cowcamoでは、この春から毎回素敵なゲストを迎えて、ワークショップやトークライブなど、様々なイベントを開催しています。ここでは、イベントレポートをお届けします。
街と暮らしの先輩マガジン「cowcamo MAGAZINE」では、ウェブ上では切り取りきれない街の魅力を、その街で暮らす人々と共にリアルの場で炙り出すプロジェクト「cowcamo MAGAZINE Live.」をスタートしました!
第1弾は、近年は住みたい街ランキングでも上位の常連「目黒」にフォーカス。どこかローカルさを維持しつつも、グローバル化に伴う洗練された空気感も漂う街、目黒が舞台です。
■cowcamo MAGAZINE Live. × MISC《目黒インテリアショップスコミュニティ》
初回である今回は、「街の先輩に聞く!」という企画の取材がご縁で知り合った、MISC《目黒インテリアショップスコミュニティ》の皆さまとコラボレーション。
その街で暮らすからこそ見えてくる目黒の裏側とその魅力を、ゲストの株式会社カーフ 代表取締役 島田雄一さん / 株式会社マシン・エイジ 代表取締役 須田哲正さん / Point No.39 代表 杉村聡さん / ANALOG LIGHTING デザイナー 山本威史さんの4名に赤裸々に語っていただきました。
karf(カーフ):オリジナル家具を中心に、国内外からセレクトした家具や照明、ラグや雑貨を取扱い。またオーダー家具やインテリアコーディネートなどトータルでご提案ができるインテリアショップ。
マシン・エイジ:1950年代に米国・ロサンジェルス近郊に建てられたモダン住宅の「ケーススタディハウス」にふさわしいインテリアとエクステリアの商品を取り扱うブランド「case study shop」を運営。
Point No.39:アンティーク家具とビンテージ自転車のお店。アンティーク&ビンテージ家具とオリジナルランプのお店「Point No.38」は姉妹店。
ANALOG LIGHTING:デザインで世の中を楽しく、人々の可能性を拡げることがコンセプトのアパレルブランド。
■第1部のテーマは、「Newcomer, New Meguro?」
さて、第1部は「Newcomer, New Meguro?」がトークテーマ。今回は、90年代に目黒に来た第1世代(karf島田さん、マシン・エイジ須田さん)、第1世代に憧れて目黒に来た第2世代(Point No.39 杉村さん)、そしてここ最近増えている第3世代(ANALOG LIGHTING山本さん)が集結。
ということで、第3世代の眼に映る目黒と、第1世代から見た目黒。共通項は? 互いに気になることは何なのか? 世代を超えて「目黒」を語る時間を用意。
目黒に出店を決めた理由や、目黒の今の印象、自分だけが知る目黒の秘密を語っていただきました。
■目黒インテリア通りは、もともと外車通りだった…!?
中でも興味深かったのは、やはり話題に登場! 目黒インテリア通りはいつ頃できたのかという話。
今から約27年前に目黒にお店を構えたという、マシン・エイジの須田さん曰く、もともとインテリア通りは、外車のディーラーがたくさん並ぶ通りだったそう。
須田さん(マシン・エイジ):お店を出した約30年前は、目黒通りは外車のディーラーが多い通りでした。そこに、外車に乗るような方をターゲットにしたアンティークショップが少しずつ出来始めたんです。
島田さん(karf):そんな、アンティークショップが多いところにモダン系の家具屋が入ってきて。あとは、例えば青山にインテリアショップを出そうと思っても、賃料が高いですよね。ここなら賃料が比較的抑えられるし、インテリアショップをやるには広さが必要ですが、ゆとりのある造りをした外車屋さんの跡地を活用してお店を出せる。
城南地区のメインストリートである目黒通り。外車を買うような嗜好性の方が多くいること、賃料が比較的安めであること、須田さんのお店のようなキーテナントがポツポツ出来始めていたところに、僕たちフォロワーはお店を出し、その流れは徐々に大きくなっていきました。
