日々お客さまの家探しをサポートするカウカモエージェントにフィーチャー! 不動産のプロがオススメする、萌える街やマンションって? 実際に街を歩きながら、編集部がインタビューする企画です。
こんにちは!カウカモ編集部のホンダです。今回の舞台は蒲田と大井町の間「大森」。大森と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
筆者のように貝塚やボートレースが浮かんだ方、この記事を読めばまた違った一面を知れるはず。
今回は、昔からこの街に何かと縁があるというカウカモエージェントに案内してもらいましょう。まずはそんな彼女と駅前で待ち合わせ。
お疲れ様です!
《プロフィール》長谷川 未優(はせがわ みゆう)
リフォーム会社、そして大手デベロッパーでの新築マンション営業と、住まいの領域で活躍してきたエージェント。よりひとりひとりのお客さまにフィットするような、多様な暮らしの提案がしたいという想いでカウカモにジョインしました。
早速ですが「大森」との縁を伺ってみましょう。
大森は前職で初めて担当したマンションが建っている、思い出深い街なんです。そのうえ父が働いていたから小さい頃から馴染みもあって。
もしかしたらボートレースや競馬のイメージが強いかもしれないけど、この街はそれだけじゃない。今日注目したいのは駅の東と西でガラッと変わる二面性。まずは東側を歩いてみましょう!
活気と利便のイーストサイド
大森駅の東口は開けた広場になっています。脇に逸れると、飲食店が軒を連ねるアーケード商店街が。飲み屋さんが多い印象ですね……!
そうそう。オフィス街があるから、平日はサラリーマンで賑わってるんですよ。結構美味しいお店が集まっていて、個人的にはグルメなエリアだと思ってます。せっかくだからオフィス街の方にも行ってみましょうか!
駅前広場から東に進むと、雑多な印象だった繁華街とは打って変わって整然とした並木道にたどり着きました。
「大森ベルポート 」というオフィスビルが大森のランドマーク的存在。小さい頃、父に連れられたのを思い出します……残念ながら中の様子はお見せできないんですけど、ドラマのロケ地になるほど豪華な造りの建物なんですよ。この並木道も見覚えがある人が多いカモ?
お次は一本となりの大森海岸通りを通って、「しながわ区民公園」まで向かうことに。
シーサイドでのびのびと
先ほど見えたマンション群の裏手に広がっているのが「しながわ区民公園」です。綺麗に整備されていますが、新しい公園なんでしょうか?
オープンは1987年だから新しくはないけど、ここ数年で着々とリニューアル工事が進んでるんです。
木工作やたき火が体験できる「しながわこども冒険ひろば」だったり、「しながわ水族館」が併設されているから、子どもたちにはたまらない場所だと思います!
ジョギングやサイクリングのコースがあるから、運動が趣味の大人にもおすすめですね。水辺を横目に走れるなんて、心地良さそうです。
大森は雑多なイメージが先行しがちだけど、こういうゆったりしたスポットもあることを伝えたくて、ここまで歩いてみました。
これから西の “山王エリア” に向う前に、東側にあるマンションをいくつか案内しますね!
まずはお馴染み “秀和レジデンスシリーズ” の「秀和大森レジデンス」。お部屋は60㎡前後がメインで、ふたり暮らし〜ファミリー向けのマンションです。一階に「水神児童センター」が入っているのが、子育て世代には嬉しいポイント。
賃貸が多い東側のエリアで、この規模感の分譲マンションがあるのは珍しい!
今紹介したふたつみたいな「大井水神公園」付近のマンションは、大通りや繁華街と適度に距離を取った、比較的落ち着いた環境で暮らせるのが魅力的。それに、これから案内する “山王エリア” よりも求めやすい価格帯の物件が多いんですよ。
歴史を感じるウエストサイド
それでは一度大森駅に戻って、今度は西側を散策です。賑やかな東側とはまた違うというと、閑静な住宅街……?
そのとおり!西側の “山王エリア” は古くからの高級住宅街。もともと歌川広重が浮世絵を描いた景勝地として知られていて、明治時代に鉄道が開通して以降は政治家や実業家が、大正末期からは作家や芸術家が多く暮らしていた場所なんです。
住宅街を進んでいくと、明治天皇が西郷従道(西郷隆盛の実弟)に創設させた射撃場が起源だという、由緒あるテニスクラブが。さすがは高級住宅街……優雅にテニスを楽しむ方々の姿を多く見かけました。
このテニスクラブの他にも、東アジアで最も古いドイツ人学校があったり、歴史を感じさせる要素が多いエリアなんです。
実はもうその学校は横浜に移転してしまったけど、その名残として大森駅から環七通りに続く道は「ジャーマン通り」と名付けられていて。
ジャーマン通り……気になる響きです。そちらにも足を運んでみましょう!
そうそう、この通りに建つ「大森山王センチュリーマンション」のディテールがかわいくて好きなんですよ。特に私は廊下のRの付いた窓から見える風景がお気に入り。住戸は小規模なものが多くて、単身〜ふたり暮らし向きのマンションですよ。
古き良き住宅街に身を置いて
さてさて、先ほどは大通りに面したマンションを紹介しましたが、住宅街の中にも長谷川おすすめのマンションがあるそう。
案内されるがまま歩みを進めていると、どっしりとしたレンガ調の建物が見えてきました。
こちらは「大森山王の館 八景園」。総戸数32戸と小規模ながらも堂々たる佇まいですよね。敷地の傾斜に沿った段のある造りになっているから、ルーフバルコニー付きの住戸が多いのが特徴的。
住人の方のガーデニングが建物とマッチしていますね。
まさに緑が映えるマンション、綺麗に剪定された植栽からも管理のよさが伝わってきますね。
すぐ近くに、またしてもレンガ調のマンションを見つけました。
この建物は「大森山王の館 八景園」と同じく1979年生まれのヴィンテージマンション「エミネ山王」。150㎡を超えるメゾネット住戸があって、それもヴィンテージならではだと感じます。
“山王エリア” に建っているマンションは邸宅のような、ゆったりとした造りのものが多いんです。街自体も東側とはガラッと変わって落ち着いた空気が漂っていますよね。
たとえば東急沿線にあるような静かな住宅地に住みたい方にも、ここはフィットするエリアだと思います。
こんなふうに賑やかさと静けさをどちらも享受できる街はなかなかないので、住まい探しの選択肢にぜひ加えてみてくださいね。
取材後記
「大森」の二面性、感じていただけたでしょうか。実際に歩いてみると、東側は平坦な低地、西側は起伏のある高台と、地形からして全く違うんです。そんな違いがあるからこそ、山の手と下町のように空気がガラッと異なる街が生まれたのではないでしょうか。
さまざまな表情を持つ街だから、さまざまな層にフィットするマンションがある。今回、長谷川がそんな大森の街を案内してくれたのも、きっと『多様な暮らしの提案がしたい』という想いからなのでしょう。取材を終えて、そう感じた筆者でした。
それでは、次回の「街とマンションと私」もどうぞお楽しみに。
取材・文・撮影:cowcamo