こんにちは! 食べ歩きが大好きな大川です。

今回おさんぽするのは、私がこよなく愛する街・目黒。

"なんとな〜く上品な街" というイメージが強いかと思いますが、目黒通りのたこ焼き屋「頑固蛸 目黒本店」や「はらドーナツ」、目黒川近くのコーヒーショップ「SWITCH COFFEE TOKYO」など、目黒には小さな飲食店が多くあるのと、実は公園が点在しているので、食べ歩きをするのにぴったりな街なんです。

駅前は都会的な便利さがあり、駅から少し歩いただけで自然や下町的な親しみやすさを感じられる目黒の魅力を、おさんぽしながらお伝えします!

目黒駅東口の再開発で、注目度急上昇!

駅から徒歩10分圏内に「東京都庭園美術館」と「国立科学博物館附属 自然教育園」、「目黒雅叙園」など自然を感じられるスポットがあります。

今、目黒が大注目されているのをご存知でしょうか? 毎年話題になるSUUMOの「住みたい街ランキング2015 関東」では、前年の11位から大幅にランクアップして4位、オウチーノ総研の「2015年、人気の高かった駅・沿線ランキング」ではなんと2位にランクインしたんです!

その人気の秘密は、目黒駅近くに古くからの高級住宅街があり、落ち着いた雰囲気であることと、目黒駅にJR山手線・都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線の4路線が乗り入れる利便性と居住性に優れていること。

日常の買い物は、目黒駅周辺では「アトレ目黒」内のスーパーや「目黒東急ストア」、「プレッセ目黒店」。権之助坂沿いには商店街が広がり、山手通り・大鳥神社前の交差点には「マルエツ 目黒店」。さらに目黒通りを西に進むと「清水台東急ストア」と、エリア全体にくまなくお店があるので、困りません。また、2017年末には目黒駅東口の再開発が完成予定と、ますます便利になりそうです。

そして、公園や自然が多いのも魅力です。ビルが建ち並ぶ目黒駅周辺から東に7分ほど歩いた先には「東京都庭園美術館」と「国立科学博物館附属 自然教育園」。また、目黒駅から西に坂を下った目黒川沿いは桜の名所として知られる遊歩道が整備されているほか、日本初の総合結婚式場として1931年に開業した「目黒雅叙園」の庭園があり、目黒では遠くへ行かなくても四季折々の自然を感じることができます。

目黒と言えば、さんまと坂。充実した施設で暮らしやすさ◎

目黒には「目黒雅叙園」横を通る行人坂や、商店が建ち並ぶ権之助坂など坂がたくさん。そして目黒川近くには「目黒区民センター」や「田道広場公園」などの文化施設と公園が充実しています。

目黒と聞いてまず「さんま祭り」を思い浮かべた方、多いのではないでしょうか。落語「目黒のさんま」をきっかけに始まった、さんまの炭火焼が無料で振る舞われる人気イベントですが、2回あるということをご存知でしたか? 品川区による「さんま祭り」は岩手県宮古、目黒区による「目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)」は宮城県気仙沼で水揚げされるさんまを使用するため、同じ9月の開催でも時期が少し異なるのだそうです。

目黒には「目黒区民まつり」の会場である「田道広場公園」のほか、「目黒清掃工場緩衝緑地」や「大鳥公園」など、大小さまざまな公園が多くあります。近くで買ってきたものを食べたり、子どもが遊んだりと、近隣住民の憩いの場となっています。また、「目黒区民センター公園」がある「目黒区民センター」にはなんと、図書館や児童館をはじめ、トレーニングルームや屋内プール、夏場にオープンする屋外プールなどが入っていて、いつ訪れても多くの人で賑わっています。区の施設の充実ぶりが、住みやすさにつながっているのかもしれません。

古きよき時代を感じられる、プロも求めるアメリカンアンティーク

交差点に位置し、二面採光で明るい店内にはアンティーク家具や照明、雑貨、自転車がぎっしりと並んでいます。

さて、目黒駅から坂を下って、山手通りまで出てきました。山手通り以西の目黒通りは、大小個性豊かなインテリアショップが軒を連ねることから「インテリア通り」と呼ばれています。
目黒通りをさらに西へ進み、油面交差点にあるのが、アメリカンアンティークとヴィンテージ自転車で知られる「Point No.39(ポイント・ナンバー サーティナイン)」。アメリカで買い付けた確かな家具や雑貨、オリジナルの照明などが並び、建築士やインテリアコーディネーターなどのプロの方が多く訪れるショップです。

