「一点もの」の住まいに出会おう。 カウカモでまさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は、横浜駅のほど近くで未改装のマンション住戸を購入し、フルリノベをした弊社スタッフ(デザイナー)の自宅を訪れました。
《プロフィール》
名前:柴田紘之 / ゆきなさん
年齢:30代後半 / 30代前半
職業:デザイナー / 会社員(接客業)
趣味:散歩、キャンプ、お酒
《この住まいについて》
場所:横浜
間取り:1LDK
面積:67m²
築年数:築41年(取材時)
工事内容:未改装の中古物件を購入して、フルリノベーション
支払い額(以前と比べて):広さは約2倍になり、支払い額は1万5000円ほどダウン
家を探し始めたきっかけ:居住費を抑えたくて・賃貸の狭さが限界だったため
家探し期間:約2年
内見数:10軒
Q1:以前の住まいは?
ゆきなさん:以前は、学芸大学にある築浅の賃貸マンションに6年ほど住んでいました。専有面積40㎡ほどの部屋にふたりで住んでいたのでモノが収納に収まりきらなくて、衣装ケースがリビングの隅に積まれているような状態でした。
柴田:ひとりで贅沢に暮らすくらいが丁度いい間取りでしたね。居住費を抑えたくて、2年ほどじっくりと物件を探しました。
Q2:この街《横浜》にした理由は?
柴田:海が眺められるような家に住みたくて、「元町・中華街」や「山手」駅周辺を探していたんですが…… どちらも価格や生活利便性の面で現実的ではありませんでした。
ゆきなさん:物件起因でこの街に住むことになったのですが、実際に暮らしてみると大型の商業施設が近くにたくさんあって、すごく便利です。それに、都内よりも人混みが少なく、気持ちにも余裕が生まれています。
柴田:めちゃくちゃオススメですよ。ここからは「みなとみらい」も徒歩圏内なので、便利な街をふたつも利用できます。ここから直接海を見ることはできませんが、全然余裕で海辺まで歩いて行けちゃいますし(笑)
Q3:この家に決めた理由は?
柴田:角部屋がマスト条件で、内装にもこだわりたかったので、限られた予算内では候補になる物件がほとんど見つかりませんでした。
実は検討時、他に本命の物件があって、その “ついで” でこの物件を内見したんです。実際に見てみたら、必須条件が当てはまり、販売価格もお手頃で管理面もよく、駅チカで『もうここしかない!』と思いました。
柴田:あと、いずれ売却することを前提にしていたので、これだけ駅から近ければ売却もしやすいいだろう、と思ったのも決め手のひとつです。
Q4:《中古を買ってリノベーション》以外の選択肢は検討した?
柴田:新築という選択肢は最初からありませんでした。出来合いの無難な内装は絶対イヤで、よほどいい感じにリノベされた中古マンションを買うか、自分たちでオーダーリノベをするかの2択でした。
Q5: 購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
柴田:いやぁー、めちゃくちゃ大変なことだらけでした。そもそも、自分たちがどんなライフスタイルを実現したいかという点で、すごく迷ってしまったんです。
いちばんの希望は自然が多い場所でしたが、結果的にリセールバリューを優先して都会を選びました。でも、きれいに整備された公園や海まで歩いて行くことができているので、ある意味希望が叶ったと言えるかもしれません。
柴田:購入時は契約やローンの本審査で難航したり、工事に入った途端に新型コロナウィルスが流行して、海外からトイレやユニットバスの輸入がストップしかけたりと、いろいろと大変でした。
Q6:リノベーションでこだわったポイントは?
柴田:僕たちは決められたベースデザインのある定額制パッケージリノベーションを利用したのですが、味のある素材が上手にミックスされていている点が気に入っています。
柴田:間取りを決める上では、掃き出し窓が多いので個室や水まわりの位置・大きさが限定されることが難しかったです。でも、ずっと望んでいた広いLDKを叶えられました。
ゆきなさん:キッチンの大きさを自分たちで決められたのも、リノベをしてよかったなと思う点ですね。背面のスペースも広めにしたので、とても使いやすくて。
Q7:家を買ってみてどうだった?
柴田:むちゃくちゃよかったです。短期間で引っ越す可能性のある賃貸では、高い家具を買うこともできませんでしたが、今回は住環境のサイズにマッチした、長く使える家具に新調しました。
柴田:それに、DIYできることもメリットですね。キッチンの壁には棚板を取り付けましたし、床も自分たちでオイル塗装をしました。コロナ禍になる前に設計したのでワークスペースが無いことが不満点ですが、いざとなれば自分たちで壁を立てて造ることもできますし。
Q8:これから家探しをする人にアドバイスがあれば
柴田:やはり初期段階でエージェントに相談しながら、条件整理をしっかり行っておくことが大事だと思います。僕たちは会社から遠い場所でも全然よかったので選択肢がいくらでもあって、どのエリアに住むかをなかなか決められませんでしたから。
これからの生き方や暮らし方を自分たちだけで決めずに、第三者の意見も取り入れながら考えると、いい家を探すというより “いい暮らし探し” ができると思いますよ。
担当エージェント:大川 知沙子 / 撮影・取材:沢崎 友希 / 編集:中山 宇宴