気になるあの街はどんな街だろう。その街で活動するからこそ知り得る、街の変化の兆しや、行き交う人々の暮らしぶりを「街の先輩」に聞いてみました!「街の先輩に聞く!」、 第6弾は「初台」です。


新宿から徒歩で15分、東京都庁の裏側。大手通信会社や飲料メーカーが本社を構え、新国立劇場や東京オペラシティなどアートの施設も建ち並ぶ初台には、芸術とビジネスが交差する独特の雰囲気があります。高架道路が張り巡らされた風景が与えるスタイリッシュで無機質なイメージの一方で、初台には実は暮らしやすい下町的な情緒も残されているそう。

そんな街の多面的な魅力を象徴するような、オペラシティの裏に建つ「もつ焼きとワイン」のお店「もつ焼き いしん」の櫻井和明さんに、初台の街について聞きました。

高架道路のジャンクションと青空のコントラストが都会を感じさせます。

■ワインの飲めるもつ焼き屋で、ビジネスパーソンと地元の人が交差する

初台には都会的な魅力がありますよね。でもこのお店のような下町の雰囲気も残っているんです。僕は初台に住んでいるのですが、住人目線で街を眺めると、違った風景が見えてきますよ。

お話を伺った、もつ焼きいしん西新宿店の櫻井さん。

櫻井さんはこのお店に勤め始めた後の去年3月頃に、初台に引っ越して来たそう。無機質でスタイリッシュな「東京オペラシティ」の裏手に、もつ焼き屋さんがあるという意外性が、面白いですね。

築年数を経た一軒家が並び、昔から住んでいる人も多いのです。お店のお客さんにも地元の方が多く、東京オペラシティなどにお勤めの会社員の方と、同じ空間で毎晩ワイワイガヤガヤ盛り上がっています。

「もつ焼き いしん」は、引き戸が印象的な「レトロかわいい」お店。庶民的なもつ焼きとイタリア直輸入の樽生ワインの取り合わせが人気を呼んでいます。無機質とレトロ、ビジネスとローカル、庶民の味と洗練されたワイン・・・さまざまな要素がミックスしているこのお店は、初台の面白さがそのまま凝縮されているようです。

「レトロかわいい」お店の入り口。

「もつ焼き いしん」のシンボル豚さんは店内のあちらこちらにも。

■張り巡らされた高架道路やアートな巨大建築が醸し出す都会感

駅直結の東京オペラシティには「新国立劇場」「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」などの芸術施設があります。新国立劇場では、音楽やダンス、演劇などの公演が随時行われ、芸術的な感性を満たしてくれそう。ICCは、ユニークな企画展を数多く企画している、世界屈指のメディアアートの専門美術館。常設展は入場無料なので、お散歩途中にふらりと立ち寄ってもよいですね。

東京オペラシティ。多数の企業のオフィスや飲食店なども入っていて、初台のランドマーク的な存在です。

僕はもともと都会的な建築が好きなんです。趣味のロードバイクで新宿から初台の間を走り抜けるときに見える、都庁などのビル群や高架道路が作り出す風景には心が打たれますね。また、オペラシティのモダンな雰囲気も好きです。

駅からオペラシティ方面に出ると目に飛び込んでくる巨大なオブジェや、空を覆うジャンクションが「都会に住んでいる」気分を存分に盛り上げてくれます。

すり鉢状の中庭の中心には巨大な人のオブジェが。

こちらが「新国立劇場」。オペラシティの由来にもなっているオペラ劇場、そして中劇場、小劇場と合計3つもの劇場が設けられています。

■ビル街の裏手の道を一歩入ると、下町情緒が顔を出す

初台にはふたつの商店街があります。「もつ焼き いしん」のある通りは「不動通り商店街」といって、古くからある個人商店が立ち並ぶ下町情緒あふれる商店街です。

奥に新宿パークタワーが見えるのが、なんとも初台らしい光景。

「不動通り商店街」にあるスーパー「Venga Venga」はいつも賑やかな雰囲気。

最近増えてきた、「自然薯バル kura」のような若い店主が営む個性的な店には、櫻井さんも注目しているそう。

僕は住んでいるマンションも店の近くなので「不動通り商店街」を使うことが多いのですが、お店の人が僕の顔を覚えて声をかけてくれたりしますよ。実は僕が育ったのが下町の葛飾区だったので、人の温かみに弱いんです。

このお店「もつ焼き いしん」も、本店は春日部にあってローカルな雰囲気のおもてなしが特長です。10年かけて春日部に根付き、いよいよ都心に出ようということで、初台への出店となりました。社長が支店を出す街を初台に決めたのは、店の良さが活きるような下町情緒が残っていることも、ポイントだったそうです。

初台に、葛飾や春日部との共通点があるとは、意外な話。でも、不動通り商店街を歩いていると、ご老人から小学生のちびっこまで、老若男女が行き交っていて、昔ながらの暮らしが息づいていることを実感できました。

ちなみにもうひとつの商店街、初台駅南口、渋谷区側にある「初台商盛会」は、チェーン店が多くておしゃれな雰囲気。気分に合わせて行き来することができそうです。

「初台商盛会」の看板にはバイオリンが。東京オペラシティ横の商店街ならではの光景ですね。

便利なチェーン店の多い初台商盛会。スターバックスの新しいブランド「Neighborhood Store(ネイバーフッドストアー)」では、仕事をする人や、子連れのお母さんが思い思いに過ごしていました。

初台商盛会にも古くからの個人商店がある一角が。お肉やさんが窓から干しているのは、ドッグフード用の鳥ささみ!

■オン&オフを充実させるために必要な、全ての要素にアクセスできる街

この街で働き、暮らす櫻井さんから見た、初台住まいに向いている人とは、どんなタイプでしょうか?

僕が今29歳なのですが、初台でとても楽しく暮らせているので、僕と同じような若い人に住んで欲しいですね。仕事に便利で、住み心地も良い休日には、代々木公園まで足を伸ばして緑に癒されることもできますし、新宿、渋谷、原宿などに買い物にも行ける。この立地のよさは唯一無二だと思います。

都会的なビルと昔ながらの商店街が混在する初台の風景

確かに、初台から代々木公園までは徒歩で17分、自転車なら9分の距離。休日には代々木公園までサイクリングして、その後渋谷や原宿で買い物というルートも素敵です。

ターミナル駅にも、ショッピングエリアにも、公園にだってアクセス良好。オンオフを充実させられる、最高の立地にあるのが初台の街なのです。

そんな暮らしに惹かれたあなた、初台で暮らしてみるのはいかがでしょうか。

もつ焼き いしん 西新宿店
『もつ料理』と国産ワインや『樽生ワイン』を満喫できるお店。

住所:渋谷区本町2-1-9
営業時間:ランチ 11:45~14:30(L.O.14:00)(毎週土曜日休み)
     ディナー 18:00~24:00(L.O.フード23:00/ドリンク23:30)
ウェブサイト:http://www.motuyaki-ishin.com/

>初台に住むのもいいカモ! と思ったら

>初台から南下すると、そこは代々木八幡&代々木上原エリア。
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