日々お客さまの家探しをサポートするカウカモエージェントにフィーチャー! 不動産のプロがオススメする・萌える街やマンションって? 実際に街を歩きながら、編集部がインタビューする企画です。
こんにちは、編集部の平野です。外の空気が冷たく感じるようになってきた初冬。ピンクのラインが引かれた電車に乗ってやってきたのは・・・?
こちら「調布」駅です! 普段カウカモを見てくださっている方には馴染みが薄いかもしれませんが、西東京を語る上で外せない存在。
郊外というイメージながら、京王線の特急に乗れば「新宿」まで2駅。都営新宿線直通電車なら「市ヶ谷」「神保町」などへ、明大前で乗り換えれば「渋谷」「吉祥寺」にも30分ほどあればアクセスできます。この交通利便性とベッドタウンとして培ってきた生活利便性の高さから、ファミリー層だけでなく幅広い世代から愛されている街なんですよ。
「調布」という場所は “映画のまち” として歴史を重ねてきたのですが、駅前再開発で名実ともにそれを受け継いだというストーリーがあるんです。
本日案内してくれるカウカモエージェントとは、その “復活の地” 商業施設「トリエ京王調布C館」で待ち合わせをしました!
《プロフィール》永田 正明
建築学生時代から住まいのDIYにいそしみ、住んでいた自宅を改装。賃貸マンションの大家さんと一緒に価値が上がるような内装もつくっていた。リノベーションが叶える空間活用に興味を持ち、カウカモへ。マンションを1棟プロデュースするプロジェクトではコンセプト決めから、仲介まで一貫して行なっている。
こちらは「トリエ京王調布C館」内にあるタイル貼りの壁。「調布航空宇宙センター」や「深大寺」「大寒桜(おおかんざくら)」「味の素スタジアム」「多摩川」などなど、調布市の名所が描かれています。
調布は駅周辺に商業施設が多くて、日々の生活に困らない。気軽に遊びに行ける大きな公園や観光スポットも揃っていて、子どもやワンちゃんがいる家族にとっても住みやすい環境だと思う。小さな子どもとの旅行は何かと大変だし、ワンちゃんがいればペットホテルに預けるのは可哀想と思う方もいる。車やバスで行けて、日帰りでも楽しめるスポットがいっぱいあるっていいよね。
かつては “東洋のハリウッド” ?
1933年「多摩川撮影所」の誕生を機にこの地で映画産業が栄え、全盛期は「角川大映撮影所」「日活調布撮影所」「調布映画撮影所」3ヶ所で映画制作が行われていました。映画業界の最盛期、調布は “東洋のハリウッド” と呼ばれていたんだそう。ほかにも制作会社など、現在も数多くの映画関連企業が集まっています。ですが・・・
“映画のまち” と言われていた調布だけど、2011年に「パルコ調布キネマ」という映画館が閉館してから、しばらくは “映画館のない街” だったんだよね。
調布にできたニューアイコン
そこに2017年誕生したのが「トリエ京王調布C館」に入っている、多摩地域最大級のシネコン「イオンシネマ シアタス調布」なんです!
“映画のまち” を体現するにふさわしいこの映画館は、「イオンシネマ」の旗艦劇場とも言えるそう。規模もさることながら最新の音響設備が投じられていることや、体感型アトラクションシアター「4DX」は国内最大となる128席を有しているという。
飛行機のファーストクラスのような椅子で映画鑑賞できる「グランシアタ―」なんてのもあるんだって。映画館なのに寝そべったような状態で観れるらしい。料金はちょっと高いみたいだけど、いつか使ってみたいな〜!
子どもが声を出して笑ったり喋っても、親は周りを気にしなくていい・・・そんな風に親子で楽しめる野外シアター。その様子はカウカモマガジンで取材しているので、記事「星空の下で楽しむ野外映画イベント「ねぶくろシネマ」が気になる!」をご覧ください。
いまや自宅のインターネットで映画は見放題の時代。だからこそ、野外映画やリッチな鑑賞スタイルが特別な体験として支持されているのでしょうね。
地元出身者に愛されるファミリーフレンドリータウン
さてさて、実は私「トリエ京王調布C館」にずっと行ってみたかったお店がありまして。それがこちら「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」です!
一番心地よくコーヒーを飲んでもらうシーンを考えた末、『コーヒー屋の生き様を眺めて頂きながら、ラウンジのような優雅な空間で飲んでもらう』という想いから生まれた内装なんだそう。
調布はファミリーが多いから、子どもがいても大丈夫なようにゆとりを持って作られた店舗が多いかも。駅前の「aona(アオナ)」ってカフェも、子育て中のお客さまといるときによく使ったなぁ。
足を伸ばして「鬼太郎」に会う
調布といえば、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏が住んでいたことでも有名ですね。商店街に鬼太郎がいたり、コミュニティバスが妖怪たちのデザインでラッピングされていたり。バスに乗って行くのがちょうどいい、“深大寺エリア” は水木しげるワールドと自然に溢れた場所です。
「神代植物園」はもちろん「深大寺」も緑が豊富で、夏なら避暑地に来たような気分になれます。「深大寺」は水源があったので、綺麗な湧き水で作られるお蕎麦も欠かせません。
街の紹介が長くなってしまったので、そろそろマンションへ向かいましょう!
