はじめての自宅購入!せっかくなら、お部屋のインテリアもこだわりたいところ。『でも、どんなアイテムを選んだらいいの?』とお悩みのアナタへ。今回は、過去にカウカモマガジンで取材させていただいた記事の中から、編集部が気になったインテリアを暮らしのシーンとともにご紹介します! カウカモスタッフのマニアックなこだわりも見れるカモ……?
一目惚れで購入した、体を包み込む「チェア」
まず最初に取り上げるアイテムは「チェア」。ご紹介するのは、カウカモを運営するツクルバarchitecture室のメンバーで、建築家の福井悠美の自宅です。彼女が自宅で愛用しているチェアは、ストライプ状のデザインが特徴的。いったいどんな座り心地なのでしょうか?
アカプルコチェア / METROCS(メトロクス)
西海岸やメキシコで1960年代からアウトドア家具として親しまれていたラウンジチェア。
メキシコのクラフトマンたちの手で一点一点作られているこのシリーズは、スチールフレームにPVCコードが巻きつけられたとてもシンプルな構造。PVCコードには伸縮性があり、体にフィットするようなやわらかな座り心地を体感できます。ベランダやテラス、プールサイドなど屋外での使用はもちろん、屋内でも使用可。デザインや座り心地だけでなく、強度や耐久性も抜群です。
サイズ:幅630× 奥行890× 高さ965mm(シート高380mm)
問い合わせ先:メトロクス東京☎︎03-5777-5866
普段、福井は「アカプルコチェア」をリビングで愛用しています。こちらを選んだきっかけや実際の使い心地を本人にインタビューしてみました。
ーー「アカプルコチェア」を購入したきっかけは?
福井:体が包まれるみようなチェアが欲しくて。横浜を散歩しているときに見つけて、一目惚れして買いました◎
ーーなるほど! 実際の座り心地はどう?
福井:PVC素材の背もたれと座面はクッション性があって、座るとほどよく体が沈んで包まれてる感があっていい! 私はグレーを買いましたが、ビビッドな色展開もあって、インテリアにアクセントが欲しい方にもオススメです。
ーーどんなシーンで活用している?
福井:家でゆっくりしたいときはこのチェアに座っています。春とか天気がいい時はたまに外に出してるよ! 屋外にもコンセントがあるから、夫がルーフバルコニーでYouTube見てたりする(笑)
夫婦でそれぞれの使い方を楽しんでるんですね。チェアに使われているPVCコードは水を弾きやすい素材なので、飲み物をこぼしてしまっても安心。お手入れが楽チンというのもうれしいポイントですね。
同シリーズにはロッキングチェアやサイドテーブルなどもあるので、気になる方はぜひチェックを!
▼福井邸の紹介記事はこちら
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“リノベ暮らしの先輩” たちのお宅も拝見!
さて、カウカモマガジンに登場している “リノベ暮らしの先輩” たちは、一体どんなチェアを愛用しているのでしょうか? お部屋のテイストや過ごし方と一緒にご紹介していきますね!
