「一点もの」の住まいに出会おう。

カウカモでまさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。今回は、恵比寿にリノベーション済みの住戸を購入された、都心で忙しく働くご夫婦の住まいを訪ねました。


《 プロフィール 》
名前:澤田知之さん/岡嶋かな多さん
年齢:ともに30代
職業:会社員/自営業
趣味:旅行、アウトドア、友人たちと集うこと

《 この住まいについて 》
場所:恵比寿
間取り:2LDK
面積:66.75㎡
築年数:築42年(1977年築)
追加リノベ:WICに棚を追加、キッチンにオープンラックを追加し壁を塗装
支払い額(以前と比べて):広さは倍になって、毎月の支払額は微増

家を探し始めたきっかけ:衣類などの荷物が多く、以前の住まいが手狭だったため。婚約を期に引っ越しを検討。
家探し期間:約6ヶ月
内見数:6軒

Q1:以前の住まいは?

かな多さん:以前は、ふたりの職場に近い神泉の賃貸住宅に住んでいました。もともとは私がひとりで住んでいた部屋で、モノも少なくて少し殺風景なくらいだったんですけど、一緒に暮らすようになったら一気に荷物が増えちゃって。

知之さん:僕は服がめちゃくちゃ好きで、6年くらい前まではアパレルメーカーに勤務してました。新しいものよりもヴィンテージが大好きで、一着一着に愛情が湧いちゃって売るにも売れず、ずっと大量に持っていたんです。彼女の家に引っ越したとき、荷物の三分の一くらいを服が占めちゃってて。

かな多さん:そのうち、服に押しつぶされて死ぬんじゃないかってくらいあったもんね(笑)。真っ白だった壁が全部衣類の収納棚で埋まっちゃってて。

Q2:この街《恵比寿》にした理由は?

かな多さん:ふたりとも仕事が大好きなので、引っ越すなら職場の近くがよくて。それと、人に会いに行きやすくて、遊びに来てもらうのにも便利な場所がいいなっていう目線で物件を探していました。

知之さん:ずっと立地を重視していたので、僕たちの予算ではなかなかいい物件に巡り会えず、半年くらい探し続けて一度心が折れそうになった時期もありました。

やっぱり賃貸にしようか、とか未改装の物件を購入してスケルトンリノベをしようか、とか悩んでいた時に、立地条件が抜群なこの物件が売りに出されて、「これや!」ってなりましたね(笑)。

Q3:この家にした理由は?

知之さん:立地のよさも大きかったのですが、マンションの雰囲気も最高でしたし、住戸のリノベ具合も絶妙だったんです。外観はレトロなのに、部屋の中に入ると内装はすごくシャープな印象で。

それまでリノベ済みの物件をいろいろ見てきたのですが、中には手を加えすぎておもちゃっぽさが感じられるものもあったんです。この住戸はフルリノベなんだけど、作られすぎていない絶妙さがありました。

かな多さん:品があるというか、程よいというかね。あと、私は景観のよさも大きかったですね。朝はバルコニーの正面に太陽が昇ってきて、光がめちゃめちゃキレイに入るんです。

これまでは目の前に隣のビルがあったり、すぐそこに首都高の高架があるような家にばかり住んできたので、抜けのある景色や、窓を開けっ放しにしてもうるさくないっていうのが、すごく魅力的に思えました。

Q4:《中古マンションを買ってリノベーションをする》以外の選択肢は検討した?

かな多さん:最初は、神泉エリアや少し離れた三宿や代々木上原で賃貸を探していたんです。でも、7〜8軒見てみて「これで家賃が十数万円もするのかぁ」って、なんだかばからしくなって。

その後、カウカモ編集長の伊勢谷さんと偶然知り合って仲良くなって。近所にあったご自宅にも遊びに行かせてもらってお話を聞くうちに、「中古マンションを買う」って選択肢が挙がったんです。

知之さん:伊勢谷さんのご自宅や、リノベ済みのマンションに住んでいる友人夫婦の家に遊びに行って、「めっちゃ素敵やな」って思っていたので、新築の分譲マンションを買うっていう選択肢は全然なかったですね。

かな多さん:それに、新築のピカピカな感じよりも、このマンションのように、古くてちょっと肩の力が抜けたような雰囲気のほうが、私達らしいなって感じていましたし。

Q5:購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?

