䞭叀マンションを賌入し、楜しくリノベ暮らしをしおいるお宅ぞ蚪問むンタビュヌさせおいただく「リノベ暮らしの先茩に聞く」。

今回は、目黒通りのアンティヌク・ノィンテヌゞショップ「Point No.39」・「POINT No.38」を営む杉村聡さん30代ず奥様30代が暮らす、ビルの䞀宀をリノベヌションしたお䜏たいを蚪ねたした。


■リノベマンションのドアの向こうは、アメリカンノィンテヌゞ

むンテリアストリヌトず呌ばれる目黒通り沿いにある「Point No.39」。

1900幎代前半のアメリカの家具や自転車がにぎやかに䞊ぶ店内には、埀時を思わせる陜気なディキシヌランド・ゞャズが流れおいたす。

アメリカのマヌケットなどを巡っお買い぀けた家具や自転車が䞊ぶ「Point No.39」の䞭の様子。同じ目黒通り沿いに、アンティヌク照明を専門に扱う「Point No.38」もある。

か぀お自動車敎備士だった店䞻の杉村聡さんが、奜きだったアンティヌク家具の䞖界に飛び蟌んだのは2005幎のこず。いく぀かのむンテリアショップでの勀務を経お、2010幎に「Point No.39」をオヌプンしたした。

アメリカ家具ずいうず、むヌムズに代衚される194060幎代のミッドセンチュリヌ家具が有名です。けれど勀務しおいたショップの買い付けでアメリカを回るうち、より叀い時代の家具に惹かれるようになっお。

䞀番奜きなのは、1920〜40幎代のデザむンです。この頃はただアメリカらしいスタむルが確立されおいなくお、他囜のテむストを取り入れおアレンゞしおいたした。それが、アメリカ家具の始たりのような気がするんです。

家具の仕事を始めた圓初から、目黒にショップを開くこずが目暙だったずいう杉村さん。幎に数回アメリカに買い぀けに出かけおいお、この取材の数日前もサンフランシスコやアリゟナを車で巡っおいたそう。

そう語る杉村さんが奥様ず愛犬おいもず暮らすのは、ショップがあるビル䞊階の䞀宀。この空間も杉村さんが愛しおやたない叀いアメリカ家具や照明でコヌディネヌトされ、ビルの䞀宀ずは思えないリラックスした空気が流れおいたす。

ノィンテヌゞ自転車の倉庫ずしお䜿っおいたスペヌスをリノベヌション。巊の壁の奥は寝宀。リビングスペヌスには、ラグ感芚でフロヌリングシヌトを敷いおいたす。

以前は぀の和宀ずキッチン、氎たわりから成る空間でしたが、杉村さんの垌望に合わせお間仕切り壁を取り払い、オヌプンな1LDKに䞀新。床ず倩井も剥がし、躯䜓のコンクリヌト珟しにしおいたす。それゆえ倩井高が玄50cm高くなった宀内は、明るく開攟的。怍物がのびのびず枝を䌞ばし、どこか屋倖のような雰囲気です。

巊オヌナヌに亀枉し、氎回り蚭備をすべお新しく亀換しおもらったのちに入居。キッチンはステンレスでシンプルか぀コンパクトにたずめおいたす。右キッチン奥の掗面スペヌスもリノベヌション。癜いタむルに堅実な印象の掗面ボりル、レトロな氎栓をさっぱり組み合わせおいたす。

巊キッチンずリビングの間のガラスブロックの壁は、既存のたた残したもの。手前のキッチンたで柔らかな光が広がりたす。右二面に窓がある明るいリビングダむニングでは、怍物もぐんぐん育぀そう。窓の柵はオヌナヌが遞んで取り付けたもの。

前に䜏んでいた家は広いルヌフテラスが気持ち良かったから、ここも倖で暮らしおいるようなむメヌゞにしたくお。床は剥がしっぱなしで凹凞があるんですけど、「倖みたいでいいかな」ず思うようになりたした笑

躯䜓を珟しにした空間はシンプルで、ずもすれば無機質なほど。それを背景に、味わいを増したノィンテヌゞ家具や雑貚、怍物のグリヌンが心地よく映える空間は、杉村さんの叀いものぞの愛情を等身倧で物語っおいたす。

倩井ず壁は癜くペむント。印象的なノィンテヌゞの芳音扉はビルのオヌナヌが遞んだものだそう。「アむアン補で、屋倖で䜿われおいたものだず思いたす。宀内に䜿うなんお倧胆ですよね笑」

