火を使わずに作る、
ハチミツの香りのキャンドル
このミツロウシートはハサミやカッターでかんたんに切ることができ、また、手でちぎることもできます。大事なのは、温めること。手の温度で温めれば、しっとりと柔らかくなり、いろんな形に加工することができるんです。巻いたり、型で抜いたり、シートとシートを重ねたりはさんだり、くっつけたり。くしゃくしゃに丸めて、手でこねれば、もっと自由な形が作れます。
チナツさんが持ってきたサンプルも参考にしながら、作業開始。
みなさん、切ったり巻いたりこねたり抜いたり、と真剣です。
ミツロウシートを触っていると少し手がべたべたしてきます。ミツロウには高い保湿効果があり、ハンドクリームやリップクリーム、さらには木材や革製品のワックス、靴磨きクリームなどにも使われているのだそう。キャンドルづくりをしながら、手もしっとりきれいになるというわけです。
他にも、万が一お子さまが口に入れても安全な素材なので、ミツロウクレヨンやミツロウ粘土などもあるそうですよ。
分からないところはチナツさんに教えてもらいながら、シートと格闘すること約40分。思い思いのキャンドルが完成しました!
どうです? カラフルでキュートな作品の数々。
クリスマスツリーにデコレーションケーキ、女の子の顔、ハンバーガー、犬のパグちゃんまで! 真っ平らなシートを使って、実にさまざまなキャンドルが作れるのですね。
どれもかわいすぎて、火を点けるのがもったいないかも!?
でも、最後にチナツさんはこう言います。
みなさんぜひ、飾って終わりじゃなく、火をつけて楽しんでくださいね。
ロウソクを灯す楽しさを知らずに、ずっと飾っておくだけの方がもったいないと思うんです。今日じゃなくても、いつか灯してみてください。いつもと同じ場所でも、電気を消してロウソクの炎を灯してみると、いつもと違う風景が見られます。
お誕生日でもクリスマスでも、何もない日でも、思いついたときがキャンドルナイトです。
ミツロウシートは、火をつけると六角形が幾重にも浮かび上がって見えたり、思いがけず変な形で溶け残ることもあります。ご自身で作ったロウソクがどんなふうに溶けるか、最後まで見届けてみてください。吹き消したときの匂いもふつうのロウソクと違って、甘いものが焦げたようなおいしそうな匂いがしますよ。
作った作品を紙にそっとくるんで、大事に持ち帰った参加者のみなさん。きっと思い思いのステキなキャンドルナイトを過ごされることでしょうね。
作品づくりの楽しさもさることながら、ミツロウができるまでの壮大なストーリーにワクワクしたチナツさんのワークショップ。
改めて、チナツさんにミツロウキャンドルの魅力について伺いました。