続いて、リビングの向こうにあるダイニングキッチンも拝見させていただきましょう。これがまた、ため息が出るようなかっこよさなんです!

古材が貼られた壁とアイアンの収納棚、工場風の照明がポイント。

生活感が出がちな冷蔵庫はカーキ色の帆布で目隠し。食器や保存用の容器に至るまで、統一されたコーディネートが、雑然となりがちなキッチンをおしゃれに見せています。

キッチンは、もとあったシステムキッチンをすべて撤去して、一からオリジナルで造ってもらいました。キッチンシェルフやガスコンロ、食洗機も全部買い直してるんです。最初はIKEAを入れようかと思ったり、オールステンレスがいいかなと思って業者に見積もってもらったりもしたんですけど、アイアンと木材でできているのがうちのリビングにマッチするかなと思って。それで、いつも資材を買っているGALLUPにお願いしたらどうだろう、と見積もってもらったら、そんなに変わらない金額だったので、じゃあオリジナルで造ってもらおうということになりました。床のテラコッタタイルも業者にお願いしたもので、壁の塗装と天井がDIYですね。(奥様)

すべてがかっこよすぎるキッチンの中でも、ひときわ目を引くのが、スチールでできたレンジフード。何かの工業製品をリユースしたようにも見えますが、ご主人がオリジナルで考え、一から造作してもらったものだそう。なんともユニーク! そして無骨な味わいのキッチンにとてもよく似合っています。

冷蔵庫は帆布のカーテンで目隠ししています。その上にあるキャビネットも、GALLUPで購入したもの。このモチーフを、キッチンとリビングの天井にも反映しました。キッチンの天井だけは壁紙で、その上から塗装を施しています。とにかく壁紙を使いたくなくて、壁も天井もモルタルや本物の古材を徹底的に使いましたね。前に住んでいたマンションは、新材にオイル塗装をして古材風に見せたり、古材柄の壁紙を貼ったりしていたんですけど、やっぱり本物の古材とは風合いがまるで違うんです。一度古材の質感に魅せられると、もう後戻りできないんですよね(笑)。(ご主人)

奥様手作りのタルトをほおばる子どもたち。休日の午後のぜいたくなひと時です。

すみずみまで自分で作り込んだ、こだわりの空間。その中でも特にお気に入りの場所はどこなのでしょう? おふたりに尋ねてみると・・・

リビングの床ですね。ソファに座って眺めながら、こだわりのオーディオセットで大好きな音楽を聴くのが至福の時間かな。(ご主人)

私もソファに座って見渡す風景かな。ふたりともコーヒーを飲むのが好きなので、コーヒーを飲みながら音楽を聴いて、苦労して付けたレンガの目地を 「大変だったなあ」と眺めたり(笑)。ホームシアターもあるので、このソファが我が家の特等席なんです。(奥様)