cowcamoでは、cowcamoが大切にしている思いや世界観を知っていただくべく、ワークショップやトークライブなど、様々なイベントを開催しています。ここでは、先日開催したイベントの様子をお届けします。
cowcamo × CRAZY WEDDING コラボトークショー開催!
2019年7月31日、カウカモはオリジナルウェディング・ブランド「CRAZY WEDDING」を運営する株式会社CRAZYさんとタイアップし、『自分たちらしい結婚式・住まいとの出会い方』をテーマにトークイベントを開催しました。
今回の会場となったのは結婚式場「IWAI OMOTESANDO」。
■IWAI OMOTESANDO
住所:東京都渋谷区神宮前5-6-15
TEL:0120-181-904
お問合せ受付時間:10:00〜20:30
定休日:月・火・第1水曜全日/水曜午前 定休
ウェブサイト:https://iwai-crazy.jp/
CRAZYさんが大切にしている理念や想いを込めて、2019年2月にオープンした、結婚式をはじめとした人生の節目をお祝いする施設です。
トークイベントでは、CRAZY WEDDINGから採用責任者の乾 将豪さん、そしてウエディングプロデューサーの畠山 由嘉さんのおふたり、カウカモからは、編集長の伊勢谷 亜耶子、そしてカウカモ事業部でマネージャーを務める森 勇貴にそれぞれ登壇いただきました。
結婚式と住まいという、全く違う領域のブランド同士が、なぜタイアップすることになったのか? このイベントを開催するに至った経緯を伊勢谷が語ってくれました。
キーワードは “人間味”
“一点もの暮らし” を叶えていただくために、暮らしの妄想から、不動産の購入、その時々の仕立て直し、そして次の住まい手へのバトンパスまで、すべてのプロセスを一貫してサポートしているカウカモ。
そんなカウカモとCRAZY WEDDINGがコラボに至ったのは、ともに “人間味” によって成り立っているサービスだからだと、伊勢谷は言います。
伊勢谷:CRAZY WEDDINGさんとカウカモのサービスは、“人間味” とか “人がつくっているサービス” と言うところが共通しているなと思ったんです。結婚式と住まいって商材は違えど、両方とも人生においてとても大きなお買い物ですよね。いずれのサービスも、担当者はお客さまのパートナーとして、いいことも辛いことも共有したり、励まされたり一緒によろこんだりしながら並走していくんです。いろいろなドラマがあってゴールにたどり着くサービスという点では、本当に同じだなと。
そんな両ブランドの想いや特徴が共鳴しあって実現したのが、今回のトークイベント。果たして、どのように “人間味” が生まれるのでしょうか。まずは、乾さんからCRAZY WEDDINGのサービスの内容や、大切にしている想いについてお話いただきました。
“ふたりらしさ” の表現
2012年に、オリジナルウエディングのパイオニア的存在として誕生したCRAZY WEDDING。ウエディング業界に新たな風を巻き込み、これまでに1200組以上の結婚式を手掛けてきた同社は、いかにして世界にひとつだけの結婚式を創り上げているのでしょうか?