お店の中2階には1960~70年代を中心としたヴィンテージ自転車がずらりと並んでいて、特に男性の方がそれを目当てに訪れるそう。修理や自転車のリペアなども対応してくれる頼りになる存在です。

2013年には同じ目黒通り沿いに、照明を専門とした姉妹店「Point No.38」をオープンし、こちらでもアンティークが醸し出す味わい深い世界観を味わうことができます。

『Point No.39(ポイント・ナンバー サーティナイン)』
http://www.p39-clowns.com/
住所/東京都目黒区下目黒6-1-28
電話/03-5456-5141
営業時間/12:00~20:00
定休日/水曜日

あるとうれしい! インテリアショップ併設のコーヒーショップ

「Point No.39」がインテリアを手掛けた、ずっと居たくなる居心地のよい店内。

2015年11月に「Point No.39」内にオープンしたハンドドリップのコーヒーショップ「SUNAO COFFEE」。もちろんインテリアは「Point No.39」が手掛け、店内に置かれた家具は販売もされています。

こちらのお店を切り盛りするのは、以前はカフェで働いていたという杉村さん。「Point No.39」を訪れるお客さんから、「一息つけるカフェが欲しい」というリクエストが多かった事もあり、 依頼を受けてコーヒーショップをオープンさせることになったのだとか。

職人気質な焙煎屋さんから仕入れている世界の豆で「浅煎り」と「深煎り」が選べるコーヒーのほか、紅茶やりんごジュースもあるので、 子ども連れでも安心です。マフィンやスコーンなどのスイーツもあり、この日いただいた、 スペインから取り寄せているドーナツは、ビターなコーヒーとよく合うヨーロピアンな甘さ。歩き疲れた体にぴったりでした。

テイクアウトも可能ですが、店内でいただく場合は、 アメリカで家具と一緒に買い付けてきた「DANSK(ダンスク)」のコーヒーカップでコーヒーを淹れてくれますよ。

『SUNAO COFFEE(スナオ コーヒー)』
https://www.facebook.com/sunaocoffee/
住所/東京都目黒区下目黒6-1-28 Point No.39内
電話/03-3716-0640
営業時間/12:00~20:00
定休日/水曜日

100を超える機器や道具を完備。"作る" をシェアする秘密基地

施設内にはプロ向けの機械や工具が並んでいて、平日でも多くの利用者で賑わっています。

目黒駅方面に戻ってきました。目黒川と山手通りとの間に建つ元工場をリノベーションした「Maker's Base Tokyo(メイカーズベース トーキョー)」は、2013年8月にオープンした会員制のシェア工房。

3階建ての大空間には100を超える機器や道具が取り揃えられていて、さまざまな領域のモノづくりをすることができます。2階にはギャラリーショップがあり、「Maker's Base」で活動している作家さんの作品が販売されています。

利用するには、入会して機器のトレーニングを受講してから。専門スタッフによるサポートを受けることもできるので、初心者でも安心して利用することができます。

そして自分でモノづくりをしたいというニーズが高まり、2015年8月には札幌にもオープン。登録会員数は東京だけでも約4100人にのぼります。平日にお邪魔しましたが、一部の機器の予約がビッシリ埋まっているような盛況ぶりでした。主に土日にワークショップが開催されているので、週末はさらに多くの人で賑わうそうです。

シルバーリングや陶芸など、さまざまなワークショップが開催されているので、HPをチェックして参加してみてください。

※2016年4月16日(土)より、Makers' Base Tokyoは目黒から都立大学へ移転します。

『Maker's Base Tokyo(メイカーズベース トーキョー)』
http://makers-base.com/
住所/東京都目黒区下目黒2-5-12
電話/3-5719-6580
営業時間/10:00〜22:00
定休日/不定休

広島への愛に溢れた台所、東京サテライト

店内のBGMは、オーナーが手掛けた仁六のテーマソング「teppn仁六のうた」。「レコチョク」や「iTunes Store」などで音楽配信されているそうです。

日が暮れると、飲食店が多く建ち並ぶ権之助坂が賑わってきます。権之助坂沿いに建つビルの7階に隠れ家のようにある「星空鉄板カフェ teppan 仁六(テッパンニロク)」は、広島の食材にこだわった鉄板焼き屋さん。お店の名前は、瀬戸内で木造船の棟梁をしていたオーナーのお祖父さんの名前からとったそうです。

