中古マンションを購入し、楽しくリノベ暮らしをしているお宅へ訪問インタビューさせていただく 「リノベ暮らしの先輩に聞く!」。
今回は、東京都世田谷区にお住まいの平塚さんご家族(ご主人:会社員/40代前半、奥様:布物作家/40代前半、娘さん:4歳)のご自宅にお邪魔しました。


自然豊かで暮らしやすく、子育て世代にも人気の世田谷区・芦花公園駅。

駅から続く緑のトンネルのような並木道を抜けて訪ねたのは、築44年の広大な団地です。分譲住宅として売りに出されていた一室に出会った平塚さんご家族は、リノベーションによって自分たちらしい住まいへと生まれ変わらせました。

まるで1枚の絵! 豊かな緑に囲まれた団地ならではのロケーション

レトロな白い玄関ドアを開けると、目の前には細く長い土間。

「ここは靴のままでいいんですよ」と笑う奥さまに促されて奥へ進むと、正面の窓いっぱいにみずみずしい緑! 大きな桜の木の新緑が、手を伸ばせば届く距離に広がっていました。

玄関から約4.8m続くモルタルの土間。「誰かひとりが靴を脱いでいる間、みんな待たなくちゃいけないような狭い玄関が嫌で」(奥さま)

正面の木は桜。春にはピンクの絶景が広がります。

古い団地だから、大きな木がたくさんあるんです。初めてここを見に来たとき、2階とは思えないくらいに素敵な眺めがすごく気に入って。隣の建物との間が広くて視線が気にならないから、カーテンも必要ないんですよ。(奥さま)

外部に面したシルバーのアルミサッシと横長の格子戸は、この団地にもともとあったもの。格子戸はかつては障子が入っていましたが、今は網戸に張り替えて室内側の網戸として使っています。

リノベーションを前提に中古マンションを探していたご夫妻が、この住まいに出会ったのは2年ほど前のこと。

職場や実家へのアクセスのよさや価格はもちろん、敷地内に公園や豊かな緑がある環境、そして団地ならではの「田の字プラン」による視線の抜けや風通しも魅力だったそう。

とは言え、50㎡は3人家族には少々コンパクトな気もしますが・・・?

意外に平気ですよ。いずれ夫の実家に住む予定ということもあり、あまり広すぎず手の届く距離感で暮らしたかったんです。掃除やメンテナンスも手が掛からないし(笑)。(奥さま)