ口。

今回「阿佐ヶ谷」をチョイスしてくれたのも、そんな飽きのこない味わいがこの街にはあるからなんだろう、と取材を終えて感じました。

『阿佐ヶ谷は一度住んだら離れられない』なんて話もあるように、実際に歩いてみると道行く人は老若男女様々。きっと歳をとっても人々を魅了してやまない吸引力がこの街にはあるのでしょう。

それでは、次回の「街とマンションと私」もお楽しみに。

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