「BEAMS_livingstyle001」の記事に登場する、BEAMSプレス・安武俊宏さんのお部屋のテーマは「クールで都会的かつモノトーン調」。写真で安武さんが腰掛けている「PK22」は60周年モデルのグレーカラーで、シックな印象がお部屋の雰囲気にぴったり。
PK22 / フリッツ・ハンセン
デンマーク・コペンハーゲン生まれの家具デザイナー、ポール・ケアホルムがデザインしたラウンジチェア「PK22」。理想的なフォルムと工業的な探求を常としたケアホルムの代表的な作品です。直線的で硬い印象ですが、座り心地はその見た目とは対照的に包み込まれるような柔らかさがあります。
サイズ:幅630× 奥行630× 高さ710mm(シート高350mm)
問い合わせ先:フリッツ・ハンセン日本支社 ☎︎03-5778-3100
「BEAMS_livingstyle008」の記事に登場する柴崎さんが愛用する「ダイヤモンドチェア」は、50年代のヴィンテージ。ミッドセンチュリー好きの方なら、誰もが憧れる名作ではないでしょうか? 豊富なバリエーションのカバーは、ポップなものからシックなものまで、選ぶカラーによって雰囲気が変わり、お部屋のアクセントに◎
ダイヤモンドチェア / ハリー・ベルトイア
ダイヤモンドチェアは、彫刻家ハリー・ベルトイアが、空間・形状・機能などあらゆる研究を重ねて生み出した優美なチェアです。実用性だけでなく見た目にも美しく、まるで芸術作品のよう。フレームはスチールワイヤーで、シートパッドの形状や色などをお好きにカスタムできます。
サイズ:幅850×奥行750×高さ750mm(シート高460mm)
問い合わせ先:Knoll Japan ☎︎03-6447-5405
「愛する荻窪の地で」の記事に登場する中古マンションをご購入されたこちらのご夫婦は、「BKFチェア」に深く腰掛けてお酒を飲みながら音楽を聴いている時間がお気に入り。一度座ると、その座り心地に虜になること間違いなし。体を包み込むようなデザインと、使っていくうちに馴染んでくるレザーの相性は◎
BKFチェア / クエロ
“バタフライチェア” の愛称で知られる「BKFチェア」は、3人のアルゼンチン人デザイナーによってデザインされ、それぞれ名前の頭文字をとってBKFチェアと名づけられました。1938年に初期のモデルが製造され、1950から60年代のいわゆるミッドセンチュリーの時代にかけては特に若者たちから支持を受けました。スウェーデン「CUERO(クエロ)社」が2005年に再生産を始めてからは、革の中でも最も程度のよい厳選されたものを使用し、化学薬品を使用しない植物由来のタンニンでなめし(乾燥や劣化を防ぐ革の加工)ています。
サイズ:幅850×奥行900×高さ900mm
問い合わせ先:ロイヤルファニチャーコレクション ☎︎03-3593-3801
対面式のキッチンにはカフェにありそうな、小回りのきくバースツールがおすすめ。フットレストが付いていると、長時間座っていても疲れにくいのがポイント。「ダイナミックなクジラが部屋を縦断〜」の記事に登場する建築家ご夫婦は、眺めのいいキッチンが特等席。仕事の合間もこちらのスツールに座って休憩しているんだそう。
REVOLVER STOOL 650 / HAY
座面を360度回転させることができるバースツール。座面部分は快適さを高めるためにゆるやかにカーブしており、着座時の感触を和らげます。高さは650mmと760mmの2種類。
サイズ:直径445×高さ650mm(座面直径340mm)
問い合わせ先:HAY JAPAN ☎︎03-6427-9173
用途やシーン、お部屋のテイストによっても選ぶチェアの種類はさまざま。テーブルや床とのバランスを見ながら、色や素材を合わせることでお部屋のインテリアに統一感が生まれます。また、あえて異素材のものや一脚ずつ違う種類のチェアを並べることも◎ お好みのコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか?
「テーブル」は、いいものを大事に長く
続いて注目するのは、どの住まいにも無くてはならない、テーブル。カウカモエージェント森勇貴の自宅は築43年(2020年4月現在)になるマンションの一室で、奥さんと息子さんの3人で暮らしています。子育て真っ最中のお家には、どんなテーブルが置かれているのでしょうか?
伸張式ダイニングテーブル(アンティーク) / G-PLAN
G-PLANは、1898年創業の英国老舗家具メーカーE.Gomme(イー・ゴム)社が1952年に作った家具ブランド。機械による大量生産の家具でありながら、英国家具らしい職人技が見え、年月を経た現代でも、とても丈夫に使うことが出来る品質のよさが自慢です。また、飽きることなく使い続けることができるデザインも人気の理由です。
購入先:福岡にあるアンティークショップのECサイト
ーーこのテーブルを購入したきっかけは?
