DIYの域をはるかに超えているしつらえに、ただただ圧倒されるばかりでしたが、最後にご主人に、これからDIYで素敵な空間を作ってみたいと考えている方へのアドバイスを伺いました。

工具があれば、できないことはほぼないんです。逆に工具がなかったり、工具を知らないばかりにできないことはいっぱいある。でも、やれないと思っていたことでも、専用の道具を使えばなんでもできます。ホームセンターに行けば簡単に手に入るので、まずは道具を調べてみることじゃないでしょうか。
僕自身、自分好みの住まいにしたいな、とずっと思っていましたが、業者に頼むととんでもなく高くなってしまう。とことん安く仕上げたい、と思ったのがDIYを始めたきっかけです。この家でこれまでDIYでかかった費用は100万円ぐらい。その内訳のほとんどが古材の床材でしたが、業者に頼んだら、ここまでやるのにきっとこの数倍の金額が掛かったと思います。

現在は、庭先にフェンスをDIYで取り付けている最中とのこと。こちらも業者に見積もりでは100万円だったのが、自力で材料を揃えたところ、10万円程度で済んだのだそう。

フェンスができあがったら、次は2階のバルコニーに木材を貼り、緑いっぱいの空間にしたいのだとか。池本さん一家の家づくりは、これからもますますパワーアップしていきそうです。

左上・リビングの一角には、3歳の長女用という木製のキッチンセット。ネットで色をオーダーできるもので、玩具にありがちな子どもっぽさがなく、リビングの雰囲気によくなじんでいます。/右上・背の高い観葉植物が倒れないよう、アイアンチェーンでホールド。こんなところにもセンスが光ります。/左下・普通のカーテンレールはこのリビングに合わないから、と無骨なアイアンバーをカーテンポールに。/右下・玄関先の壁にも、スチールパイプ使いの照明でインダストリアルっぽく。

いかがでしたか? ため息が出るほどかっこよさに溢れたお住まい。

夢見ていた憧れの住まいも、まずは道具や材料の入念なリサーチ、そしてやる気と勇気、根気があれば、DIYで手に入れられる。池本さんのお宅を拝見させていただいてひしひしと実感しました。

"DIYでできないことはない!" と力強くアドバイスしてくれた池本さんの言葉を胸に、ぜひみなさんも果敢にチャレンジしてみてください!

RoomClipサイト内、池本さん(aanaokiさん)のページはこちらからご覧いただけます。

ーーーーー物件概要ーーーーー

〈所在地〉東京都世田谷区
〈居住者構成〉ご夫婦、長男、長女
〈面積〉土地:171.01㎡、建物:101.85㎡
〈築年〉2009年

取材・文:吉田タカコ/撮影:cowcamo
取材協力: RoomClip

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