この連載コラムでは、初めて中古住宅を購入するみなさんに向けて、手続きの流れや、スムーズに購入を進めるポイント、売買に関わる制度などを分かりやすく紹介していきます。中古住宅はいわば1点ものなので、良質な物件はライバルも多いはず。そこで迅速かつ冷静に手続きを進めたいものですね。第1回目では、物件の情報収集、「購入申込書」、取引内容の最終確認といった、基本的な購入時の手続きの流れについての説明です。
近年、都心部やその周辺で、中古住宅にますます注目度が高まっています。中古であれば、港区、渋谷区、世田谷区、目黒区といったブランド力のあるエリアでも、希望の間取りや周辺環境、交通利便性を満たす一戸建てやマンションが新築より安く入手できることが周知されてきたからです。そういった中で、人生で初めて購入する住まいとして、新築ではなく中古が第1希望という20代後半~30代の人たちも目立ってきました。
そこで、この連載コラムでは、初めて中古住宅を購入するみなさんに向けて、手続きの流れや、スムーズに購入を進めるポイント、売買に関わる制度などを分かりやすく紹介していきます。第1回目では、基本的な購入時の手続きの流れについて説明します。
中古住宅の物件情報収集から売買契約、申込みまで
まずは、住みたい物件のイメージを明確に
最初のステップは、物件の情報収集です。大切なのは、まず、物件を探す前に自分や家族の希望を明確にしておくこと。面積や間取り、内装などの住戸への希望のほか、予算、家族の通勤・通学しやすさ、スーパーや公共施設が至近にあるなどの生活しやすさ、緑が多く閑静といった住環境などの諸条件から、探すエリアをある程度固めます。また、これらの希望には優先順位をつけておくとよいでしょう。
その後、cowcamo(カウカモ)などの中古住宅紹介メディアや不動産仲介会社のウェブサイトを見て、上記の希望をもとに購入候補物件を絞り込みます。見たい物件が決まったら問い合わせ、内覧を申し込みましょう。オープンルームを見学するところから始めてもかまいません。
◇情報収集の前に住みたい物件のイメージやエリアを固める
◇ウェブサイトで購入候補を絞り、内覧を申し込む