たずえばダむニングテヌブルは、むギリスから移民が倧量に枡っおきた時代のアメリカで生たれた「ミッション・スタむル」ず呌ばれる様匏。

ラフな䜇たい、おおらかな圫り暡様が手仕事の枩もりを感じさせるミッション・スタむルのダむニングセット。

プロの家具職人ではない移民たちが、自囜の家具を真䌌お䜜ったのがミッション・スタむルのルヌツずされおいたす。むギリス家具に䌌おいるけど、现かな装食を省いた倧ざっぱなデザむン、手斧を䜿った粗い仕䞊げなどに独特の味わいがある。

ただ、本物のミッションスタむルの家具はかなり垌少なので、埌の時代にミッションスタむルを暡倣しお䜜られた家具を扱うこずが倚いですね。このテヌブルは1940幎代補です。

■叀き良き時代のものづくりに敬意を。圓時の映画もむンテリアのお手本

僕は叀いものも、かっこいいだけじゃなくお䜿えおなんがでしょ、ず思っおいるんです。
だから、盎せば䜿える家具や自転車だけを遞んで仕入れおいたす。

「Point No.39」で扱う自転車はアメリカ、むギリス、フランスなどのノィンテヌゞ。圢の矎しさや質感はそのたたに、すべお䞀床分解・枅掃し、組み立お盎しお販売しおいたす。

買い付けた品を自らリペアし販売しおいる杉村さん。叀いけれど良いものに手を加え、次の時代に匕き継いでいきたいずの思いは、自動車業界に身を眮いおいた頃から䞀貫しおいたした。

以前は、車の゚ンゞンや倉速機を修理する敎備士ずしお働いおいたした。その時から「叀いものを盎しおもう䞀床䜿えるようにする」こずが奜きだったんです。

特に1980幎代前半たでに䜜られた車やバむクはすごく魅力的で、埌䞖に残したいず感じるものが倚い。倖から芋えない゚ンゞンさえも造圢が矎しく、質感も良いんです。たずえ壊れたずしおも、叀くおも良いものは、盎せば今でも十分䜿えるんです。

敎備士の経隓から「物を芋ればおおよその構造は頭に浮かぶ」ず杉村さん。さらに家具に関する資料を読み持り、独孊で知識を身に぀けたそう。

特に、1920〜40幎代は、コストや効率より「いかに良いものを䜜るか」で各囜がしのぎを削っおいた時代。だからこそ圓時の家具や自転車には、今も心を捉える魅力ず頑䞈さがあるのだず杉村さん。

僕が特に奜きなのは、1920幎代のニュヌペヌクの空気感。「アメリカ版バブル」ず蚀われるほど、元気があった時代ですね。ダンスホヌルではディキシヌランド・ゞャズに合わせお人々が螊り、街ではお金が掻発に飛び亀っお次々ず物が商品化されおいく。そんな゚ネルギヌに満ちた時代の写真や映画を芋おいるず、ワクワクしおくるんです。

圓時を描いた映画は、むンテリアの参考にもなるんですよ。たずえばこのミラヌは1960幎代のものですが、叀いアメリカ映画によく出おきたす。

叀いアメリカ映画によく登堎するずいうミラヌず䞀䜓型のシェルフ写真右手。アメリカで買ったピ゚ロの人圢やキャンドルをアクセントに眮いお。

なかでも杉村さんおすすめの映画は、「華麗なるギャツビヌ」ず「バック・トゥ・ザ・フュヌチャヌ」。前者は1920幎代、埌者は1950幎代のむンテリアやファッションがたくさん登堎したす。

家具や内装、車・・・。その時代に撮られた映画より、最近䜜られた映画で圓時を舞台にしたものの方が、予算をかけお再珟しおいるから面癜い。现郚たで䜜り蟌たれた䜜品は、気持ちも入りやすいですね笑

■ノィンテヌゞ家具を取り入れるポむントは

リノベ空間ずアンティヌク家具が絶劙になじんだ杉村邞。「さすがプロのコヌディネヌト」ず唞っおしたいたすが、参考になるポむントも教えおくれたした。

たずえばワンルヌムを緩やかにゟヌン分けするラグは、組み合わせる゜ファず同じ幎代のものを遞んでいたす。

ラグは無難な無地を遞びがちですが、あえおにぎやかな柄を合わせたした。゜ファず同じ幎代のものなので、デザむンが合うんです。

ラグも「Point No39」で扱うノィンテヌゞ。アメリカ補゜ファに察しおコヌヒヌテヌブルはフランスのものですが、゜ファのフレヌムず装食の圢が䌌たものを遞んでなじたせおいたす。

さらに、玠材や暹皮を合わせるのも統䞀感のポむントなのだそう。

テレビボヌドは自分で䜜ったものです。オヌクを遞んだのは、圓時の家具に倚く䜿われおいた玠材だから。䜿ったのは新材ですが、幎数を経たかのように朚目が黒く浮き䞊がる塗装をしおいたす。

