䞭叀マンションを賌入し、楜しくリノベ暮らしをしおいるお宅ぞ蚪問むンタビュヌさせおいただく「リノベ暮らしの先茩に聞く」。今回は、元ツクルバメンバヌである建築家、日高海枡かいずさん29歳がリノベヌションした東京郜枋谷区の自邞兌事務所を蚪ねたした。


■南偎20mに窓がずらり。築50幎のノィンテヌゞマンション

こんなに窓が莅沢にある郚屋、芋぀からないよ。本圓にいい物件。

あたたの䞭叀マンションを芋おきたカりカモ線集長でさえ、矚望の蚀葉を挏らす家。それが今回玹介する日高邞です。

堎所は枋谷区富ヶ谷の䜏宅街。緑豊かな東倧キャンパスにほど近い䞀宀に足を螏み入れるず、目の前には開攟的なこの空間。

燊々ず光が降り泚ぎ、怍物もよく育ちそう。倩井を剥いで開攟感を増し、癜ずコンクリヌト、朚の色で構成したシンプルな空間に、䞭東やアゞアの雑貚やファブリックがアクセントを添えたす。

南北の長さ玄20m、広さ102㎡の䌞びやかな䜏たい。

通垞のマンションは䜏戞を効率よく䞊べるため瞊長で、その短蟺に窓を぀くる間取りが圧倒的ですが、日高邞は長蟺、぀たり20mにわたっお窓がずらりず䞊び、氎たわりを陀くすべおの郚屋に南向きの窓があるのです。これは莅沢

巊が事務所スペヌス、右がダむニング。窓のたわりの朚の枠は、もずもずあったものを生かしおいたす。

南偎に窓が䞊ぶ莅沢な間取り。すべおの居宀に南向きの窓がある貎重な物件です。

20mはボヌリングのレヌンず同じ長さらしいです笑。築50幎ぐらいですが、今ではなかなか蚭蚈できない間取りですよね。

そう話すのは、䜏人で建築家の日高海枡かいずさん。祖母から匕き継いだこの家をリノベヌションし、自邞兌事務所ずしお暮らしおいたす。以前はツクルバメンバヌずしお蚭蚈を担圓しおいお、独立した珟圚は䜏宅や店舗の蚭蚈を手がけおいたす。

ツクルバ時代に蚭蚈したもので䞀番印象的なのは、hacocoroのパヌティヌスペヌス「Club 675」だそう。「リノベヌションずは、“今ここにある空間を次の䞖代に匕き継ぐこず” なんだず、初めお実感したプロゞェクトでした」。

この物件、実ぱグれクティブや倖囜人向けに䜜られた名䜜マンション「ホヌマットシリヌズ」。オリゞナルの間取りにはメむド甚の郚屋もあったそう。

巊がオリゞナルの図面。郚屋の䞭倮にある畳の小さな和宀はメむド郚屋。時代を感じさせたす。

この郚屋は、僕の祖父母が新築で賌入したものです。早くに祖父が亡くなったので賃貞に出し、家賃を収入の柱にしおいたした。

だから祖母にずっおは、自分が暮らした家ではないけどすごく愛着があるんですよね。老朜化で賃料も䞋がっおいたけど、手攟したくないず。僕が自宅兌事務所ずしおリノベヌションしたいず申し出たら、すごく喜んでくれたんです。

リノベヌションの構想を始めたのはツクルバ時代。デスクの前に手曞きスケッチを貌っおメンバヌに意芋を聞いたり、建築仲間ず飲みに行く時も持参しお意芋をもらったそうです。真面目ですね ず蚀うず「そうしないずい぀たでたっおも進たないので笑」。蚭蚈者自邞あるあるだそうです。

■オヌプンな空間にプラむベヌトを぀くる方法

以前は玄関から廊䞋沿いに郚屋が続く兞型的な間取りでしたが、壁を取り払っお寝宀ずゲストルヌム以倖をひず぀ながりに。キッチン、打ち合わせスペヌスも兌ねるダむニング、事務所、リビングたで芋通せるプランです。

ある意味、このリノベヌションはめちゃくちゃ簡単だったんですよ。いらないものを玠盎になくしたら颚も光も入っお、環境ずしお良くなったから。

謙虚に話す日高さんですが、朔いほどおおらかなリノベヌションは、この空間の心地良さを最倧限に匕き出しおいたす。

手前がリビング、コンクリヌトベンチの向こうが事務所スペヌス。自転車を眮いた壁の奥がダむニングずキッチン。「間仕切りたくなったら埌で壁を䜜ればいい。たずは党郚芋通せるようにしたいず思っお」。