ゆったりとした敷地に建てられた低層マンション
さてさて、お待たせしました。やってきたのは調布市国領にある「LANDLIFE 調布国領」。「調布」駅からバスに乗って5分ほどで到着。今回、永田が紹介してくれるマンションです。
ここは社宅として使われていた建物を “リノベーションレジデンス” としてプロデュースしたマンション。そのプロデュースにカウカモとして関わったので、思い入れがあって今回選んだんだ。
建て替えはしていませんが、プロデュースに際して住んで欲しい人を考えたり、共用設備を整えたり、さまざまなイベントにも関わった永田。エージェントとして、ここを通じて感じたことを話してくれるそう。
子どもが生まれたら広さが必要。車も使うから駐車場も。ペットを飼いたい。広い庭が欲しい。・・・住まいを探すときって、憧れと実情の狭間で悩む。理想の立地や平米数ではいい物件がなかったり、価格の上限があったり。だからこそ、その人にとって “どこが幸せの着地点なのか” を探すようにしたんだよね。
最初は、何かに困った後ろ向きな始まりだったとしても、実情に合わせて提案していくことで、それがプラスの結果になっていくこともあって。このマンションはセミオーダーで住戸の間取りやデザインを選べるから要望も叶えやすかった。特に仕事などがひと段落して、家時間を大切にしようと思っている人には周辺環境も含め、気に入ってもらえたなぁ。
街やマンションは、それぞれに合うものがある。特にそれは今のライフステージに合っていることが重要なんだと。過ごし方や価値観が変わったときこそ、住まいを味方につけ、心地よく暮らせる形を提案できるのがエージェントの醍醐味かもしれません。
次は、マンション敷地内を見てみましょう。
調布は、通称「ハリウッドの大寒桜」と呼ばれる桜の木や野川の夜桜が有名だけど、ここの桜も綺麗なんだよね。そういえば、ここでやったイベントのひとつもすごく楽しかったなぁ。
このレポート記事が公開されたとき、社内では「こんなに笑顔の永田は見たことがない」なんて言われていました(笑)「きっとこの人たちの暮らしに合う!」と提案してきたマンション。住んでいる方々の声や実際の暮らしぶりを知れたことで、より一層エージェントとして身が引き締まったのだそう。
仲介業って普通は引き渡して終わりになってしまうことが多い。そんな中、イベントを通して、満足してくださっている話を聞けて。この時は本当に救われた気持ちになった。素敵な方々に住んでもらったからこそ、新たに住まおうと考えてくださる方にも、心から勧めることができているんだよね。
永田はこのマンションへ訪れるたびに、住人同士が仲良く話しているところや、子どもたちが楽しそうに遊びまわっている姿に力をもらっているのだそう。
共同倉庫、子どもたちが走りまわれる小さな丘、菜園スペースなど、同じマンションに住む方々でコミュニケーションを取りやすくなる仕組みがあるのも好きなところなんだ。
ほのぼの景色が広がる国領
マンション周辺には豊かな自然が広がっています。こちらも歩いてみましょうか。
そのまま “国領エリア” も見てみましょう!
この街らしい小さなパン屋さんと、スペシャルティコーヒーショップにハワイアンカフェ。ローカル感溢れる街ですが、地域に根付いたお店が結構あるんですよ。
次は、駅の方に行きましょう!
地元のお祭りっていいですよね。多くの人が集まって “ハレの日” を楽しんでいる様子に、この街の温かさを感じました。
このエリアは都心から奥まっていることもあって、自分や家族との時間を大事にしている方が多いと思う。今までお会いしてきたのも、毎日通勤する必要がない職種の方だったり。どちらかというと、生活の自由度の高い人たちに好まれているよ。
編集後記
建築学生時代から好きだった「リノベーション」。多くの人が使う “住まい” というフィールドで、挑戦をしたかったんだそう。リノベすることで空間に新たな価値を生み、事業主と住人それぞれが満足している世界。その実現を目標に突き進んできた永田。いつもはロジカルに物事を整理するけれど、今回は内に秘めたアツい想いを知ることができました。
そして、大きく変化を遂げながらも住民から愛され続ける街、調布。ただ、進化しがらも、残すべき街並みや大切にしたい文化は継承する。ここに暮らす人々の想いを叶え続けていることに心が温まりました。
ゆっくり時間が進む街だけど、調布駅前の再開発はまだまだ続きます。大きく変わる時を、のぞきにきてみませんか?
取材・文・撮影:平野翔子