須田さん(マシン・エイジ):あと実は、インテリア通りが世の中的に注目され始めたきっかけになったのは、「ELLE DECOR(エルデコ)」という雑誌が、「目黒インテリアストリート」というタイトルで、目黒通りのお店をいくつか特集してくれたことなんです。
なんとなーくお店が集まり始めていたところに、その時初めて名前をつけてくれた。これがきっかけで、うちもあそこにお店を出そう! という流れが加速していきました。
こう、目黒インテリア通りの知られざる歴史を教えてくれた須田さん。実はMISCを立ち上げた、インテリア通りのレジェンド! インテリア通りはいつ頃できたんですか? と質問を投げかけた第3世代山本さんも「すっきり!」な解答でした。
■目黒通り=インテリアだけじゃない! ライフスタイル全般をカバーする通りへ
今回、第3世代の代表としてご登壇いただいた「ANALOG LIGHTING」の山本さんは、インテリアショップではなく、アパレルブランドのデザイナー。
知り合いのインテリアショップの方に勧められて目黒の出店を決めたとのことですが、まさに今、目黒通りには、インテリアショップ以外の、飲食店やアパレルショップなどの出店が増えているそう。
最近完成したMISCのマップにも、インテリアショップ以外のショップが登場。ちなみに、そんな、インテリア通りからライススタイル全般をカバーする通りへの変化、MISCの皆さまは大歓迎だそうです。
第1部の途中では、おすすめのごはん屋さん情報も登場し(杉村さん曰く、目黒はラーメン激選区だそう! 須田さんのおすすめは、鷹番1丁目にある蕎麦屋「朝日屋」。毎週土曜に通っているとか)、終始にこやかな雰囲気で第1部は終了しました。
■第2部は、cowcamo過去掲載物件をお題に、インテリアコーディネート対決「妄想目黒暮らし」!
さて、第2部のファシリテーターは、cowcamoのコンテンツディレクター伊勢谷亜耶子にバトンタッチ。
cowcamoに掲載実績のある目黒の物件をお題に、お部屋のスタイルと住まれる方のイメージを妄想しながら、イチオシ家具(雑貨)でトータルコーディネートを提案していただきました!
今回のお題は下記2つの物件。
1:「スローな時間をふたりに」
“遊び心がある、フットワーク軽い、お洒落、カルチャー好き、DIY好きな、DINKS、30代夫婦” が住まい手のイメージの物件。
2:「茶屋坂城の天守閣」
“高級志向、大手企業に務める中堅以上のサラリーマンがお父さん、しっかりと教育をしながら私立に子供を通わせている、お子さんが1人のファミリー” が住まい手のイメージの物件。
この2つのお題に対し、それぞれのお店のカラーを最大限に活かし、karf島田さんは経年変化を楽しめる家具、マシン・エイジ須田さんはカラフルなミッドセンチュリーテイストの家具、Point No.39杉村さんはオリジナルライトを中心にした、インテリアコーディネートを提案してくださいました。
インテリアが大好きで高校生の時から目黒通りに来ていた(!) という伊勢谷のファシリテーションのもと、お部屋やライフスタイルのトーンに合わせたインテリアの選び方や、中古リノベーション物件とヴィンテージ家具(雑貨)の相性など、MISC × cowcamo ならでは視点で楽しんでいただける時間となりました。
■次回は目黒以外の街でも開催するカモ!
さて、目黒を舞台に開催しました、cowcamo MAGAZINE Live。インテリア通りのある目黒らしく、「インテリア」をひとつの切り口にイベントを開催しましたが、他の街ではまた違う切り口で開催予定です。
街のことを知れば知るほど、その街に愛着が湧き、街での暮らしがどんどん豊かになっていく。
カウカモマガジンでは、東京のひとつひとつの街の魅力をより多くの方にお伝えすべく、今後も様々なイベントを開催していきたいと思います!
皆さま、少しでも気になる街が登場した際には、ぜひお越しください。
>今回の舞台「目黒」について、もっと詳しく学んでみよう!
【 #目黒 】家も暮らしもアップデートできる街 / karf
>インテリア通りは学芸大学方面へと続きます。「学芸大学」についてはこちら。
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文・編集:國保まなみ