人気インテリアショップ「 journal standard Furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)」に暮らし方別のスタイリング着目ポイントを教えてもらいました。インダストリアルやヴィンテージなどの幅広いテイストで、スタンダードのものからトレンドを感じられるものまでが揃うおしゃれな家具屋さんが提案する、一人暮らし、二人暮らし、ファミリー向けのキーアイテムは必見です。
寒かった冬も終わりやっと春。春は新生活シーズンということで、新たな住まいに引っ越した人、そうでない方でも、部屋の中の各シーンに新しいテイストを取り入れたくなりますよね。とはいえ、部屋の家具を総取っ替えするのは、時間的にも予算的にも大変。
そこで今回は、人気インテリアショップ・ journal standard Furniture の人気アイテムを使った、手軽に楽しくプチ模様替えをするテクニックと、ひとり暮らし、ふたり暮らし、ファミリー、それぞれの暮らし別インテリアスタイリングのポイントをご紹介したいと思います。
衣・食・住をトータルに提案する JOURNAL STANDARD
インテリア好き、家具好きの人のお部屋や、リノベーションした中古マンションのお部屋の取材で伺うと、高い確率であるのが journal standard Furniture のアイテム。
インダストリアルなテイストやヴィンテージ風などレンジは広く、手持ちの家具とのコーディネイトもしやすい、機能性もあり長く使うほどに愛着を感じ、かつ中古マンションで絵になるとみなさんが言います。男前テイストやクールに見える外見だけじゃないところが人気の秘密なのかもしれません。
journal standard Furniture の広報を担当する、勝山龍一さんにお話をお伺いしつつ、その魅力を探っていきましょう。
journal standard Furniture 立ち上げ時からのメンバーである勝山龍一さん。2014年よりプレスをご担当されていて、現在の「J.S.Furnitureブーム」をつくった立役者。私生活では小学生のパパでもあり、各店舗のスタッフさんたちのアニキ的な存在で、ひとり暮らしからファミリー仕様のインテリア術まで何でも聞ける、とても安定感のある人なんです。
時流を加えたファッションのようなスタイルを提案することをコンセプトにした、JOURNAL STANDARD のインテリアショップです。
ヴィンテージを今に解釈したスタンダードなオリジナルアイテムと、トレンドが感じられる国内外の旬なブランドを組み合わせたテイストミックスのスタイルを提案しています。
運営しているのは、JOURNAL STANDARD や Spick and Span などで有名なベイクルーズ・グループ。2007年、目黒のインテリアショップ、アクメファニチャーをグループ傘下に収め、渋谷に journal standard Furniture の1号店をオープンしました。
JOURNAL STANDARD ではアパレルをメインに、パンケーキショップやハンバーガーショップなど飲食店も展開しています。
JOURNAL STANDARD をライフスタイル総合提案型のブランドにしていきたいという、当時の代表(現・会長)の思いがあり、インテリアショップの展開も開始したという経緯があります。
アパレルで培ったコーディネート力を活かし、自由に組み合わせる独自のミクスチャースタイルで、journal standard Furniture はたちまち人気ショップになりました。
ヴィンテージを"今"に解釈したオリジナルアイテムと、国内外でセレクトしてきたこだわりのアイテムが揃います。ひとつひとつのアイテムは無骨だったり、ユニークなフォルムや素材を使っているのですが、スタイリングしやすく、独特の雰囲気ある空間をつくりやすいと評判です。
そうした最旬のトレンドをおさえた、ファッション感覚でコーディネートしやすいところが魅力なのでしょう。各ショップのスタッフさんによるコーディネイト・サービスもあるそうです。
2015年3月より全店でiPadを使用し、家具の3Dシュミレーターによるコーディネイト・サービスを開始しました。お部屋の間取りをお持ちいただければ、スタッフがオリジナルの家具やラグをお部屋に配置したシミュレーションデータを作成します。部屋の中での家具のサイズ感や雰囲気をイメージしてもらうことができます。
現在、journal standard Furniture は渋谷店を含み全国に6店舗を展開中。
まずは、1号店でありフラッグショップである渋谷店。唯一の2フロア展開のショップとなっており、1Fはハウスホールドグッズを中心とした構成でB1Fフロアは家具フロアになっています。
全店で一番の店舗面積を誇るのが吉祥寺店。ブランドが提案するアメリカ東海岸のロフトを思わせる空間演出が特徴だそう。
アパレルや飲食と融合したショップも。横浜のみなとみらい店は、アパレルブランド・relume と J.S.PANCAKE CAFE が一帯になった店舗で、同じテイストの空間で衣食住を楽しめます。
関西では、大阪の梅田店と、なんば駅直結のなんばパークス店を展開。今年2015年3月には、九州地区初の直営店、福岡パルコ店をオープンしました。こちらは有孔ボードを使用した壁面など、東海岸のジェネラルストアを感じさせる雰囲気の内装が特徴。各ショップごとに異なる雰囲気が楽しめますよ。
journal standard Furniture の空間プロデュースも話題に
journal standard Furniture の各アイテムとリノベーション住宅の親和性が高いのも事実です。各ショップの内装も、ラフに仕上げリノベーションしたマンションなどの雰囲気にしているそうです。
以前から、実際のリノベーションマンションやホテルなど空間まるごとをトータルコーディネイトさせていただきたいと思っていました。
ちょうどご縁があり、中古マンション購入・リノベーションの設計施工・ローン組みをパッケージ化したシステム 「リノべる。」とのコラボレーションも去年から開始しました。
journal standard Furniture のファッションのようなスタイルを提案するコンセプトと「 リノべる。」の「資産価値の落ちにくい、自分らしい住まいづくり」を融合させた住まいづくりを目指しています。
また、今年はjournal standard Furniture 初となるホテルの部屋のプロデュースも。ファンはもちろん、まだそうでない方も、journal standard Furniture の世界観がぎゅっと詰まった、ホテルのスペシャルルームに宿泊できるプランがスタートしました!
