「一点もの」の住まいに出会おう。
カウカモで、まさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は、田園調布に中古マンションを購入したご夫婦のもとを訪れました。
《プロフィール》
名前:Sさん / Yさん
年齢:30代後半 / 30代前半
職業:会社員(IT系) / 会社員(航空会社)
趣味:将棋 / 旅行
《この住まいについて》
場所:田園調布
間取り:2LDK
面積:49.68㎡ +バルコニー 6.48㎡
築年数:築47年(昭和46年築)
追加リノベ:なし
支払い額(以前の住まいと比べて): ほぼ同じ(少し狭くなった)が、家賃は管理費込みで2万円ダウン
家を探し始めたきっかけ: ①賃貸更新のタイミング ②住み替えたかった
家探し期間: 1ヶ月間
内見数: 2軒
Q1:以前の住まいは?
Y:前は3年間の定期借家に住んでいました。一度更新したのですが、2回目に更新できるかわからなくて。品川の便利な場所だったのですが、窓を開けると目の前には会社で圧迫感があって。あとエレベーターもなくて。ずっとここにいるのもね・・・と思って住み替えたかったんです。ただ、どこがいいか全然わからなかったので、通勤する上で遠すぎない範囲内で引越し先を探してました。
Q2:この街《田園調布》にした理由は?
S:品川はどこへ行くのも便利で、人を呼ぶにも便利でしたが・・・。
Y:結局6年くらい住んだものの、暮らす街とは違うかなという感じがずっとあって。ふたりとも田舎育ちなので(笑)。
S:引越し先は、正直どこでもいいや感はありましたね。通勤時間だけは考えていましたが。
Y:探していたエリアはすごく広かったと思います。大森とか、池上線、京浜東北線沿い辺りとか。多摩川線沿いは全然来たことがなかったのですが、結局ここに落ち着きました。
Q3:この家に決めた理由は?
Y:カウカモで最初に素敵だなと思った沼部(東急多摩川線)の家も、ここと同じように川沿いだったんです。でも実際に見に行ってみたら、線路が近くて “音”が気になって。それで、縁がなかったね、と探し続けようと思っていたら、翌週エージェントさんにこちらの家をご紹介いただいて。
ここに内見に来てみたら「いいね! いいね! 買っちゃう!?」という展開になって、初めて “買う” という選択肢をきちんと考え始めました。
S:僕は眺望のよさにこだわっていたので、この景色がとても気に入って。
Y:私はマンションの玄関のスロープが気に入りました。階段が一切なかったので子どもが生まれてもベビーカーで困らないし、子連れの友人も来やすいかなと思って。前の家の時は階段が多くて大変だったので。あと家の近くの歩道が、自転車用と歩行者用に分かれていて歩きやすいんです。最寄りの多摩川駅も決め手でしたね。何もないから。
S:何もないからよかったよね。
Y:ちょっと行けば武蔵小杉も自由が丘もあるし、困らないよね。なので、眺望と、将来的なことと、値段で決めました。背伸びしないで済む金額だったのもよかったです。そうそう、内見の時にはもう次の業者さんが来てしまっていて、ちょっと待ってください! って言ってね(笑)。どうするどうする? ってちょっと追い詰められて。帰りに近くのカフェで緊急会議を開きました(笑)。
S:ここは以前の家に比べると圧倒的に収納が少なくて。荷物が入らないだろうから、見に来た人もきっとすぐに決められないだろうなとは思いましたが。でも「買ってみるか!」と、結局内見をした次の日に申し込みました。ちなみに、荷物はフリマアプリでいらない物をめちゃくちゃ売ったり、捨てたりしたのでなんとか大丈夫でした。
Y:家具も買い換えてね。おかげでスッキリしました。引っ越してよかったです。
Q4:《リノベーション済みの中古マンション》を買う以外の選択肢は検討した?
Y:カウカモは、ネットでたまたま広告で知って見始めたんですが、その時は賃貸しか考えていなかったんです。でも、その沼部の物件が素敵だったから、販売物件だけど見に行ってみようと思って。
S:その時は買うつもりは全然なかったね。家を買うのは老後でいいやと思っていました。
Y:買う気はゼロでしたね。やっぱり地方育ちというのもあって、ふたりとも東京でどこに家を買ったらいいかなんて全然わからなかったんです。そういう意味で賃貸でもいいかなと思っていました。
S:でも、賃貸でなかなかピンとくる物件もなくて、見つかるのにしばらく時間がかかるんだろうなとも思っていました。
Y:マンションを買うという概念がそもそもなかったよね。いつか大きいお家を買うんだろうなと思っていました。でも東京は無理だろうなとも(笑)。
S:戸建も探してみたのですが、いいところって南鎌倉とか山の中のとんでもないところだったりして、さすがに通勤できないなと思って(笑)。
Q5:購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
Y:収納に関しての不安は、エージェントさんから追加リノベーションのお話もいただいたので、もし荷物が入らなかったらその案もあるなと思って解消しました。
S:家を買う気は全くなかったものの、月に支払う金額が増えるわけではなかったので買ってもいいかなという気になりました。今は売る気は全くないのですが、眺望のいい物件は多分値段が下がらないだろうと思ったので。
Y:今後、売って住み替えるという選択肢があるということをエージェントさんが説明してくださって。そうだよね、なんで賃貸にこだわっていたんだろう? と思い直して購入に至りました。ふたりとも大きいことはパッと決めるタイプなので(笑)。
Q6:カウカモで家を買ってみてどうだった?
S:いや〜よかったです。エージェントさんのおかげで買えたかなと。契約の手続きなど大変なことは全部エージェントさんがやってくれたので。
Y:本当にまさか買うとは思っていませんでした。全てがスムーズで、私たちはとにかくスケジュールを合わせることに必死でした。それ以外全部お任せしてしまったので、何も大変なことはなかったです。
Q7:この家のお気に入りの場所やこれから楽しみにしてることは?
S:僕はベランダです。外を眺めながら椅子に座ってタバコ吸ってコーヒー飲んで・・・みたいな感じです。
Y:私は朝、玄関側から富士山を眺めるのが好きです。スッキリ晴れていると綺麗に見えるので、通勤前には必ず見てから行きますね。嬉しいです。
S:家の中で好きなところはないの?(笑)
Y:確かに、外ばっかりだね(笑)。家の中では、洗面台とお風呂がすごく好きです。前のお家がすごく古くてガスでカチカチって炊くお風呂だったんです。
S:追い炊きとかなかったもんね。
Y:お風呂もなかなか沸かなかったのですが、今は「オフロガワキマシタ」って知らせてくれるので。こういうの初めてなんですよ。便利でびっくりしました。洗面台もすごく使いやすいので気に入っています。
今後の楽しみは、多摩川でバーベキューがしたいです。人をたくさん家に呼んだりもしたいなって。
S:あとは子どもができたらさらにいいなぁと思っています。
Y:河原も公園もあるし、子育てする上での環境がいいんです。
Q8:これから家探しをする人にアドバイスがあれば教えて!
S:ひとつこだわることがあれば、そこを貫いたらあとは気にならなくなるというか。結局そこが満たせたら、ほかはなんとかなるものだとは思いますね。
Y:それがウチだと、眺望と環境でした。
S:部屋の中はいくらでもリノベーションして綺麗にできちゃうから、そこは感覚が合うところを選べばいいけれど、窓の外は選べないのでね。
Y:私は直感が大事だと思います。いいなと思ってとりあえず連絡してみたら素敵なお家が買えたので、そこで動いてよかったです。
撮影・文:廣川かりん/編集:國保まなみ