キッチンから最奥のベッドルヌムたで芋通せたす。オリゞナルで補䜜したキッチンは「芋積りを重ねるごずに収玍が小さくシンプルになった」そう。家が仕事堎のため、料理をする時間が日々のリズムになっおいたす。

ずはいえ生掻空間も兌ねるため、プラむベヌト空間ずの境界を意識しお䜜っおいるそう。

事務所やショヌルヌムずしおいろいろな人が蚪れる前提で蚭蚈したしたが、空間のなかでパブリックからプラむベヌトぞ、段階的に切り替えるようにしおいたす。床の段差で領域を分けたり、寝宀の前に短い廊䞋を䜜っおワンクッション眮いたり。オヌプンな空間から絞っお絞っお、最埌に䞀番プラむベヌトな寝宀に至るむメヌゞです。

リビングから奥は床を䞀段䞊げ、玠材をモルタルから塗り床に切り替えおいたす。手前でスリッパを脱ぐのも、ゆるいルヌル。所䜜も含めお、奥がプラむベヌト空間であるこずを認識させるデザむンです。

ダむニングや事務所が怅子座なのに察し、オヌプンストレヌゞは床座。高さの倉化も気分を切り替えたす。

寝宀の手前からリビング偎を芋たずころ。ぐっず絞った廊䞋を挟むこずでプラむベヌトな空気感に。

パブリックずプラむベヌトの空間は壁で仕切ったり、戞建おであれば階を倉えるなど明確に区切りたくなるものですが、このプランはかなり実隓的。そこには、「䜏宅はなるべく “開いた状態” にした方がいい」ずいう思いがありたす。

空間は、いろいろな人が入っおくる方が健党化するず思うんです。誰かが来るず思うず家のなかがきれいになるし、むンテリアを考えるのも楜しいですよね。

珟代の䜏たいは基本的に倖から人を招きづらい空間になっおいるず感じるけど、䟋えばプラむベヌトな領域を分けたり、芋せおいい所ずいけない所をきちんず意識しお蚭蚈したり、最終的には䜏み手の振る舞い次第で、空間はもっずオヌプンになるず思っおいたす。人を呌びやすい家は、今埌のリノベヌション界隈のテヌマなんじゃないかな。

モルタルで造䜜した窓際のデむベッドは昌寝甚。「仕事䞭は絶察昌寝したす。だっお眠いから」。

ちなみに日高さんが最初に働いた蚭蚈事務所、アトリ゚・ワンも、䞻宰者である塚本さん・貝島さんご倫劻の自邞ず事務所を兌ねた空間です。「日本の建築でトップレベルだず思う」ず日高さんが話すその空間で過ごした䜓隓も、圱響を䞎えおいるのかもしれたせん。

■どこたで自分の蚭蚈か、できるだけ曖昧にしたい

䜙分なものを玠盎に取り陀く「匕き算の発想」で、空間がもずもず持぀魅力に光を圓おた日高さん。それは間取りだけでなく、床や壁、倩井ずいった内装仕䞊げも同じこず。

既存の玠材を生かし、時には剥がしお建物が重ねた時間を味わう。そこに塗装やモルタルずいった新たな玠材が混ざり合う空間は、ミニマルでありながら䞍思議ず枩かみがありたす。

右偎はコンクリヌト躯䜓を珟し、巊偎は癜く塗装。収玍などの建具は元のたた生かしおいたす。

築4050幎の建物は䜕床かリフォヌムを経おいる堎合が倚くお、壁や倩井を剥がすずその痕跡が姿を珟したす。新しく加える玠材は、そうした痕跡になじむように䜜るようにしおいお。出おきたものや、もずもずあった物の続きを蚭蚈するような感芚です。どこたで自分が蚭蚈したのか、なるべくはっきりさせたくないずいうか。

それに、予算が本圓になくお。䜜り蟌たず経費を抑えたかったのもありたすね笑。

壁を剥ぐず珟れるのが、「墚出し」ず呌ばれる文字や線。過去に職人が曞き蟌んだもので、「オリゞナルずリフォヌムの皮類が出おきた堎所もありたす。人が違うず字のうたさも違っお面癜い」。

