知っておきたい、
睡眠でしか得られない効果

ーでは、理想の睡眠を手に入れると、どのような効果が現れてくるのでしょう?

一番の実感として出てくるのは、朝の目覚めがよくなります。私たちも、どちらかと言うと、朝の目覚めを良くしていきましょうと皆さま方にはお話しているんです。夜眠れない眠れないというのは、プレッシャーにもなりますし、なんとなく暗いイメージじゃないですか。なので、発想を変えて、いい朝を迎えるためにどうしたらいいか。と逆の方向で考えてみませんかと提案しています。気持ちよく爽やかな朝を迎えられて、元気ばりばりで起きられたら、その日一日いいことがありそうじゃないですか。

だから実感としては、いい眠りをした朝は、頭も体もスッキリしています。それが、本来睡眠の役割なので。それが無いというのは、いい眠りを出来ていないということが言えると思います。

先ほど睡眠でしか出来ないことがありますとお話ししましたが、よく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」って聞きますよね。何となく一般的にレム睡眠が浅い睡眠で、ノンレム睡眠が深い睡眠ってなっているんですけど、実は若干ニュアンスが違っていて、このふたつは「種類」と「働き」が違う睡眠なんですよ。

下の図は、赤が覚醒(目が覚める状態)、緑がレム睡眠、水色がノンレム睡眠を表しているのですが、深い眠りと浅い眠りって確かにあるんです。それは、ノンレム睡眠の中に4段階の眠りがあり、1が浅く4が深いんです。レム睡眠とはまったく違う睡眠なんです。

レム睡眠は、後半の時間帯に長く現れるのですが、脳は起きていて、筋肉は緩んでいる状態です。たまに金縛りにあう方がいらっしゃいますが、あれは心霊現象ではなくレム睡眠中の体の反応です。レム睡眠には、体自体の回復、技術の習得、記憶を整理して定着させるという働きがあります。

アメリカの大学で、バスケットボールの選手に4時間睡眠と、10時間睡眠でどれだけ技術を身につけられるか、という実験を行いました。結果、長く睡眠を取った方が、3ポイントシュートの確率が上がっているんです。逆を言うと、受験勉強で、睡眠時間を削って勉強していたりするじゃないですか。それって、睡眠から見ると非効率的なんです。結局睡眠時間が短くなると後半を削るしかないので、レム睡眠を長く取ることが出来ません。

特に小さいお子さんは、なんでよく寝るかと言うと、起きている時に知らない情報がいっぱいあるじゃないですか。それをつなぎ合わせていく作業が睡眠なんです。なので、睡眠時間が足りず上手く行かないと、ちゃんと情報の整理が出来ず、キレやすくなったり無気力になったりする可能性が高くなると言われているのです。

昔は、睡眠の質をよくすればいいと言われていましたが、いまは質と量、ふたつともないとダメだと言われています。結局レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが大切なんです。

ー何かが出来るようになったり、知識が身に付いたり、記憶が定着したりと、レム睡眠はとても大切だということがよくわかりました。ノンレム睡眠にも何か働きがあるのでしょうか。

ノンレム睡眠は、脳が休まっていて筋肉は緊張している状態で、成長ホルモンが分泌され、新陳代謝、免疫力増加を助けます。

成長ホルモンの役割は4つあると言われています。1つは「骨や筋肉の成長」。2つ目は「タンパク質の合成」。それが新陳代謝で、お肌や髪の毛の修復・回復をしてくれます。3つ目が「脂肪を強力に分解してくれる」。最後が、「免疫力を高める」。

成長ホルモンはノンレム睡眠のレベル3と4で最も多く分泌されます。だから、ノンレム睡眠のレベル3と4になる寝てからの3時間がゴールデンタイム。いまや「寝る子は育つ」はサイエンスになってきていて、科学的にも証明されてきています。

ー理想の睡眠時間の目安はあるのでしょうか。

一般的には成人の方は、7.5時間くらいですかね。小さいお子さんであれば13〜14時間。乳幼児であれば16〜18時間。幼稚園生でも本当だったら12時間位取った方がいいと思います。

体に一番近い寝具で、
睡眠の質をグッと上げる

「毎日きちんと夜に眠たくなる」という環境が整ったら、睡眠の質にもぜひこだわりたいものです。oluhaでは、“寝姿勢圧測定" を行い、お客さまそれぞれの体に適した寝具についてアドバイスをしてをご紹介しています。

睡眠環境を整えるものとして、とても大切なのが体に一番近い寝具だと思うんです。特に敷布団とまくらでバランスよく寝られている方とまったく合わないものを使われている方とでは、睡眠の質が全然変わってきます。男性女性、体型体格で、合うものって全然違うんです。

