住み替えは、人生の模様替え。ライフステージの折々で住まいを買い替えることは、その時々の暮らしに満足し続けるための選択肢です。
「家、売りました」連載第2回となる今回は、カウカモで持ち家の売却・購入を2回経験し、現在は中野区の戸建て住宅に住んでいるサトルさん・アカネさんご夫婦の住み替えヒストリーについてお話を伺いました。
■はじめての売却は、すべて目論見通り
遡ること10年前、結婚まもないご夫婦が最初に購入したのは、高井戸のリノベーション済み物件でした。当時はリーマンショックの余韻で築古物件が軒並み安く出回っていたこともあり、賃貸よりも安く住めることが購入の決め手だったとか。
アカネさん:新築でそれなりのものを買うとなると値段が高い割に中身が似たりよったりで。そういう住まいを選ぶよりも、個性的な中古物件を買った方がいいという点では当時から夫婦で考えが一致していました。
サトルさん:ふたりとも建築学科出身なこともあって、リノベーションした住宅の自由な間取り・内装の方が性に合っていたのだと思います。
無垢のフローリングをはじめ、内装の雰囲気がお気に入りだったというご夫婦。静かなロケーションにも満足していましたが、第二子ご懐妊を機に購入7年目で最初の住み替えを検討しはじめたといいます。
アカネさん:最初は『今よりも広い家があれば見てみたいな』ぐらいの気持ちでした。物件探しにあたってはカウカモを主にみていたのですが、売却もカウカモでできることを知って、住み替えが一気に現実的になりましたね。
サトルさん:そうだね。私たちにはそれまで売却についての知識がなかったので、カウカモに相談するまでは残債を返さないとローンの組み替えはできないものだと思っていました(※)。
でも、カウカモのスタッフさんにそういった資金面の不安をひとつひとつ潰してもらえたことで、前向きに動き出せるようになりました。
(※)金融機関によっては、不動産売却に要する期間などを条件に現在の残債があっても新しい住宅ローンを組める場合があります。
売却活動に先だって新居の購入を決めたご夫婦は、空室状態の方がよりたくさんの内見に対応できるため買い手が早く見つかりやすいというカウカモスタッフのアドバイスを受けて、売り出し開始よりも前に引っ越しをすることとなりました。
サトルさん:なにぶんはじめての売却だったので、こちらの目論見通りすぐに買い手が見つかるかどうかは未知数でしたし、ダブルローンの期間が生じてしまう心配がまったくなかったわけではありませんでした。
とはいえ、物件がいつまでも売れ残ることはないと思っていました。自分たちが気に入ったように、この内装を気に入ってくれる人は必ずいるだろうと信じていましたから。
サトルさんの予感は売り出し開始とともに的中。オープンルーム初日に2件の申し込みが入るなど買い手からの反応は上々で、スピーディーな売却に成功しました。
アカネさん:びっくりするぐらい一瞬で決まったよね。やはりリノベ物件を買いたい人が集まっているカウカモに自宅を載せたのがよかったと思います。
サトルさん:そうだね。僕が考えていた通り、自宅を買いたがっている人は世の中にちゃんといるんだなとわかりましたし、なによりもカウカモという「届けるべき人に届けることができる場所」を選べたのがうまくいった理由だと思います。
■二度目の売却は、ひと目惚れに導かれて
売却に先駆けて購入を決めた荻窪の2LDK物件は、リビングに連なる大きなテラスと、室内に段差を設けた個性的な空間が購入の決め手。
しかし思いがけない理由から、4人家族での生活をスタートして2年という期間でふたたび住み替えをすることとなりました。
サトルさん:子どもの成長もありますが、共益費が上がったことが最初のきっかけでした。もともと月々5万円と高かったところに、修繕積立金がもっと上がるかもという話がありまして。
そんな折に『増額分をローンとして考えたら、もっと高い家を買えるかもね』なんてことを夫婦で話しながらカウカモを見ていたら、今の家に出会ってしまったんですよね。
アカネさん:ひと目惚れでしたね。東京は土地が高いので一軒家を買うなんて非現実的だと思っていましたが、結果として同じような平米数で前のマンションよりも安く住めることがわかったんです。
かくして、カウカモを通じて二度目の売却に乗り出したご夫婦ですが、売り出しを開始するや否や、オープンルーム初日に約20組の内見対応をするほどの大反響ぶり。
アカネさん:老若男女いろんな方が来てくれたよね。人によって見るポイントとか、優先順位がちがうんだなということがよくわかりました。ただ、やはり共益費の高さはネックだったようで、初日にすんなり決まるということはありませんでした。
サトルさん:とはいえ共益費が高いことはカウカモ編集部の方にしっかりと伝えた上で記事にしてもらっていたので、最終的にその懸念をクリアした方に購入を決めていただけました。
■三度目の購入で、終の住処と出会う
二度の売却・三度の購入を経てご夫婦が辿り着いたのは、阿佐ヶ谷駅から徒歩圏内、杉並区と中野区の区境に位置する一軒家。
前のオーナー様が一級建築士事務所に設計を依頼して造り上げた、デザイン性の高い2LDK+ロフトの住まいです。
サトルさん:前のオーナーさんがクルマ好きな方で、大きなインナーガレージ付き住宅としてこの家を設計されたんです。その名残で1階に広い土間スペースがあるのですが、自転車を置いたり趣味のキャンプグッズを置いたりと使い勝手がよくて重宝しています。
アカネさん:リビングが吹き抜けになっているので広さを感じますし、高窓から光がいっぱい差し込むのでとにかく明るいんですよね。戸建てといえどこの天井高は珍しいのか、友だちが遊びにくると必ずと言っていいほどロフトに上がって室内の写真を撮っていますよ。
新居での暮らしを楽しまれているご夫婦にとって、この家が住み替えジャーニーの最終地点になるのでしょうか? おふたりに今後のライフプランについて質問してみました。
サトルさん:売却自体は2回ともスムーズにいったものの、区役所に届出を出したり、税務署に行ったりするのが大変で(笑) 住み替えに関してはやり切ったので、あとはこの家を “終の住処” として暮らしたいと思っていますね。
アカネさん:マンションだったらまたいつか手放したかもしれませんが、戸建てを買ったので、もうここが最後になるのかな。中央線沿線はご飯の美味しいお店も多くて、一度慣れてしまうと抜け出せなくなる魅力がありますしね。
最後に、これから住み替えを検討されている方へ、経験豊富なご夫婦からのアドバイスをお聞きしました。
サトルさん:売却にあたっては、その家の持つ “売り” を押し出すといいと思います。どこに注目してよいのかわからない家はたくさんある物件の中で埋もれてしまうと思いますし、個性的な家でもカウカモなら買い手に魅力を届けることができるので、編集部の方と目玉となるアピールポイントについてしっかりディスカッションして記事を作ってもらうのがおすすめですね。
アカネさん:私たちは行き当たりばったりで2回売って、3回買っているので、自分たちが家に求める “軸” がわかったんです。駅からの徒歩距離のような条件よりも、家自体の心地良さや周辺環境を重視するタイプなんだなって。
次に住む家を探す前に、自分たちの軸はなにかを考えてみると納得感のある住み替えができるのではないでしょうか。
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※ 対象エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県
取材・文:加勢 犬 / 撮影:角田 博