乾 将豪さん(写真右)
株式会社CRAZY 採用責任者
新卒1期生として株式会社UNITEDSTYLE(現:CRAZY)へ入社。入社後最短でProducerデビューを果たし、多くの結婚式を手がける。同時に営業においても過去最多の功績を残しトップセールスとして活躍。その後、CRAZY WEDDINGの営業部門のリーダーを務め、現在は採用責任者を担っている。
乾さん:一般的な結婚式は、式場があって、ケーキカットをして、誓いの言葉があって……と、やらなければならないことや、やるであろうことが何となく想像できると思います。でもCRAZY WEDDINGは、そういった決まりきったコンテンツや手段を大事にするのではなのではなく、ふたりらしさを表現し、今後の人生までサポートできるようなサービスを作っています。
さらに乾さんは、そんなふたりらしさを表現するために、CRAZY WEDDINGならではの “コンセプト” があるのだと続けます。
乾さん:CRAZY WEDDINGの結婚式では、ふたりの “人生” をコンセプトにしてます。どのように生きてきて、これからどのように生きていこうと思っているのかを深掘りし、そこにある価値観=人生を結婚式で表現するようにしているんです。
“一点もの” の結婚式
ふたりの人生を表現するために、ウエディングプロデューサーによる、2〜3時間に及ぶ入念なヒヤリングから始まるんだそう。そこから紡ぎ出したコンセプトをもとに、結婚式のキャッチコピーを決め、アートディレクターがふたりだけの空間をデザインし、結婚式当日を迎えると言います。ここで、実際に行われたCRAZY WEDDINGプロデュースの結婚式の一部をご紹介してくれました。
〜トワルトワル〜
〜ハレノヒ〜
ほかにも、数々の結婚式を手がけてきたCRAZY WEDDING。しかし、ひとつとして同じものはないと乾さんは言います。
乾さん:派手なことがいいとか、厳かなことがいいとか、人数や会場の規模、場所なども特に決まりはありません。ひとりひとりが大切にしているものや価値観を表現するので、表情や漂う雰囲気がおのずと変わってくるんです。
これだけ作り込まれたCRAZY WEDDINGの結婚式だが、当日までの大まかなプロセスは意外にも4項目とシンプルなんだとか。しかし、そのプロセスの裏では各担当者が密にやり取りをし、ふたりの人生や価値観から紡いだコンセプトを当日の結婚式に落とし込んでいくんだそうです。
乾さん:プロセスは大きく分けて4つですが、各担当者が主役のおふたりとウェットに深くやり取りをしています。特にヒヤリングとコンセプト提案の時間にはかなり時間を使っていて、我々スタッフが、ふたりのことをなんでも知っていると言える状態まで聞き切るんです。そうすることで、ふたりの想像以上のクオリティで提案することができますし、寄り添い続けることで、ふたりが主体性を持って積極的に動いてくれる。だから、プロセス自体は少なくても大丈夫なんです。
続いて、実際にウェディングプロデューサーを務めている畠山さんが、自らプロデュースした結婚式の事例とともに、仕事内容について教えてくれました。
畠山 由嘉さん
株式会社CRAZY ウエディングプロデューサー
涙するほど人の幸せに触れる仕事がしたいという想いからCRAZYに入社。入社直後にできたコーディネーターチームの立ち上げ・リーダーを務めプロデューサーに至る。
畠山さん:私たちが一番大切にしているのは “人生のヒヤリング” をすること。そこから、プロデューサー目線でおふたりらしさを抽出し、形や言葉にしていきます。また、ご結婚されるおふたりの家族のように、時に親友のように、一緒に並走してチームになって仕事をしています。私たちが背中を押してあげられる関係性を築いていくんです。
プロデューサーによって色が違うのも、CRAZY WEDDINGらしさだと言う畠山さん。時には、社内から企画に反対意見をもらう事もあるんだとか。
畠山さん:これは “君におすそわけ” と言うコンセプトで行なった結婚式の一枚。『ぐりとぐら』という絵本に登場する、大きなカステラを結婚式で実際に作ったんです。最初は、社内から「失敗する可能性もあるから、やめたほうがいいんじゃない?」と言われました。でも、この結婚式を挙げた新郎新婦のおふたりは、東日本でカステラを被災者の方に配るボランティアをされていた背景があり、その生き方を形にしたかったんです。そしておふたりは、この時すでにとても満たされていて、幸せそうだった。そんなおふたりの幸せをわけあえる、そして愛情が伝わっていくような式にしたんです。
