こだわって作り上げた住まいだから、大切に住み継がれていって欲しい。「住み継ぎの先輩に聞く!」では、そんな想いのこもったバトンパスの物語をご紹介。カウカモの「売却サポート」で住まいを売却した方、購入された方の双方にインタビューを行い、新しい住人の元でどのように活かされているかをレポートします。

【売却時の住まい】
住まいもファッションのように楽しんで

《住まいについて》
前オーナー:Dさん / ふたり暮らし+ワンちゃん
現オーナー:Tさん・Mさん / ふたり暮らし
場所 :所沢市
間取り:1LDK+WIC
面積:74.67㎡
築年数:築48年
内装:Dさん=未改装状態からフルリノベーション
Tさん・Mさん=部分リノベーション(二重サッシ化、ワークスペース増設など)

今回ご紹介するのは、埼玉県に建つ築48年(取材時)のマンションの一室。アパレル関係のお仕事をされている前オーナーが、築古物件ならではの風合いを活かしてリノベーションを施した住まいだ。

まずは住まいづくりや当時の生活について、Dさんに振り返っていただいた。

Dさん夫婦が居住中の写真(撮影:廣川 かりん)

Dさん:僕は住まいもファッションの一部だと考えていて『普通の格好をしたくない』みたいな感覚で、この家も自分たちのこだわりが詰まったものにしたかったんです。

古い物件を選んだのは、時間の経過だけはどんなにお金や手間をかけても手に入らないものだから。

もちろん広さや建物の管理状況などを踏まえた上での決断ですが、きっとここをリノベーションしたら、味のある雰囲気になってくれそうだと感じたんですよね。

コンクリート現しの天井や梁、モルタル仕上げの土間、無垢材の床など、素材感のある内装が特徴的だ(撮影:廣川 かりん)。

住まいづくりのコンセプトは “家族と一緒に育つ家” 。アレンジが効きやすい間取りもポイントに据えたのだとか。

Dさん:もともとここに住み続けるつもりで買ったので、将来子どもができたら部屋数を増やしやすいように設計してもらいました。

所々にちょっとずつ仕切りが入っていて、リビング横のマルチルームや玄関の土間スペースに追加工事を行えば、最大3LDKまで間取り変更できるようになっているんです。

リビング(左)とマルチルーム(右)。間仕切りで軽く区切られていて、扉を追加すれば個室にもできる。マルチルーム側はダブルベッドが置ける幅だそう(撮影:廣川 かりん)。

Dさん:とにかく自分たちの理想を全部詰め込んだような家で、めちゃくちゃ気に入ってました。当時はここを売りに出すなんて、全然考えもしなかったですね……

【売却について】
名残惜しくもバトンパス

ご家庭の事情で、Dさんご夫婦はお気に入りの住まいをやむを得ず手放すことに。カウカモを通じて行った、売却活動についてもお話を伺ってみた。

Dさん:築50年近いこの家を普通に販売しても、そんなに値段がつかないだろうって思っていました。うちの奥さんが不動産業界の人間なので、物件の相場感は大体把握していたんです。

ためしに一般的な不動産会社さんに問い合わせてみましたけど、やっぱり期待したような回答は返ってこなくて……

そこでリノベーション物件を専門に扱っているカウカモさんなら、きっと僕たちのこだわりもちゃんと評価してくれるんじゃないかと思ったんですよね。

売却活動の際にカウカモ編集部が撮影した写真。リノベーション内容を加味したDさんの希望額で売り出しをスタートした。

自宅の売却にあたって、やはり「どれくらいの期間で売れるのか」が懸念事項となるだろう。Dさんもまた、お引越しまでのスケジュール感が非常にタイトで、大きな不安があったと振り返る。

Dさん:奥さんが実家にすぐ戻らなければならなかったので、なかなか売れなかったら最悪僕だけここに住み続けるか……とも考えていました。

なので取材後すぐに物件記事があがってきたり、カウカモさんにはスピード感をもって対応してもらえたのがとても嬉しかったです。

記事を公開してから続々と問い合わせをいただいたみたいで、一か月くらいで今のオーナーさんとのお話がまとまりました!

