カウカモマガジン6月号は、クラウドファンディングMakuake特集!!
Makuakeスタッフおすすめの、暮らしをより楽しくしてくれるプロダクトを順番にご紹介していきます。


この夏、夢のようなテーブルが発売に・・・! その名も「SOUND TABLE」。なんと、テーブル自体が音を奏でる、スピーカー内蔵型のまったく新しいテーブルです。

テーブルとスピーカー。これまで別々に買っていた家具・家電が一体化することで、ライフスタイルが大きく変化! 部屋に余白が生まれるのはもちろん、テーブルから流れる音楽でホームパーティが盛り上がったり、仕事場のデスクにすることで面白いアイデアが浮かびやすくなったり、なんだかすごいことが起こりそう・・・!

こんな未来の家具を開発したのは、 IoT家具ベンチャーの「KAMARQ(カマルク)」。キュレーションメディア「Antenna(アンテナ)」の発案者として知られる町野健さんが、昨年新たに立ち上げた会社です。シンガポール、インドネシア、日本と、世界を舞台に活動されている、町野さんにお話をうかがいました。

※IoT = Internet of Things。モノのインターネットのこと。インターネットにそれ以外の様々な “モノ” を接続することを意味します。

KAMARQの代表取締役・町野 健さん。外資系大手コンピュータ会社からマクロミルを経て起業。オンラインキュレーションマガジン「Antenna」をブレイクさせた後、2015年にKAMARQを立ち上げる。

今使っている家具が劇的に変わるITの魔法

ー「KAMARQ」のコンセプトは “あなたの世界を広くする” とのことですが、これはどういうことを意味しているのでしょうか?

「人々の暮らしに余白をつくり出し、一人ひとりの『世界』を広くすること。」を意味しています。

今回発売する「SOUND TABLE」は、天板から音が流れてくるという画期的な商品なんですが、テーブルにスピーカーがついていれば、テーブルの他にスピーカーを買う必要がなくなり、部屋が広く使えるようになりますよね! そうするとその余ったスペースで新しいことが始められます。

ー確かに、そうですね。

また、テーブルにスピーカーが内蔵されていれば、食事をしながら音楽を聴くという新しい過ごし方も生まれますし、テーブルから流れてくる音楽で朝目覚める、心地よい音楽が流れるテーブルで効率よく仕事ができる、といったことも可能になります。

そんなふうに家具に新しい価値をのせることで、自分の世界を広げていって欲しいという思いを形にしたんです。自由な発想でこれまでになかった家具を作って、嘘のような夢を実現していきたいと考えています。

テーブルから音楽が流れたら・・・ホームパーティーはきっとさらに豊かな空間に。

音楽を聴きたい場合、本来ならスピーカーが必要ですが、SOUND TABLEなら、スピーカーは必要なく部屋の中に余白が生まれます。

ーなるほど~。では、なぜもともとIT業界で働かれていた町野さんが、家具の会社KAMARQを立ち上げたんですか?

そうですね。僕にはもともと「世界に通用する日本初のブランドを立ち上げたい」という思いがありましたが、自分がこれまで関わってきたITの分野だけでは難しかった。そんなときにインドネシアで家具工場を経営している、家具のスペシャリストの和田直希さんとたまたま出会い、意気投合したんです。それぞれの強みを活かし、家具をIoT化して販売する事業を立ち上げることを決めました。僕自身、もともと家具が大好きで、インテリア雑誌をよく読んでいたことも、すぐに始められた理由のひとつですね。

また、KAMARQはインドネシア語で「私の部屋」という意味。日本だけではなく、アジアをはじめ、世界に通用する会社を目指しています。

インドネシアの工場で製造を行っている、KAMARQの家具。品質責任者は日本人、製造は日本で研修を受けた現地従業員が担当し、品質を守ります。

ーそんなきっかけだったんですね。では、たくさんある家具の中でもテーブルを選び、音を奏でる「SOUND TABLE」というものを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

最初の商品をテーブルにしたのは、インテリアで一番売れているのがテーブルで、世界中どこでも使うものだから。

さらに、同時期にたまたまスピーカーの会社の人と出会ったこともご縁で、世界で最初の「音を奏でるテーブル」を開発することがトントン拍子に決まりました。

ーおお。

スピーカーは買わないけれどパソコンやスマホを使って家で音楽を聴く、という人はたくさんいます。そんな人に向けて、スピーカーがついているおしゃれなテーブルを手頃な価格で提供できれば喜んでもらえるんじゃないかと。

KAMARQの家具は、インドネシアの工場で製作し、販売は基本的には自社サイトで行うため、余計なコストをかけずに高品質で低価格な家具を実現できるんですよ。20~30代の方たちにも買っていただける魅力的な価格です!

サイズはS、M、Lがあり、受注オーダー。価格は普通のテーブルを買うのと同じぐらいのお手頃価格です。(4万円代〜。)

スピーカーがまったく見えないことにビックリ!

ーたくさんの偶然の出会いが仕事のご縁につながり、こんな素敵な商品が短期間で生まれたのですね! 商品を開発するにあたって、どんなところにこだわりましたか?

