ファッションを楽しむように、暮らしも楽しもう。日本を代表するセレクトショップとしてファッションやカルチャーを牽引! 「BEAMS」で働くスタッフのライフスタイルや住まいをご紹介します。
中古マンションを購入し、好きやこだわりがぎゅっと詰まった “自分らしい” 暮らしをおくるBEAMSスタッフの皆さんのライフスタイルや住まいをご紹介する「BEAMS living style」。
第5弾の今回は特別編として、鎌倉の古民家をリノベーションして暮らす、近藤さまご夫婦のもとを訪れました。
《プロフィール》
名前:近藤洋司さま / 奥さま
年齢:35歳
職業:ビームス メン 渋谷 / 植物屋さん
場所:神奈川県鎌倉市
※カウカモでは、“中古マンション” を扱っていますが、今回は特別編として “古民家” をリノベーションした事例をご紹介します。
◎ライフスタイルについて
・趣味、好きなもの
古道具、民芸品ですね。古道具は、ジャンルにはとらわれず雑食な感じで集めてます。民芸品は、魚の形の物を見つけると無条件に買っちゃいます(笑)。
骨董市で買うことが多いですね。近場だと、大和(神奈川)や町田で月に1回やっていますし、ほかにも都内でやってるのを探して行って、買い集めています。
また、食器も好きで、集めているものは和食器が多いです。実際に使っているものは、沖縄や山陰、益子など現地で買いました。
・家づくりのルール
あえてごちゃっと置くところと、スパンを開けて綺麗に置くところとの、スペースの強弱・バランスには気をつけています。
書斎の棚はあえてごちゃっと。
テレビの上は、スパンを開けて綺麗に。
あとは、妻が植物屋さんなので、唐突に部屋の中に植物を引っ掛けてたりするんですが、この場所は違うなって思うと、たまにしれっと移動したり。でも、僕の民芸品はいじらせないです(笑)
・部屋のテーマ
いわゆる普通の古民家にしたくないというか。古民家だったらこう、っていう固定概念から外れたいので、照明でインダストリアルなテイストを入れたり、業務用のエアコンを入れてみたり。照明は「こんなのを入れてみたいんです」って設計士さんのところに持って行って、造り付けてもらったものもありますよ。
玄関入って左奥側は、自分専用のスペース。前の賃貸の時も自分のスペースを確保してもらっていたので、その名残で今も自分の好きなものを集めて置く場所を確保しています。
古道具、民芸品、本・・・洋司さんの好きなものがぎゅっと集まっている。
・my 収納ルール
賃貸の時もクローゼットは開けっ放しでしたし、そもそも好きなものを買っているんだから隠さなくていいのではと、収納はオープンに。
寝室の奥にはクローゼット。
あと、決して部屋の “面積” が広いわけではないので、“体積” を活かしていこうと、設計士さんの提案でロフト収納も造りました。
(写真だとわかりにくいが、)キッチンの上にはロフト収納。アウトドア用品はじめ、シーズンものや大きなものは上に収納している。
・家の中で一番好きな場所と過ごし方
ダイニングに庭向きで座るのが好きです。日差しを浴びてのんびりしていると、この家にしてよかったなって思います。たまにリスとか野鳥が遊びに来たりしますよ。
・お気に入りのインテリアブランドやショップ
鎌倉の「そうすけ」。日本の和家具屋さん! っていう雰囲気のお店です。それから町田の「古物百貨店 ALL TOMORROW'S PARTIES」。横浜の山手の「巧藝舎」。ここは一点物の工芸品を扱っています。
◎家自体・リノベーションについて
・住まいやインテリアにこだわり始めたきっかけ
中学の頃から古着や洋服が好きで、22-23歳の頃に古着屋がたくさんある学芸大学に住み始めたんです。そしたら、目黒通り沿いには家具屋さんが多いから、ふらっと家具を見に行くようになって。家具になんとなく興味を持ち始めたのはその頃ですね。
そのあと25歳の時に「北欧の食器を持ってればモテる」って聞いて(笑)。古着とかって、“何年のいつのもの” とか掘っていくんですけど、似たような感じで北欧だけじゃなくいろいろなものを掘り下げていって、ちょっとずつインテリアにも手を出すようになりました。
・鎌倉で古民家暮らしを選んだ理由は?
高円寺に住んだりもしたんですが、地元もこっちだし、あんまり東京に長くいる自分のイメージはないなって。“地に足つけて生きていきたいタイプ” なんです。それに、部屋の内装をガラッと変えたかったので、古い家を買ってやりたいなと。それで、鎌倉で古民家を買ってリノベーションしようと思いました。
ちなみに、古民家って安く手軽に買えるイメージがあると思うんですけど、実は、接道していないために再建築不可でローンが組めないものも多かったりして、購入のハードルは決して低いわけではないんだなと知りました。半年ぐらい頑張って探して見つかったのがここでした。
・一番リノベーションでこだわったポイントは?
キッチンをど真ん中に置いたこと。あとは、タイルや建具など自分で調達できるものは自分で調達したこと。トイレを選ぶのは時間をかけていて、メーカーのショールームは一通り周りました(笑)
それと、工業的な感じを出したかったので、壁には積極的にモルタルを使用しました。やりすぎないようにバランスは見ながらですが。同じ壁でも寝室の壁は、湿気がたまりやすい方角なので珪藻土を使っています。
・家を買って、リノベーションしてよかったこと
自分の思い通りに形にできたことですね。“自分がゆくゆくどんなものを買って家に置きたいと思うか” をイメージしながら形にしていきました。
《住まいについて》
間取り:1LDK
広さ:66㎡
築年数:築50年
リノベ:フルリノベーション(設計2ヶ月、施工5ヶ月)
◎近藤さんのご自宅は、「BEAMS AT HOME 3」でも見ることができます。
<<BEAMS infomation>>
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撮影・文:戸谷信博/編集:國保まなみ