皆さまこんにちは! カウカモの伊勢谷です。

突然のご報告になってしまいますが、表題の通り2022年の3月末をもってカウカモ編集長を卒業することになりました

カウカモの立ち上げメンバーとして入社したのが2015年の1月。2017年8月より「編集長」という肩書きをいただき、これまで約7年間走ってきました。

卒業のご挨拶とともに、これまであまり語ってこなかった物件記事やカウカモマガジンに込めた想い、そしてカウカモに対する想いを書かせていただきます。

長くなりますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです!


物件記事に込めた想い

2008年から不動産業界で働き始めたわたしは、この業界のいわゆる “不動産広告” に違和感を抱き続けていました。

なぜお客さまを現地にご案内したら分かるようなネガティブポイントを隠して広告の掲載をするのだろう? 暮らしって家の中だけじゃ完結しないのに、なぜ建物のことや、周辺の街のことを紹介しないのだろう?

純粋なその想いが、カウカモの物件記事の骨格になっています。

景色が悪くたって、車や電車の音がうるさくったって、それを上回る魅力がある物件ならば、最初から正直にそれを伝えた上で検討してもらいたい。

大きなお金を払って買う家だから、自分だけではどうにも変えられないマンションの管理体制についてもきちんと触れたい。表立って見えない情報だからこそ、不動産のプロであるわたしたちがきちんと目利きして届けたい。

その街に詳しい人でも、そうでない人でも検討できるように、その物件のターゲットとなる人を想像しながら街の紹介がしたい。どんな街にだって魅力はあるし、家族構成によって魅力的に映るポイントは異なるはずだから。

情報としての透明性と、読み物としての面白さ。いますぐ買いたい人が具体的に検討できるようにするのはもちろん、将来 “買うかも” しれない読者にも楽しんでもらえるように。このふたつを両立させることをずっと意識してきました。

こだわりのあまり、ひとつの記事を完成させるまでには気の遠くなるような工程がありますが、編集部のディレクターたちはその想いに共感し、今日も “新鮮な情報を新鮮な内に” 届けてくれています。


カウカモマガジンに込めた想い

わたしは心の底から中古マンションやリノベーションという手法が好きで、それがたくさんの人の “自分らしい暮らし” を叶えてくれると信じています。

中古マンションであれば自分の予算に合わせて好きな街が選べるし、自分に合った間取り・内装を選べるし、つくることもできる。

『家を買うなんてまだまだ先』と思っている読者の方々にも、その素晴らしさを伝えたい。まさに将来 “買うかも” しれない方々に向けてのメッセージが、このメディアそのものです。

自宅をリノベーションし、自分らしく暮らしている方々を取材する「リノベ暮らしの先輩に聞く!」。実際にカウカモで物件を購入してくださったお客様(身近な先輩)のもとを訪ねる「カウカモグラフ」。

自分たちよりももっと深くその街に根ざしている方から “その街で暮らすこと” を学ぶ「街の先輩に聞く!」。お洋服を楽しむように暮らしも楽しんでいる、日本のファッションやカルチャーを牽引するBEAMSスタッフの方々の暮らしぶりを覗く「BEAMS living style」。

実際にお客様をご案内させていただくのに、表に出る機会が少ないカウカモエージェント自身の価値観に迫る「街とマンションと私」。それぞれにこだわってつくってきた連載記事です。

最近カウカモでは姉妹サービス「ウルカモ」をローンチしましたが、家って一度買ったら一生そこに住み続けるものでは最早ないと思うんです。その時々のライフスタイルに合わせて住み替えをしていく。そんな文化が当たり前になってほしいと願ってつくった「住み継ぎの先輩に聞く!」という連載も昨年からスタートしています。

そのほか、これまで数々のイベントも企画してきました。

実施してきたイベントの告知バナー(一部抜粋)

長く一緒に街歩きイベントをさせていただいているブルーボトルコーヒーさんをはじめ、ビジョンが近しいと感じる各ブランドさんにお声がけし、たくさんのコラボレーションを実現してきました。わたし自身毎回『こんな素敵なお仕事ができるなんて!』と夢見心地で…。過去のイベントはアーカイブとしてまとめているので、宜しければチェックしていただけるとうれしいです。


カウカモへの想い

わたしたちはこれまで “中古リノベーション物件の購入ならカウカモ” を世の中のスタンダードにすべく、本気で取り組んできました。

その想いと熱量は、これからもずっと変わらないと思います

2015年4月、カウカモ初めての事業合宿。真ん中がわたし。

わたしが編集長として仕事をしている間、常にたくさんのメンバーが並走してくれていました。お客さまをエスコートさせていただくエージェントや、アプリやシステムを開発するエンジニア、カウカモらしさをビジュアルで表現するデザイナー、そして愛する編集部のみんな。そのほかにも様々な分野のプロフェッショナルが揃っています。

分野は違えど、共通しているのはユーザーファーストなマインドを持っていること。そしてお互いをリスペクトしながらひとつのサービスを創りあげていること。そんなスタッフのみんなが自慢であり、誇らしい気持ちでいっぱいです。みんながいつも応援し、励ましてくれたからこそ、これまでこの役割を務めることができました。

「編集長」は今後不在となりますが、サービスの拡大とともに多様化するお客さまの価値観に、スタッフみんなの多様性で向き合ってもらいたいと思っています。

編集部で撮影した集合写真は数あれど、なかでも特に好きな2枚

サービスに共感しなくなったということは全くありません。むしろその逆で、このサービスは世の中に必要なのだと変わらず思い続けています。

だからこそ、肩書きがなくなっても、わたしはこれからもこのサービスを違う立場から一緒につくっていきたいと思っています。信じられる仲間がいるから、そう思えます。

皆さま、これからも変わらず、カウカモを応援していただけるとうれしいです

またどこかでお会いしましょう!
本当にありがとうございました。

伊勢谷 亜耶子

カウカモ編集部よりお知らせ

「わたしなら買うね」MIXのクローズについて

伊勢谷自らが “購入したい” と思う販売物件をピックアップしてきたカウカモアプリ内コンテンツ「cowcamo編集長 伊勢谷亜耶子の わたしなら買うね」MIXも、卒業に伴い3月末日をもってクローズさせていただきます。これまでこちらのMIXの更新を楽しみにしてくださっていた皆さま、ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

カウカモでは引き続き、ユーザーの皆さまが楽しんで家探しができるようなMIX、コンテンツを制作して参ります。

編集長の後任について

後任の「編集長」は置かず、カウカモの広報窓口は運営会社である株式会社ツクルバの広報が、カウカモやカウカモマガジンの編集方針は編集部で担って参ります。

今後各メディア・イベント・様々な取り組みに関しては、個性豊かなカウカモのスタッフが、テーマに沿って登場する予定です(お問い合わせはこちらまでお願いいたします) 。

伊勢谷編集長は卒業となりますが、彼女から受け継いだカウカモへの想いを胸に、さらによいサービスにすべく、スタッフ一同邁進して参ります。

カウカモ編集部 一同