広島から上京してきたオーナーが、当時まだ東京に広島料理のお店がなかったことから、"広島のお酒と料理を味わえるお店を" と2007年6月にオープン。スタッフは全員広島人で、ユニフォームやコースターには宮島の鹿のイラスト、器は主に宮島焼きという徹底ぶりに、広島への愛情を感じます。

靴を脱いでにじり口のような入口を抜けた先に広がるのは、すべてお店のスタッフによる手づくりというアットーホームな雰囲気の空間。店内のディスプレイは季節やイベントごとに変わり、お客さんを楽しませています。

この日いただいたのは、外はカリッと中はしっとり焼き上げられた「広島焼き」と大ぶりでプリッとした食感の「広島カキバター焼」(ともに税別879円)、そしてピリッとした辛さが癖になる広島名物・蒲鉾屋さんで生まれた天ぷら「がんす」(税別444円)。

フードだけでなく、ドリンクでも広島の地酒や「広島三次ワイナリー」のワイン、瀬戸内のみかんジュースといった広島づくしのラインアップ。夜な夜な広島への愛に溢れたお客さんが集まる人気のお店なので、予約をしてからの来店がオススメです。予約をするとカワイイ旗で迎えてくれますよ!

『星空鉄板カフェ teppan 仁六(テッパンニロク)』
http://niroku26.com/
住所/東京都目黒区目黒1-6-16 ミョンドンビル7F
電話/03-5496-0069
営業時間/[月~金] 18:00~翌1:00(L.O.翌0:30)、 [土] 18:00~24:00(L.O.23:30)
定休日/日曜日・祝日

目黒さんぽまとめ

今回目黒をおさんぽしていて目に留まったのは、公園や街中にたくさん子どもがいること。

以前タクシーの運転手さんに「子どもがたくさんいるのは、いい街の証拠」と言われたことを思い出しました。

目黒には "第一印象から決めていました!" というような、強いインパクトはないのですが、いわゆる "総合力" ってやつでしょうか。訪れるたびによさが感じられる、程よい街です。

ぜひ皆さまも目黒に何度か訪れて、その魅力をじわじわと感じてみてください。

取材・文・撮影:大川晶子
 

買うカモ!? 気になる「目黒」周辺の中古事情

*優良な中古物件を求めて日々街を駆け回るcowcamo営業担当が、この街の中古物件事情をレポートするコーナーです*

目黒は "リノベーション" というワードにアンテナを張っている方々に、とても人気の高いエリア。きっと目黒通りの学芸大学駅方面へと続く、通称 "インテリア通り" の影響も大きいと思うのですが、理由は他にもあるんです。

まず、ヴィンテージマンションの宝庫なんです。目黒駅の北西側(目黒通り・目黒川・「航空自衛隊目黒基地」・恵比寿方面へと伸びる通りを結んだ四角い地帯)には、築年数こそ経過しているものの、味のあるレトロなマンションが集結しています。このエリアは坂道が避けられないものの、とても静かな住宅街なので、オンとオフをしっかりと分けたい方々にオススメ。

一方、駅から大鳥神社の交差点を越えた辺りにも質の高いヴィンテージマンションが集まります。「林試の森公園」が近いこともあり、ファミリー層にも人気のエリアです。駅からは少し離れますが、山手通り沿いをバスが頻繁に走っているので、雨の日は利用するとよいでしょう。

"築年数の経過したマンションはちょっと・・・" という方々は、山手通り沿いのマンションを狙うのもアリ。通りに面したお部屋では騒音は避けられませんが、反対側を向いていれば、大きく広がる空・目黒川を望む眺望を手に入れられる可能性も。

駅の東側にはみなさまご存知の「東京都庭園美術館」や「国立科学博物館附属自然教育園」がありますが、こちらは白金方面へと続いていることもあり、落ち着きのある住環境が手に入ります。 "城南五山" のひとつとして数えられる、駅から南東方面にある「花房山」エリアなど、駅の西側とはまったく違った空気が流れていることを感じていただけるでしょう。(あやこ)

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