かな多さん:やっぱり、ローンを組むのが始めてのことだったので、不安でした。私は自営業なので大丈夫かなっていう心配もあったんですけど、無事に進んでよかったです。

知之さん:僕は、マンションを所有すること自体に不安を持ちました。何千万円っていう金額のお金を返済し続けなければいけませんから。でも、ライフステージに合わせて住み替えていくっていうカウカモさんのコンセプトを理解して、不安が解消されました。

10年後、もしライフスタイルが変わっても、売却して別の新しい生活を選べばいいっていう考え方ですね。新築の場合、10年後は値崩れしちゃうけど、中古リノベの場合は売却時にそこまで金額は変わらないので、次に移りやすい。中古は貸しやすいし、売りやすいというお話を聞いて、「だったらいいかな」って考えが変化しました。

Q6:カウカモで家を買ってみてどうだった?

かな多さん:私達の場合は、偶然、伊勢谷さんが腹を割って話せるような友人だったので、砕けた相談もしながら購入に進むことができました。私達のことをよく理解してくれて、迷ったときにもしっかりと背中を押してくれたので「よし、行こう!」って気持ちになれて。カウカモさんとは信頼感を持ってお取引ができたと思います。

購入時は仕事がめちゃくちゃ忙しくて、なかなか時間が取れなかったんですが、書類関係などエージェントさんがすごくスムーズに進めてくださった印象があります。

知之さん:契約のときは海外にいたもんね(笑)。あと、担当者との相性って、やっぱり大事ですよね。ピントが外れた提案をされると、なかなかスムーズには行かないから。

大きなものを所有するっていう不安に関しては、エージェントさんとの会話を重ねて知識を深めていきました。自分たちだけではなかなか気づくことが難しいことですから。

かな多さん:そうだねー、10年後に売却するっていう考え方すら知らなかったもんね。「一度家を買ったら、ずっとそこに住み続ける。家とはそういうものだ」っていうイメージを持っていたので、ヤドカリみたいに住み替えていくという発想は当初ありませんでした。

知之さん:それこそ購入時は、まさか1年後に子供ができるとは思っていませんでしたから。この先子供が成長したら、また住まいに求めるものも変わっていくんだろうなぁ。

Q7:この家のお気に入りの場所やこれから楽しみにしてることは?

かな多さん:たくさんあるけど、私はやっぱりリビングの視線が抜けている感じがお気に入りです。開放感があって、話が弾む雰囲気があるというか。

一方で、私達が “事務所” って呼んでいる玄関側のワークスペースは、タイル張りの土間とひと続きになっていて、内装もシャープな感じ。リビング側とはしっかりと空間が分けられているのがいいですね。仕事モードになりやすいし、打ち合わせもしやすくて。いまは夫婦で仕事部屋として使っていますけど、そのうち子供部屋にするかもしれません。いつまで死守できるかな(笑)

知之さん:そうそう、リビングは木のぬくもりがある感じで、“事務所” の方はパリッとしているから、空間でスイッチを切り替えられる。仕事が大好きな僕たちにはすごく合っているなって思います。

かな多さん:あとは、寝室がウォークインクローゼットを通り抜けて洗面室にも出られるようになっているところも。購入当時は夫婦で生活時間帯が結構違っていて、お互いの睡眠を邪魔せずに寝起きできたのはよかったですね。

Q8:これから家探しをする人にアドバイスがあれば教えて!

かな多さん:せっかくの機会なので、物件探しを楽しんでいただくといいと思います。いまだに私はカウカモのメルマガを楽しく読んでいるくらいですから。物件を見ていくうちに価値観も養われていくと思いますよ。

あとは、リアルな体験談が一番参考になったので、実際に購入をした人にお話を聞くのもいいと思います。大きい買い物だから当然不安にもなるし、予備知識がないまま進めるよりも、知識のある方にいろいろ教えてもらいながら買っていただけると失敗しないと思います。

知之さん:僕がすごく思ったのは、自分が本当に気に入った家を購入をすることで、住まいに対して愛着が湧いて、それが人生の中でのひとつの幸福につながるということです。愛着のあるヴィンテージの洋服と似た感覚ですね。家は大きな買い物ですが、勇気を出して足を一歩前に踏み出すと、それだけでちょっと人生観が変わるというか。

かな多さん:確かに、購入したときにちょっと大人の階段を登ったような感覚があったもんね(笑)

知之さん:「古くなったものをいかに新しく」っていうリノベーションの考え方も、ヴィンテージの洋服と近いんですよね。ハイブランドの新しい洋服は、買った翌年にも着られる人がいれば、そうでない人もいる。でも、ヴィンテージものって、そのままでもカッコいい要素がディティールに含まれています。それをどう手直しするかは、着る人次第。

僕たちはリノベ済み物件を購入して、後からキッチンに棚を付けたり壁の色を変えたりしましたが、オリジナリティを加えたことで、より愛着が湧きました。

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