疲れて横になると、眠らなくても体力はある程度回復しますが、脳は横になっただけでは休ませたり回復させたり出来ないんです。脳は睡眠でしか休ませたり回復させたり出来ないんです。

だから睡眠を取る際、合わない敷布団やまくらを使用すると体に負担がかかり、「痛いから寝返りを打ってくれ」って体から脳にずーっと指令が出て休まらないんです。パソコンで言うと、シャットダウンしないまま、ずーっと使っている状態。1,2日、いい状態で寝なくても体や脳にとってはたいしたこと無いんですが、睡眠って、生活習慣の一部で、毎日必ず夜がやってきて睡眠を取ります。だから睡眠の環境が悪いと、悪く積み上がってくる可能性があります。

このベッドが「寝姿勢圧測定器」。横になった時の寝姿勢と、体のどこに圧力が掛かっているか調べることが出来ます。スクリーンに見える赤い印は、強く圧力が掛かっている部分。こういう方は、表面は柔らかくて、中は体が沈み込まないつくりになっている敷布団が理想。反対に、赤い印が見られない青だけの測定値が出た方は、フラットな固めの敷布団でもいいのだそう。

左上・カスタマイズ枕:側面のファスナーを開くと羽毛と羽毛の間にタオルなどを挟むことができ、好みの高さに微調整が可能。羽毛の枕は包み込まれる安心感があるのと同時に、汗を吸い込んで発散するちからがあるのだそう。/右上・後から前にかけて、8cm→5cmと傾斜がついた枕。これが一番人気。首がストレート気味の方には、頭から首にかけて自然な傾斜があった方が楽なようです。/下・高反発の枕:前後に11cmと9cmの高さがついています。首が湾曲している人には向いています。

まくらの高さは自宅で微調整してくださいとお伝えしています。体調も毎日同じでは無いので、好みの高さも変わると思うんです。また首の湾曲の仕方と、後頭部の納まり具合がいいか悪いかで寝心地って変わってくるんですね。私たちはそこにフォーカスして、敷布団とまくらのバランスを考えておすすめしています。

寝たときに圧力が一点に集中しないようにすることが大切です。

測定値に対してぴったりの商品がoluhaに無い場合も、他店で商品を探せるようアドバイスをしてくれるのだそう。とっても親切な対応に、これは一度測定してもらう以外の判断はないのでは! と感激しました。

上質な寝具が並ぶ店内。ふっかふかの羽毛布団が気持ちよさそう・・・。

oluhaで見つけた、
ぜひ手に取りたい羽毛グッズ

寝具の他にも、oluhaには実用的で魅力的なグッズがいっぱい。では、ご紹介していきましょう!

羽毛で出来たレッグウォーマー(左)と足首ウォーマー(右)。ふだん靴下を履かないと足が冷たくて眠れない方が、靴下を履かなくても寝られるようになったり、外のスポーツ観戦で役立ったという声をいただいているそう。取材時、実際に着用させていただいたのですが、驚くべき暖かさでした。とても軽い上に、締め付けも無し! 自分用にはもちろん、プレゼントしても喜ばれそうです。冷え性の方には持ってこいですね!

左・オーガニックコットン生地の羽毛ルームウェアと、羽毛ネックウォーマー。本当に軽いし暖かいし・・・言うこと無いです! ゆったりとしたサイズ感なので、ちゃんとお手入れをしたらずーっと使えそう。/右・こちら同じく、羽毛の腹巻きです。腰にお腹に優しい暖かさです。

そしてoluhaオリジナルの美容&バスルーム商品。羽毛から抽出されたケラチンというタンパク質が配合されているそう。寝ている間に分泌される成長ホルモンとの相乗効果で、昼間受けたお肌や髪の毛のダメージを補修してくれます。朝、お肌や髪の調子がよいと気持ちいいですよね。シャンプー、トリートメント、プロテクトクリーム、洗顔ソープの入ったトラベルセットもありますよ。

いかがでしたでしたか?

毎日すっきりと気持ちよく目覚めて、ハツラツとした生活をするためには、やっぱり睡眠は欠かせません。

いま満足な眠りを実感していない方も、なんとなく体調がすぐれない方も、自分にとって手軽にはじめられることから睡眠改善をはじめてみましょう!

そしてよりよい眠りを目指すなら、ぜひoluhaへ足を運んでみてください。快適な睡眠を後押ししてくれるグッズと、國井さんが優しくアドバイスをして下さるはずですよ。

取材協力:oluha 上質睡眠専門店
http://www.oluha.jp/
東京都中央区銀座1-8-19 KIRARITO GINZA (キラリト ギンザ) 3F No.302
Tel:03-5579-9710
営業時間:午前 11 : 00 ~ 午後 9 : 00
定休日:12月31日・1月1日・2月第3火曜日