深いグリーンが映えるリビング。部屋ごとに壁のカラーが違うのも推しポイントのひとつ。

オープンルームには、6組ほどのお客さんがいらっしゃったそう。ご自宅を案内する上で、苦労された点などはあったのだろうか。

Dさん:そうですねぇ、最初は正直どうやって対応したらいいか全然わからなかったです。でも物件記事を読んでここまでいらっしゃった方々なので、みなさんすごく褒めてくださるんですよ。

やっぱり自分のこだわりに共感してもらえるのが嬉しくって、途中から多分うざいくらい喋っていたと思います(笑)。スケジュール調整の手間はあるんですけど、この感じなら全然苦じゃないなと。

お気に入りの住まいを顔が見える方にバトンパスできるっていうのもまた安心感がありますよね。オープンルーム、やってよかったです!

>>中古マンションの売却サポートについて、詳しくはこちら

寝室の壁面はネイビーにカラーリング(撮影:廣川 かりん)。

【現在の住まい】
やっと出会えた “一点もの” 

では、新しい住人へと受け継がれたこの住まいは、今どんな姿なのだろうか。現オーナーのTさん・Mさん夫妻のもとを訪ねた。

結婚してから6年間、物件購入をずっと検討していたというおふたり。なかなか条件に合うものが見つからない中、ある日カウカモの物件記事を読んだことが転機になったそうだ。

Tさん(旦那さま)もともとお家をみるのが好きで、カウカモの記事はよく読んでいたんです。ただ立地やその他の諸条件が合わなかったので、本当に見るだけという感じでしたね。

ここはカウカモに載っている物件にしては珍しいエリアで、広さや内装のテイスト、もろもろの希望を思いがけず満たしていたので、すぐに内見してみようと思いました。

Mさん(奥さま)主人もわたしも既製品っぽいような画一的な内装があまり好みじゃなくて、こういうクラフト感があって雰囲気のいい家を探していたんです。

家が欲しいって長い間ふたりで話していたんですけど、やっとピンと来るものに出会えたという感じで。

>>カウカモの物件記事を読んでみる

「床が無垢材であることも条件のひとつでした」とMさん。

内見時にはDさんから、リノベーションのこだわりや住み心地、そしてご近所さんの雰囲気まで様々なお話を伺ったそう。

Tさん:床が斜め張りだから広さの感じ方が違うとか、サッシはガタガタだから対策をしたほうがいいとか、メリットもデメリットも色々とお話しいただきました。

あと僕たちは音楽が好きだから、普通の家庭より音が響きやすいという心配があったんです。そのことをDさんにお話ししたら、ご近所さんとはフランクにその辺りのご相談ができそうだとわかったので、心が楽になりましたね。

この物件の購入にあたって、おふたりはDさんから勧められた二重サッシ化に加えて、ワークスペースの増設や、ウォークインクローゼットの扉の追加といった、部分的なリノベーションも行うことに。なんでも内見前から物件記事を読み込んで、どんなアレンジをするか、想像を膨らませていたそうだ。

デッドスペースになっていた空間を作業机に。

おふたりの蔵書やCD、レコードのための棚を造作。

最後に今の暮らしについて、ご感想を伺ってみた。

Tさん:僕たちは普段別々で過ごしたいタイプなので、間取りの余白によってお互いの距離感が保てているところがすごく居心地がいいです。必要な時だけ広いリビングに集合するみたいな感じで暮らしてます。

マルチルームと玄関土間横の一室はそれぞれ個人の空間に。

Mさん:本当にお互いいつも別々なんですよ(笑)。そういう間取りの使いやすさだったり、内装だったり、リノベーションを一から考えるのって結構大変なことですよね。

もし自分たちでやっていたら相当悩んでしまったと思うので、素敵にリノベーションされたこの物件を引き継げてすごくよかったなと改めて感じます。

こだわりのインテリアたちが並び、以前とはまた違った雰囲気で住まいを彩っていたのも印象的だった。

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