そしてもうひとつ、畠山さんが担当した結婚式のムービーも上映。結婚式の常識を覆すような式の映像に、会場内は驚きと幸せな空気に包まれました。
オリジナルウエディングは大変な一面もあるんですが、お客さまと「乗り越えた先にある絆」が生まれるのがよさかなと思いますね。
IWAIという選択肢
今回のイベント会場となっている「IWAI OMOTESANDO」のコンセプトは "ゲストが本当にお祝いできる結婚式"。その想いについても教えてくれました。
畠山さん:IWAIで挙げる結婚式はオーダーメイドではないのですが、しっかりとふたりらしさを表現できるようになっています。結婚式に来ていただくゲストのことを中心にデザインされた式場は、あえて高砂などを作っていません。先ほどの事例で紹介したようなコンセプトや世界観で伝えるのではなく、おふたりから直接ゲストに感謝の言葉や思い出を伝えられるようになっているんです。
CRAZY WEDDINGでオリジナルウエディングを挙げるのか、IWAIという洗練された式場でよりシンプルに想いを伝える結婚式を挙げるのか。人それぞれの価値観を大切にし、自分らしさを形にするCRAZYだからこそ実現できた、新しい選択肢なんですね。
ふたつのサービスの共通点
「住まいを選ぶことは街を選ぶこと」と捉え、街を住まい選びのキーファクトに据えて一点もののリノベーション物件を紹介しているカウカモ。そんなカウカモで編集長を務める伊勢谷は、CRAZY WEDDINGが大事にしていることやプロセスには、カウカモとの共通点がたくさんあると感じたそう。
伊勢谷:個性や価値観が全く同じ人はいない。だから、みんなが違う物件に住んで、自分らしい暮らしを確立していけるような世界を実現したいと思って、カウカモのサービスを作っています。なので、カウカモで物件を探している方には、どんな暮らしを送りたいのか、なにが好きなのかというところからヒヤリングを始めます。つまり暮らしを妄想するという段階からお客さまと一緒に考えるようにしているんです。そのため、我々もお客さまとスタッフが密な関係を築き、パートナーとして理想の暮らしを探していくようにしています。
物件の購入前から寄り添っていくカウカモと、結婚前の人生からコンセプトを紐解いていくCRAZY WEDDING。共通点はそこだけではなく、物件購入後にもあると言う。
伊勢谷:家は一生モノという考え方が一般的でしたが、結婚や出産などでライフスタイルが変わるごとに、住み替えや追加リノベーションをしていくことが今後はスタンダードになっていくと思っています。つまり、家を買う前から購入後の人生までサポートしていくことが、我々の使命なんです。
住まいにも選択肢がある
結婚式と同じように、住まいにも “自分らしい暮らし” を実現するための選択肢があると言います。
伊勢谷:みんなそれぞれ帰る家がある中で、ひとりひとりがお気に入りの住まいを手に入れられればもっと世の中がよくなると思うんです。なのでカウカモでは、ただおしゃれな物件を掲載するのではなく、いろいろな暮らし方=住まいの形を紹介しています。
伊勢谷:リノベーション済みの住まい、自分なりに追加リノベーションをしてカスタマイズする住まい、はたまた、完全オーダーリノベーションでイチから創り上げる住まい。いろいろな暮らしの選択肢があります。
私はフルオーダーした家に住んでいるのですが、オリジナルウエディングを形にしていくプロセスって似てると思うんです。大変ではあるけど、とっても愛着を持てるんですよ。自分の住まいに愛着を持てると、毎日の生きる活力になってくれて、仕事でヘトヘトになって帰っても元気になれたり。もちろんフルオーダーじゃなくても、誰にでも自分に合った物件はあると思うので、カウカモでみんなに愛着を持てる住まいを見つけて欲しいですね。
自分らしさを見つけるための選択肢は、ひとつではないという考え方も両サービスの似ているところ。ともにプロセスはハードではありますが、その先に待つゴールは両者とも “愛” なのかもしれません。
実際に体験したからわかること
続いて、乾さんがご自身の結婚式での体験を話してくれました。実は乾さん、CRAZY WEDDINGで結婚式を挙げられているんだとか。