もともと「LUIK HOTEL TOKYO」という、架空のホテルを舞台にしたラインがあって、そのホテルの部屋のアメニティグッズやホテルで働く従業員が使うワークグッズなどをイメージした雑貨を展開しています。
今回は1部屋のみのプロデュースでしたが、ゆくゆくはホテル全体をプロデュースしてみたいと思っています。
■期間: 2015年8月31日(月)まで
■部屋のタイプ:スーペリアツイン(禁煙)
■料金:1室2名様 ¥7,500~(1名あたり・素泊まり)
プラン詳細は、三井ガーデンホテルズHPを参照してください。
http://www.gardenhotels.co.jp/
暮らし方別・スタイリング着目ポイント
それでは本題。暮らし別インテリアスタイリングポイントのご紹介です!
ひとり暮らし、ふたり暮らし、ファミリー、それぞれのお部屋事情・暮らし事情に配慮した、模様替えテクニックとは?
【ひとり暮らし編】
●インダストリアルなベッドとファブリックで遊ぶ新生活
ひとり暮らしの場合、ワンルームに住んでいる人が多いですよね。そうするとお部屋にベッドが鎮座し、どうしても生活感が出てきます。そうならないためには?
ひとり暮らしのスタイリングのポイントとしては、コンパクトな空間で模様替えや家具の入れ替えで楽しむことは難しいので、ラグやクッション、ベッドカバーなどのファブリックアイテムを季節感のあるものを使用して、洋服を楽しむように遊びを取り入れるのがいいでしょう。ファブリックアイテムがアクセントになって、ベッドの目立ち度が緩和されると思います。
枕やベッドカバー以外に、クッションやブランケットでソファの様にボリュームを出すのもいいと思います。また、オープンシェルフやボックスに色や素材で違いを出すのもいいでしょう。ひとり暮らしはワンルームに住む場合も多いと思うのですが、いろいろ見えることを逆手にとって、"見せる収納"を楽しんでみるのがいいと思いますね。
《お部屋づくりのキーアイテム》
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左・『RODEZ CHAIR』
W700×D800~1160×H350~640×SH235mm 58,320円右・『BRUGES DOLLY』W900×D500×H400mm 62,640円
【ふたり暮らし編】
●新作のダイニングテーブルを囲む"対話"重視の空間
ふたりとも働いていたら、毎日一緒にご飯、とはなかなかいかないかもしれませんが、だからこそ一緒に食事を食べたり、料理をする機会・場を大切にしたいですね。そんなダイニングルームのこだわるべきポイントは?
ふたり暮らしのスタイリングのポイントは、あたたかい光を出す照明や、ぬくもりを感じる素材のテーブル、食事をおいしく見せるお皿を使うことがポイントです。
キッチン&ダイニングシーンをスタイリッシュにするコツは、テーブル上のペンダントランプは少し長めに落とし、テーブルだけを照らすようにすること。カフェ風にするには、ランチョンマットで柄を混ぜてみたり、ダイナーウェアのような少しぽってりとした質感のお皿を使うとカフェのような演出ができると思います。
一生もののよいダイニングテーブルを選ぶコツは、椅子から選んでみること。実は毎日座る椅子のほうが重要で、お気に入りの椅子を見つけることでそれに合うようなテーブルが自然と浮かんでくると思います。
《お部屋づくりのキーアイテム》
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【ファミリー編】
●デニムソファを核にコージーな空間で家族が楽しむ
家族が集うリビングルーム。子どもがいると、どうしてもおもちゃなどの細々したアイテムが増えやすく、急な来客時には片付けが大変に。家族も来客ものんびりくつろげるリビングづくりのポイントは?
ファミリー暮らしでのスタイリングのポイントは、ソファを中心に考え、そこからラグやテーブルなどを合わせていくようにすることです。ソファ選びは小さな子どもがいるのであれば丈夫な革製であったり、ファブリックなら洗濯ができるタイプを選ぶといいでしょう。
子どもが小さくても、家族のものが散らからないリビングにするコツは、子ども片付けたくなるような収納選びをするといいと思います。あとはこまめに片付けをするしかないのですが、子どもに戻す場所を教えてほめてあげると、片付け上手になると思いますね。
家族も来客もくつろげるリビングにするテクニックは、トーン・オン・トーンの色味、つまり色調をそろえて、アイテムをコーディネイトしていくと落ち着く空間になると思います。
《お部屋づくりのキーアイテム》
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以上、勝山さんとともに駆け足でお伝えしましたが、暮らし上手になるヒントがたくさんありましたね。
「自分にはかっこよすぎるかも・・・」と思ってしまっている方もいるかもしれませんが、journal standard Furniture のアイテムは、使い続けるほどにそのハンサムな外観以上に、スマートな機能性、使い勝手のよさに気付くはずです。
比較的リーズナブルな価格設定なので、シーズンごとの模様替えのタイミングで少しずつ買い足しながら、ファッション感覚で、気軽にコーディネートを楽しんでほしいですね。
journal standard Furniture 渋谷店
東京都渋谷区神宮前6-19-13 1・B1F
TEL/03-6419-1350
営業時間/11:00〜20:00
定休/不定休
取材・文:近沢晋治/撮影:cowcamo