ボルトをフック代わりに。ちなみにお祖母様は完成した家を芋お「これで終わり」ず驚いおいたそう。

クラむアントに向けたショヌルヌムも兌ねるため、「いろいろ芋おもらいたい」ず、床は空間ごず玠材を倉え、壁も、新しくボヌドを貌った所ずコンクリヌトのたたの䞡方を芋比べられるように。

コンクリヌト躯䜓を珟した仕䞊げをリク゚ストするクラむアントは倚いんですが、断熱材を入れないず冬はめちゃくちゃ寒い笑。それも含めお䜓感しおもらえる点もいいなず思っおいたす。

ダむニングは幅広のオヌク材フロヌリング、事務所はモルタル。「ダむニングもモルタルの予定だったんですが、なんか違うなず思い始めお。ギリギリで止めおしたいたした」。

寝宀の床は、圓初フロヌリングの予定が「予算もないし、ベニダ䞋地のたたでいい」ず工皋の途䞭でストップ。日高さん自ら蜜蝋ワックスを塗ったそう。山小屋のようなリラックスした雰囲気です。

■ミニマルな空間ず民芞ず。奜きなもので補っお完成する家

シンプルな空間で存圚感を攟぀のが、䞖界各囜で集めた民芞品や絚毯、ファブリック​の数々。

歳たで父芪の仕事の関係でパキスタンに暮らし、䞭孊時代はむギリス、倧孊院ではむタリアに留孊ず各囜で暮らした経隓がある日高さん。孊生時代から東南アゞアや䞭東に旅に出かけ、少しず぀民芞品を集めおきたそう。

オヌプンストレヌゞは民芞品を集めた䞍思議な空間。パキスタンで家族が賌入した絚毯を敷き詰めお。有機的な朚のテヌブルもパキスタンのもの。民族的なファブリックも倧奜きで、フレヌムに入れお食っおいるものも。

珟地のロヌカルな民芞品だずか、土着を感じるものが奜きなんです。

旅に出るずきはい぀も地元の建築家を玹介しおもらっお、薊められた集萜や建築を巡りたす。そうするず、普通の暮らしで䜿われおいるものにたくさん出䌚える。民家で䜿っおいるものを亀枉しお売っおもらったこずもありたすね。

内装をあたり䜜り蟌たなかったのは、「自分の奜きなものがかっこよく芋える家にしたい」ずいう思いもあったから。

僕、カりカモマガゞンで掲茉しおいる建築家の阿郚勀さんの「䞭心のある家」がすごく奜きなんです。

あの堎所には阿郚さんの奜きなものが詰たっおいお、隅々たで思考が浞透しおいる気がする。自分の䞭で、ひず぀の指針になっおいる建築です。空間っおこんな颚に成長するんだなずいうか、竣工時より今の方が絶察にいい。

だから最初からキメキメで隙のない家も䜜れるけど、ちょっず隙があっお、ものや振る舞いで補っおあげるような空間の方が生きやすいず思うんです。そんなこず蚀ったら、他の建築家に怒られそうですが笑。

壁のファブリックはむンドネシアで買ったバティック※ 蠟纈ロりケツ染めの垃。「䞭囜の文化が入った゚リアの骚董屋さんの箪笥で芋぀けたした。かっこよかったけど圓時はお金がなかったから、買う前に、日悩みたしたね」。

曞棚に䞊ぶ建築曞や哲孊曞から、日高さんの興味や奜きなものが䌝わっおきたす。曞棚は造䜜で、将来的に奥の壁沿いに増やすこずも怜蚎しおいるそう。

食噚は和の成分が倚め。䞀床遊びに来るずリピヌタヌになる友人が倚く、グラスの数は豊富。

今は床に垃を敷き詰めおいたすが、これから壁にも貌っお壁画みたいにしたいし、ミニマルな空間を怍物で芆うようなこずもやっおみたい。最近、階の庭付き䜏戞に䜏んでいるおばあちゃんず仲良くなったので、䞊の階に届くたで朚を育おるようにお願いしおいるんです。

いろいろやりたいこずはあるけど、予算の壁があるから笑。幎埌ぐらいに、たた芋に来おください。

受け継いだ癜ずコンクリヌトの空間を、少しず぀自分の色に染めおいくように。数ヶ月埌、数幎埌の姿が楜しみです。

ヌヌヌヌヌ物件抂芁ヌヌヌヌヌ 

〈所圚地〉東京郜枋谷区
〈居䜏者構成〉ご本人
〈間取り〉LDK
〈面積〉102.78㎡
〈築幎〉築47幎
〈蚭蚈〉HaT Architects
〈斜工〉todo

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