森:この家に引っ越すタイミングで色々探して、福岡にあるアンティークショップのECサイトで見つけました。
子どもが小さいうちは夫婦で囲んで食事の世話をしたり、食べながらも色々動き回ることを考えると、角があるテーブルよりも円形の方が使いやすいと思い、こちらのデザインに。あと、家具はなるべく丸い脚になるように揃えようと考えていたので、脚の形もこだわりのひとつです。
ーー実際購入してみて使い心地は?
森:思い描いていた通り、普段は丸テーブルの1/3くらいのスペースに家族3人でまとまって座っています。間に子どもを挟んで座っても角が無いのでぶつかる危険もないし、とても使いやすいです。また、エクステンション(伸長)機能がついているので、6人以上でホームパーティをする際は机を伸ばして食卓を囲むこともできます。普段使いから大人数まで対応できる点が気に入っていますね。
コンパクトなダイニングでも、天板が伸長できるタイプなら普段は空間を広く使えて、来客時にはゆったり食事を楽しめますね。円形のテーブルを選ぶのも、お子さんがいらっしゃるご家庭ならではの発想! 勉強になります。
ーーアンティークの家具は、手入れが大変では?
森:この家具が製造されたのは1960〜70年台。実に50年近く経過しているわけですが、まったく不便なく使えています。家も同じですが、大事にメンテナンスやリペアをしながら使えば、こんなにも長持ちするんです。『これまでも色々な家庭を渡り歩いてきたのかな?』などと、このテーブルに染み込んだ様々なストーリーを想いながら、手入れをする時間も楽しいです。
良心的な価格で見栄えのよい家具が増えてきていますが、いいものを大切に長く使い続けることは、自分にとって大事な価値観になっています。
使い込んでいくほどに、味わい深く、そして愛着が湧いてくるのは天然木ならではのよさとも言えますね。
▼森邸の紹介記事はこちら
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“リノベ暮らしの先輩” たちのお宅も拝見!
こちらは、「三鷹・吉祥寺エリアでおくる、ゆったり丁寧な暮らし」に登場する金沢さんのご自宅。ダイニングの中央には、森邸と同じく円形のダイニングテーブルが。金沢さんはホームパーティーがお好きで、毎回8人ぐらい呼んでいるそう。座る場所が足りなくなるとご本人はキッチンにいるそうなのですが、円になって座るスタイルは、ラフな雰囲気で会話が楽しめそうですね。
90A TABLE / アルヴァ・アアルト
アルヴァ・アアルトが3年のあいだ試行錯誤を重ねて生み出した、バーチ材をL字形に曲げた「アアルトレッグ」のテーブルシリーズ。無駄のないシンプルな美しさと機能性により、1935年以来の世代を超えたロングセラーになっています。
サイズ:幅1000×奥行1000×高さ720mm ※高さは日本仕様
問い合わせ先:Artek Tokyo Store ☎︎03-6427-6615
「遊び心を取り入れて。“回転扉” 付きワンルームフルリノベ」の記事に登場する品川区にお住まいのKさん。お部屋の中央には、存在感のあるブロックのようなコーヒーテーブルが置かれています。廃材を何層にも重ねたデザインは、テーブルとしての機能だけでなく、インテリアオブジェとしての役割も果たしていますね。背の低い家具は、空間を広く見せる効果がありますよ。
スクラップウッド パイリング コーヒーテーブル / ピート・ヘイン・イーク
オランダのデザイナー、ピート・ヘイン・イークがデザインしたカラフルなテーブル。自然の中で見つけたスクラップ材木を使った、世界にひとつしかないコーヒーテーブルです。
サイズ:幅1200×奥行800×高さ250mm
問い合わせ先:シボネ ※2020年4月現在、店舗移転のため一時休業中