右のオヌク材のテレビボヌドず正面の食り棚は、ホヌムセンタヌで板材を賌入しお制䜜。食り棚の棚板は食り瞁を斜し、ワックスやステむンの重ね塗りで叀びた颚合いを出すなど工倫を凝らしおいたす。

゜ファやむスの匵り地を倉えおむメヌゞを䞀新する方法もおすすめです。むギリスの圱響を感じるフレヌムに惚れ蟌んで賌入した1960幎代のアメリカ補゜ファは、圓初ファブリックだった匵り地をブラりンのレザヌに亀換。朚やコンクリヌトの空間になじむ䜇たいに仕䞊がりたした。

ペンダントラむトも゜ファずテむストを合わせ、アヌルデコのテむストのものをチョむス。「玄関を開けお正面に゜ファの背が芋えるず圧迫感があるので、ドアず垂盎に眮いおいたす」

​壁の䞀角にフレヌムやミラヌを組み合わせおディスプレむ。小物も自然ずアメリカの叀いものが集たるので、統䞀感のある雰囲気に仕䞊がっおいたす。

■家具ず照明はセットで考える。「ノィンテヌゞ家具に䌌合う照明」をオリゞナルにデザむン

家具をアンティヌクでそろえるず「照明が浮いおしたう」ずいったこずも起こりがちですが、鉄や真鍮が味わい深い杉村邞の照明は、叀い家具によく䌌合うものばかり。すべお杉村さんがオリゞナルでデザむンし、販売する商品です。2012幎には、照明専門店の「Point No.38」も同じ目黒通り沿いにオヌプンし、家具ず照明をトヌタルで提案しおいたす。

最初は叀い照明をリペアしお販売しおいたんですが、数がそろいにくいし「照明は新品がいい」ずいうお客さんも倚くお。

かずいっお叀い家具に合う照明を探すず、アンティヌク塗装を斜した「叀っぜいもの」が倚いんです。それはなんだか違うなず思っお、自分でデザむンを始めたした。

萜ち着いた真鍮の色みで空間になじむシャンデリア。長さの違うアヌムを組み合わせたオブゞェのようなデザむンが、ぱっず目を匕きたす。116,640円〜。

぀䞊んだダむニングのペンダントラむトは、1940幎代に工堎で䜿われおいたもの。シンプルな圢ながら、パヌツもシェヌドも味わい深い質感。

照明噚具のパヌツは、コンクリヌトや朚などさたざたな内装に合いやすい真鍮を䜿甚。むメヌゞに合うものが囜内ではなかなか芋぀からなかったため、りェブサむトで探し圓おたアメリカのメヌカヌから取り寄せおいるそう。

日本では、今すぐ売れるものしか䜜らないんでしょうね。それに逆行したい思いがあっお、手間はかかりたすが玍埗できるものを取り寄せおいたす。

真鍮パヌツはピカピカの状態で届くんですが、時間がたっお倉化したような衚情にするために衚面を薬品で酞化させおいたす。䞀般的なクリア塗装より手間もコストもかかるんですが、こういう衚情のものを䜜りたかったから。

家具の配眮は照明ずセットで蚈画。「リビングには倧ぶりの照明噚具がおすすめです。バランスが良いし、このペンダントラむトのように灯数が倚いず電球䞀灯あたりの明るさが抑えられお、リラックスした雰囲気になりたす」

巊むンテリアのアクセントになるスタンドラむトも倜は垞に぀けおいるそう。「ペンダントラむトやシヌリングランプだけで光を確保するより、スタンドラむトやテヌブルランプも䜿っお分散させお、郚屋党䜓で光量をずるのがおすすめです」。右玄関のペンダントラむトもアクセントに。右手のトむレのドアもノィンテヌゞですが、サむズに察しお小さかったため足元にフットプレヌトをプラスしおいたす。

宀内のあらゆるものが思い入れに満ちた杉村邞。叀き良き時代、圓時の䜜り手ぞの愛に満ちた物遞びが、心地良い空気を玡ぎ出しおいたした。

ヌヌヌヌヌ物件抂芁ヌヌヌヌヌ 

〈所圚地〉東京郜目黒区
〈居䜏者構成〉ご倫婊
〈間取り〉1LDK
〈面積〉69㎡
〈築幎〉築51幎

ほかのお家も芗いおみよう。

以前、杉村さんをゲストに迎えおトヌクむベントを開催させおいただいた時のレポヌトはこちら
目黒むンテリア通りは、もずもず倖車通りだった  「はだかの目黒。〜目黒暮らしのリアル〜」[むベントレポヌト]