カウカモマガジン5月号のテーマは、「トウキョウアウトドア」。
アウトドアのプロに、暮らしをより楽しくするアイデアを聞いてきました!


スキレットやシェラカップを普段の食卓に取り入れてみたり、アウトドアチェアを部屋の中でも使ってみたりと、日々の暮らしの中にアウトドアの要素を織り交ぜるスタイルが注目されています。

そこで今回、アウトドアアクティビティに囲まれた暮らし方を紹介している雑誌『GO OUT Livin'』の編集部を直撃。メインメンバーの鈴木一基さんと越後雅史さんに、インとアウトが融合したライフスタイルについてお話を伺いました。

『GO OUT』はトレンドを提案するのではなく、リアルを紹介するアウトドア誌

ーまず、『GO OUT』が創刊されたきっかけや雑誌の特徴を教えてください。

『GO OUT Livin'』の出版元、株式会社三栄書房の鈴木一基さん(右)と、編集・デザインを一手に任されているRIDE MEDIA&DESIGN株式会社の越後雅史さん(左)。

『GO OUT』は2007年に創刊された、アウトドアファッション誌です。初代の編集長が野外フェスに参加した時に「見たことのない格好をした人たちがたくさんいる! なんだこれ、面白い!」と、衝撃を受けたことが創刊のきっかけになったと聞いています。(鈴木さん)

創刊号の誌面。

「アウトドア」という言葉の解釈って、人それぞれ微妙に違うと思うんですけど、『GO OUT』ではアウトドアの定義をとても広く捉えているんです。極端に言えば、家から一歩外に出れば、それはもう「アウトドア」みたいな(笑)。

キャンプやフェス、山登りはもちろんなんですが、『GO OUT』では散歩も自転車も釣りもサーフィンも全部「アウトドア」「外遊び」と考えています。そういったこと全般が好きな人たちに向けて、主にファッションや雑貨を紹介しているのが、『GO OUT』ですね。(鈴木さん)

『GO OUT』で紹介されたアイテムは、通販サイト『GO OUT Online』でも購入可能。このサイトの構築・運営も、越後さんが属するRIDE MEDIA&DESIGNが手がけているそう。

また、『GO OUT』の特徴として言えるのが、ショップの店員さんやデザイナーさんのファッションを誌面上で大きく取り上げていることだと思います。プロのモデルさんなどではなく、「ちょっと先を行く、読者の等身大に近いリアルな人」が取材の対象。

僕ら雑誌側がトレンドを提案、発信するのではなく、取材を通じて見えたもの、感じたものを紹介するというスタンスで雑誌作りをしています。(鈴木さん)

アウトドア好きな人たちの家に行ってみたら、みんなオシャレに暮らしてた!

ー「アウトドア」や「外遊び」をメインテーマに扱っている雑誌が、「部屋」や「インドア」に注目した別冊『GO OUT Livin'』を創刊されたのには、どんな理由があるんでしょう? 「アウトドア」と「インドア」って真逆ですよね・・・?

『GO OUT』の取材していると、取材対象者の方のご自宅にお邪魔させていただく機会があるんです。誌面に出てくれる人や読者の方って、とても多趣味なんですよ。モノ選びにもこだわりがあるから、素敵な暮らし方をされている人が多くて・・・。

かさばるキャンプ道具をカッコよく収納していたり、ギア用品をうまく生かしたインテリアにしていたりして、「こんなオシャレな暮らしをしている人たちがいるんだなぁ」って驚いたんです。アウトドア好きな人の「部屋」に目を向けて見るのも、面白いんじゃないかと思いました。

まずは試験的な感じで『ほっこりなお部屋STYLE BOOK』という雑誌を出しました。すると、これが思っていた以上にヒットしたんです。(鈴木さん)

2013年2月にトライアルで発売したGO OUTの別冊本。この雑誌のヒットが『GO OUT Livin'』誕生のきっかけになりました。

それを受けて、『GO OUT』本誌の方でも初めて「インドア」というテーマで特集を組むことに。そうしたら、反響がものすごく大きくて(笑)!

「インドア」にもニーズがあるということがわかり、アウトドア好きな人たちのためのインテリア専門誌を立ち上げることになりました。『ほっこりなお部屋STYLE BOOK』では『GO OUT』の名前は前面には出していなかった。でも、「シリーズ化するのであれば、『GO OUT』のブランドを生かしたいよね」ということで、『GO OUT Livin'』という名前で創刊することになったんです。(鈴木さん)

ーなるほど。そういった背景があったんですね。『GO OUT Livin'』は毎号、どのように作っているんですか?