デザインにはこだわり、家電ブランド「amadana(アマダナ)」で有名な鄭秀和氏にお願いしました。見ためにはスピーカーを内蔵していることはまったくわからず、シンプルでおしゃれなデザインのテーブルを作っていただけました。

もちろん製作にあたって苦労もありましたよ。うちは社外のスタッフに製作をお願いしているので、短い時間の中でそれぞれの担当の方たちと連携して完成させていくのは大変でした。過去に例がない商品なので、最初はなかなか思う通りの音が出なかったり、テーブルの振動が大きすぎるなど問題も発生しましたが、アイデアを出し合い、改良を重ね、半年で無事に完成させることができました。自信をもってお届けできる商品に仕上がっています。

スピーカーはまったく見えないシンプルなデザイン。振動で音を出す技術により天板全体から音を奏でます。

テーブル天板の側面には電源とUSB端子を装備。スマホの充電や調理器具を使う場合の電源としても使えます。

ー本当にどんなお部屋にも合いそうなシンプルで素敵なデザインですよね。操作についてですが、音はどうやって出せばいいのでしょうか?

音を出す操作は、スマホから専用アプリを使って行うことができます。アプリ上でタイムテーブルに好きな曲を設定しておけば、好きな時間に、好きな順番で再生可能です。Bluetoothによる音楽再生ももちろん可能ですよ。

好きな曲を、好きな時間に、好きな順番で再生可能〜♪

また、自分が住んでいる地域を設定しておけば、外の天気を知らせるサウンドをテーブルから奏でることもできるんですよ。雨音のサウンドが鳴っていれば、「外は雨なんだな」というのがわかるんです。

雨が降り始めたら、テーブルから雨を知らせるサウンドが。

ーそんなことができるんですね! さて、今回はMakuakeのスタッフの方にご紹介いただきましたが、販売にあたってクラウドファンディングという方法を使ってみていかがでしたか?

Makuake掲載ページはこちら。すでに目標金額を達成・・・!

現在まだ支援を募集中なのですが、すでに目標金額をクリアでき、商品の販売前にマーケティングができたのがよかったです。ユーザーの要望がわかり、アドバイスもいただけました。商品をユーザーと一緒に育てていくこともこれからの販売には重要だと思っているので、とても良い機会になりました。

また、自宅はもちろん、「オフィスで使いたい」という声もいただいていて、初めて音が出るテーブルを見た方が、どういう反応をするのかが非常に楽しみです!

オフィスのデスクをSOUND TABLEにするだけで、なんだか発想が豊かになりそう・・・!

第二弾の “おしゃれで頑丈な防災家具” も楽しみ!

ーすでに第二弾で販売を予定されている家具もあるそうですが、どのようなものでしょうか?

今度は音楽が流れるベッドの販売を予定しています。また、テーブルに合わせた椅子も製作中です。

サイドテーブルからだけでなくベッドのヘッドボードから音楽が流れてくる日も近い。

そして、「家具×防災×オーダーメイド」の組み合わせの、デザインされた防災家具も開発中です。

地震の多い日本では、揺れたときに家具の転倒を防止する仕組みがいろいろ考えられていますが、どれもおしゃれではないですよね。そこで、デザインが優れていて、背が低くて、絶対倒れない頑丈な家具を開発することにしました。

この防災家具は、無駄なスペースを出さないよう、1㎝単位でのオーダーメイドが可能なんです。これからは家具に部屋を合わせるのではなく、部屋に家具を合わせて欲しいと思っています!

ー今後、家具を使ってやってみたいことはありますか?

家具にセンサーをつけていきたいと考えています。そのデータから、部屋の温度や湿度がわかり、エアコンや加湿器をオンにするような仕組みを作って、家具をメディア化していくことが目標です。

またドアにもセンサーをつけて、データと連動し、たとえば結婚記念日にドアを開けると祝福の音楽が流れる・・・といったこともできればワクワクしますよね。家電メーカーとも組んでいくと、さらに面白いものが作れるのではないかと思っています。そして、世界に向けてKAMARQの名前を広めていきたいです!

ーわー面白いですね・・・! まったく新しい家具として、世界に「KAMARQ」が知れ渡るようになる日が来るのが楽しみです!

【番外編】 町野さんが、今ハマっている暮らしのアイテムとは?

ー最後に、皆さんにお聞きしているのですが、町野さんが、今ハマっている暮らしのアイテムを教えてください。

そうですね。最近、フィリップ・スタルクのシェードが布になっているデザインの照明を購入しました。照明ひとつで部屋の雰囲気はすごく変わります。布製のシェードならではの光の表情と、3本のシャープな支柱が美しく、とても気に入ってます。

照明にもスピーカーを搭載できそうですし、音楽を奏でるフロアスタンドもいずれ誕生するかもしれませんね。

布にはフィリップ・スタルクのサインが刺繍が。FLOS(フロス)「ROSY ANGELIS」

ーとても美しい照明ですね・・・!  そして、照明とスピーカーは確かにとても相性が良さそう。これからも私たちをワクワクさせてくれるような家具の登場を楽しみにしています。

■取材協力:KAMARQ(カマルク)
ウェブサイト:http://kamarq.jp/
Makuakeプロジェクト掲載サイト:https://www.makuake.com/project/kamarq/

※6月28日まで、伊勢丹新宿本店にて、SOUND TABLE展示中。実物を見てみたい方は、ぜひ店頭へ・・・! 詳細はこちらからどうぞ。

>こちらもあわせてどうぞ。
元任天堂のエンジニアが作った窓に「これは欲しかった!」と支援が殺到! 部屋の雰囲気をガラリと変えるアトモフ ウィンドウ