「一点もの」の住まいに出会おう。
カウカモで、まさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。

今回は、品川区に中古マンションを購入・フルリノベーションをされた20代男性のもとを訪れました。


プロフィール
名前:K
年齢:20代後半
職業:IT系
趣味:服・サッカー(週一)

この住まいについて
場所:品川区
間取り:可変性のあるワンルーム
面積:72㎡
築年数:築21年
リノベ:フルリノベーション
支払い額(以前の住まいと比べて):ほぼ変わらず、広さは1.5倍くらいに

家を探し始めたきっかけ:買った方がQOLが上がるのではと思って

家探し期間:半年
内見数:8-9軒ぐらい(フルリノベーションを検討し始めてから見たのは2軒)
リノベーション工事期間:3ヶ月くらい

Q1:以前の住まいは?

目黒区の、築浅の分譲マンションに賃貸で住んでいました。機能性はとてもよかったのですが、部屋の中を自由にいじれなくて。カーテンや照明なども変えてはいけない物件で、そこがネックでしたね。

それでいて結構な金額の家賃を払っていたので、ある時ふと「この金額を払い続けるぐらいなら、家を買えるのでは」と思い、家を探し始めました。家具を買うにも、賃貸の家に合わせて買うのはもったいないですしね。

Q2:この街《品川区》にした理由は?

港区の三田から探し始めて、少しエリアを広げて白金や築地なども見たのですが、あまりそれらの街で暮らすイメージが湧かないなと。

それで、もともと住んでいた目黒区やその隣の品川区も見ていて。品川区のこの辺りはうるさくないし、スーパーや飲食店も多いし、思ったより下町感があっていいなと。

Q3:この家に決めた理由は?

場所と、間取り、あとは低層だったことですね。

今まで低層マンションにしか住んだことがなかったので、高いと落ち着かないなと思って高層のマンションは避けていたんです。だからここも低層を選んだんですけど、ルーフバルコニーがあって周りにも高い建物がないので、眺望がよくて。富士山も見えるし、夜景も綺麗です。ベランダでタバコを吸えるのも嬉しいです(笑)

それに、ここはリノベーションしやすい間取りだったんです。フルリノベーションをしようと決めてから内見したのは、目黒区のある物件とここの2軒だったんですが、向こうの物件はキッチンの場所が動かしづらかったり、制限が多かったんです。柱とか、どうしても変えられない部分があるのはしょうがないですよね。

ここは、立地・価格・リノベのしやすさ・そして低層と、もろもろのバランスがよい人気の物件で、同日5組も内見が入っていたし、僕の次の組は設計士さんも連れて来ていました。これだ! と思った時に決めないともう次は見つからないなと思って、その日のうちに買うことを決めて申し込みを入れました。

Q4:《中古マンションを買ってリノベーションをする》以外の選択肢は検討した?

はじめはずっとリノベーション済みの物件を見ていました。でも見れば見るほどこうしたいな、ここはこうだったらいいなっていう願望が出てきてしまって。それなら、フルリノベーションをした方がよいのでは? と思い、リノベできる物件を探すように方向転換しました。

Q5:内装はどうやって決めていったの?

設計の向坂さんと大工さんを交えて、相談して決めていきました。躯体現しにしたい、壁紙を使わずシンプルにしたい、モルタルを使いたい、全体を引き締めるために黒を効果的に使いたい、一部木にしたい、などこだわりがたくさんあったんですが、とはいえ機能性を考えるとこうですね、なんて意見をもらいながら、やりたいことを絞っていきました。

例えば、お風呂もここはモルタルにしたいとか、あれこれこだわりがあったんですけど、「金額がかなり上がってしまいますよ」という話になって、普通のユニットにしたり。トイレも黒がよかったんですが、諦めました(笑)

間取りには特にこだわりはなかったんですが、部屋を作ってしまうと導線が悪くなってしまうし、とはいえワンルームにしておく必要もなく・・・。ぐるっと一周回遊できるようにするのはどうですか? というアイデアが出てきて、“回転扉” を提案してもらいました。やっぱり造るのは大変だったようで、出来た時はみんなで感動しましたね(笑)。回転扉の下、床部分に、収納もたっぷり作ってもらったので、すごく便利です。

Q6:購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?

買うときはさすがにドキドキでした。20年くらいは住むつもりで買おうとしていたので。

僕は、築年数は30年以内のものを許容範囲に探していたんですけど、ここはたまたま築20年ぐらいだったんです。20年住んでも築40年だし、場所的にも20年後でも売れるのでは? と思い、背中を押されました。

あとは、前の住人さんに、住んでみて悪かったところや、どういう方がこのマンションに住んでいるのかを教えてもらいました。今住んでる方がいらっしゃる場合は、とにかくお話を聞いた方がいいですね。冬は暖かいけど夏はすっごく暑いとか、そんなことを聞けたので、その対策案をリノベのプランに織り込めました。

Q7:カウカモで家を買ってみてどうだった?

満足です。僕はこだわりというか、わがままが多かったんですけど、エージェントさんにかなり頼りました。フルリノベに方向転換する時には、フルリノベ経験者のエージェントさんの話を聞かせてもらって内見にも同行してもらったり。設計の向坂さんも実際に自宅をリノベーションされているので、リアルな声を聞きながら、たくさん相談させてもらいました。オフィスにも結構お邪魔させてもらいましたね。リノベの打ち合わせをよくしていた場所も、オフィスのすぐ近くにあって、すごく便利でした。

Q8:この家のお気に入りの場所やこれから楽しみにしてることは?

リビングがお気に入りですね。この家はほぼリビングですけど(笑)。今まで住んだどの家よりも広いリビングで、いつもここにいます。このクッションがお気に入りで、座ったまま移動してます。

これからは、せっかくルーフバルコニーが広いので、友達を呼んでBBQしたいですね。怒られない程度に、無煙BBQを(笑)

Q9:これから家探しをする人にアドバイスがあれば教えて!

優先順位をきちんとつけることが大事かなと思います。場所なのか予算なのか。そして、リノベーションするならば、どこまでいじるのか。僕の場合は、立地とどんなリノベーションをするかにこだわったので、予算は二の次でした。

あと、立地とマンションの共用部だけは変えられないから、「そこが気に入らなければ一生気になってしまうからやめた方がいい」とも言われましたね。管理がしっかり行き届いている物件かどうかはきちんと見ていました。

それと、フルリノベーションをするなら、納得するまで質問した方がいいと思います。素人ですからわからないことはたくさんありますし、せっかくプロにお願いできるのですから。

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