基本的には「アウトドア」が趣味な人の部屋を紹介しています。『GO OUT』本誌で取材させていただいた人だったり、そのお友だちだったり。instagramなどのSNSを使ったりして取材先を探して、そのご自宅などを掲載することもあります。

ただ、物件、言わばハコがカッコイイ部屋ではなくて、できるだけ人の手によってセンスよく仕上げられている部屋を取材するように心掛けていますね。

そういった取材を何度も何度も重ねていくうちに、「アウトドア」や「外遊び」が好きな人が好む暮らし方の共通項というか、スタイルというのが、何となく感覚でわかってくるようになって。

「アウトドアが好きな人の部屋のスタイルはコレだ!」と、はっきりと言語化することはできないけれど、住まいや選んでいるモノから好みのインテリアや雰囲気、趣味・嗜好のようなものが、徐々に見えてきたんです。(越後さん)

前号のvol.5は、趣味と収納にスポットを当てたテーマに。取材で趣味そのものを投影させた部屋に出会う機会が多いことから、生まれた企画とのこと。

例えばそれは、DIYだったり、グリーンだったり、インダストリアルだったりするので、そういったキーワードを特集のテーマにしたこともあります。

最近では各号のテーマは、取材の中から見つけてくることが多いですかね。企画を僕らが決めるというよりも、取材をした中で「最近、こういう家がありましたよ」とか、「こんなことやっている人をよく見掛けますね」といった感じで切り口を見つけて、広げるという感覚で作っています。

アウトドアが好きな人だけのための雑誌というわけではないので、趣味はアウトドアではないけど、こういった雰囲気のインテリアが好きという人でも、十分に楽しんでもらえる内容なのではないかと思います。

結果としてアウトドアに興味を持ってくれて、『GO OUT』本誌の方も読んでもらうことができたらうれしいですね。(越後さん)

「アウトドア」は趣味のひとつではなく、もはやひとつのライフスタイルに

『GO OUT Livin'』では、お気に入りの家具やDIYした場所、収納からディスプレイ方法まで、趣味を中心とする暮らしぶりを実例で大きく見ることができる。

ー『GO OUT』『GO OUT Livin'』が考える、アウトドアとインテリアの関係性とは何でしょうか?

「アウトドア」って少し前までは趣味のひとつという印象でしたが、今は、「アウトドア」というのがひとつのライフスタイルになってきているように感じます。

部屋のインテリアを考える上で「グリーンを置きたいな、木を使った自然な雰囲気にしたいな、そんな場所で美味しいコーヒーを淹れて飲みたいな」と理想の暮らしと部屋を一緒に想い描く人が増えてきていると思いますが、そういったスタイル・考え方が最終的には「キャンプ」や「アウトドア」に通じるのかなと。

インテリアショップでも、例えばスノーピークの食器やノースフェイスの雑貨などをセレクトして置いているところが増えてきているんです。以前はアウトドアが好きな人だけが使っていたアイテムが、ここ最近、すごく身近なモノになっている。それってアウトドア好きな人の趣味や嗜好、生き方が、今たくさんの人に支持されているからなんじゃないかなと思いますね。(越後さん)

ーなるほど。

『GO OUT』のイベントである 「GO OUT JAMBOREE」 や 「GO OUT CAMP」 でキャンプスタイルを取材することがあるんですけど、最近のキャンプって家の生活スタイルをそのままキャンプに持ってくるというのが主流なんです。

皆さん、キャンプサイトで使う道具やアイテムにこだわっていて、見せ方や飾り方がとても上手。だから、きっと家のインテリアもオシャレにしているんだろうなと思うんです。インテリアが好きというよりも、身の回りのモノ選びにこだわりが強い人が多いのかな。(鈴木さん)

ーまさに。今月号で、家の中でも外でも使える家具を作っている、「INOUT」さんにも取材に行かせていただきました。“家の生活スタイルをそのままキャンプに” というのが、最近の主流なんですね。

笑顔がとても素敵なおふたり。お話を伺ったRIDE MEDIA&DESIGNのオフィスもDIYでつくったのだそう。そして、越後さんのご自宅も実は、GO OUT Livin'の誌面に登場しているとか・・・!

ー今後はどのような展開をお考えですか?

今後は『GO OUT Livin'』というシリーズを、ライフスタイル全般の雑誌にしていきたいと考えています。今は部屋のインテリアが中心の内容になっていますが、例えば料理だったり、車だったり・・・と扱うジャンルの幅を広げていけたらなと。

『GO OUT』と『GO OUT Livin'』とで取り上げるテーマが重なることもあるかもしれないけれど、相乗効果で盛り上げていけたらいいなと思っています。(鈴木さん)

最新ニュースの話をすると、実は5月27日に『GO OUT Livin'』の最新号、vol.6が発売になります! これまでvol.6まで出しているんですが、夏に発売になる号は初めてなんです。ぜひ手にとって読んでみてください。(越後さん)

ーそうなんですね! 読むのが楽しみです!

【番外編】おふたりが今、ハマっている暮らしのアイテムとは?

ー最後に、皆さんに共通で教えていただいているのですが、おふたりが今ハマっている “暮らしのアイテム” を教えてください。

えぇー、なんでしょうねぇ(笑)。スカイプランターですかね!

スカイプランターというのは、上下を逆さまにして吊るして、植物を育てられる植木鉢のこと。それを使って自宅で今、バジルと大葉を育てています。見た目もユニークですし、水やりもラクで便利ですよ。(越後さん)

僕は自宅でヘリノックスというブランドのコットを使ってます。ベッドは別にあるんですが、ソファがないのでその代わりに(笑)。うたた寝するのに最高ですね。ヘリノックスのコットは超軽くてコンパクトに収納できるので、持ち運びやすくておすすめです。(鈴木さん)

ーグリーンだったり、アウトドアギアだったりと、さすがはアウトドア好きな人の部屋をたくさん取材されているおふたりですね! ありがとうございました。今後も『GO OUT』『GO OUT Livin’』を楽しみにしています。 

■取材協力:株式会社三栄書房RIDE MEDIA&DESIGN株式会社

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