乾さん:「GO WILD」というコンセプトを提案してもらったんですが、正直聞いた時は焦りました(笑) CRAZYで働いてることもあって、僕たちの結婚式に対する周囲の期待がすごかったんです。でも実は、僕自身がどんな結婚式にしたいというこだわりがあまりなかったんです。意外にお客さまにもそういう人が多いのですが、ウェディングプロデューサーにヒヤリングをしてもらっていると、どんどんお互いの知らないのところが出てくるんですよ。僕たちの場合は、 “強い挑戦心” というワードが出てきて、力強く開放的な未来を想像できるコンセプトを提案してもらったんです。
実際に、自分がCRAZY WEDDINGで結婚式を挙げてみて、プロセスが本当に大切だなと思いました。奥さんとケンカまでして、価値観を摺り合わせていく過程があったからこそ、今でもお互いに分かり合えているし、なにがあっても大丈夫だなっていう関係性を築くことができました。本当にこの結婚式を挙げてよかったなと思っています。だから、お客さまにもケンカするくらい話して欲しいと伝えてますね。
実際にCRAZY WEDDINGで結婚式を挙げ、プロセスを通して自分たちらしさを発見、そして表現することができたという乾さん。
ここで、オーダーリノベーションをした住まいに住み、オリジナルウエディングも経験している森が、自身の体験について話してくれました。
森:僕もオリジナルウエディングを挙げたのですが、CRAZYさんのお話を聞いていて、改めて僕たちの結婚式にコンセプトを付けるとしたら何だったんだろうって考えたんですが、“人と人とのつながり” だったのかなと思いました。
森:また、僕は追加リノベーションをした家に住んでいます。隣に公園があったり、日当たりがよかったり、地縁があったりと、魅力的な部分はたくさんあったんですが、唯一内装だけ気に入らなかったんです。だから追加リノベで、仕事部屋を将来的に子ども部屋にできるように設計したり、キッチンにはお皿のサイズに合わせた収納を作ったりしました。一番こだわっているのは家事室。妻が花粉症持ちなので、外に洗濯物を干したくないというところから始まったんですが、室内干しはあまり見た目がよくないので、部屋をひとつ潰して家事室にしたんです。
森:あと、家の目の前が公園で、冬に木まで雪が積もっている景色を見たときに『ノルウェーっぽくない?』って思って(笑)
伊勢谷:駒澤ノルウェー(笑)
森:そう(笑) でも、こうゆう素敵な瞬間に出会ったときに、本当に家を買ってよかったなと思うんです。僕は家のことを “暮らしの舞台” と言っているんですが、家が自分たちらしい空間になると、外にいても仕事をしているときも、すべての循環がよくなるんですよ。自分がそういう経験をしているからこそ、自分らしさを求めることの重要性はお客さまによくお伝えしますし、ヒヤリングの際には、なにを一番大切にしたいのか、ということに最も時間をかけています。そして、それを具現化できるようにサポートしていくようにしているんです。
乾さんも森も、オリジナルウエディングや住まいの購入を自ら経験をし、自分らしい人生を歩んでいるからてこそ、お客さまにその素晴らしさを伝えられるのでしょう。
大切なのは “自分らしさ”
最後に「結婚式・住まいのタイプ診断」というワークショップも行われ、参加者全員が自分に合う結婚式と住まいについて考えました。
今回のイベントを通じて両サービスの登壇者が伝えたかったことは、“自分らしい結婚式・住まい” を手に入れて欲しいということ。住まいと結婚式という違う領域でありますが、どちらも形にしていくプロセスの中で自分らしさを追求していくと、これまでの人生や未来が豊かになると登壇者は口を揃えていました。印象的だったのは乾さんのこの言葉。
乾さん:自分に合ったオリジナルウエディングを挙げることと家を買うことは、自分や人生への “投資” なんだなと思いました。結婚式と家という形のあるものですが、そこには目に見えない価値があるのではないかと改めて感じます。
結婚をしたり、家を買うという大きなターニングポイントで、自分らしさを表現したいと思う方は、ぜひCRAZYとカウカモのことを思い出してください。きっと、自分らしさを見つけるために、そして人生を豊かにするために、パートナーとして力をお貸しできるはずです。
また、イベントの様子を1本のムービーにまとめましたので合わせてお楽しみくださいね◎
カウカモでは、今後も魅力的なイベントを企画していきます。ぜひご期待ください!
取材・文・撮影:酒井大作