お部屋をぐるりと見渡すと、随所にちりばめられたグリーンの存在が男前な家具にとっても映えています。グリーンは鉢や鉢カバーで装飾されており、ひとつひとつ異なる表情を放っています。
最近はグリーンにハマっていて、ここ最近でかなり増えました。隣り駅の有名なお花屋さんまで足を運んで購入しています。中には、398円という破格のものもあるんです! でも、そう見えないように、周囲のインテリアに溶け込むよう、鉢も工夫しています。プラスチックや素焼きの鉢は、ペイントで風合いを出しています。(konoharuさん)
また、グレーのアクセントウォールは何度も塗り替えながら、現在の色味に落ち着いたのだそう。
不思議とグレーの壁色には飽きがこないんです。この色を活かしつつ、最近窓のフレームをイメチェンしたばかりなんですよ。実は、グレーにする前は青い壁で、インテリアのテイストも色合い豊かなポップな雰囲気だったんです。気分が変わったり、好みが変わると、すぐに思いついてリメイクに取り掛かります。(konoharuさん)
インテリア雑誌やブログがお好きで、普段からよく読まれているというkonoharuさん。リメイクのインスピレーションは、そういった雑誌やブログからの着想が多いんだそうです。さらには、街でお買い物をしている最中に素敵な家具を見かけると、「作りたい!」という衝動に駆られることも。
家具は、journal standard Furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)が好きで、いつかソファを購入して合わせたいと思っています。そういったブランドの家具に憧れては似たテイストの家具を自分で造るようにもなりました。街でも、「自分でできる!」と感じると、材料を購入しに行きます。実店舗のみならず、ネットオークションも積極的に活用します。(konoharuさん)
また、好みの変化に応じて、インテリアもスタイルチェンジさせているkonoharuさん。DIYのやりがいが感じられるポイントをお伺いしたところ、こんなふうに話してくださいました。
好みが変わったり、作ってみたけれどもイメージしていたものと違ったり、材料が余ったり・・・。そんなときに、人の手ではなく自分で行うものだからこそ、どんどんそのときの状況で形を変えて楽しめるのがDIYのいいところだと思っています。
たとえば、縦型の棚を横に倒して使ってみたり、違った場所に使ってみたり。人が造ったものだと申し訳ない気持ちにもなるけれど、自分が造ったものだから気兼ねなくやり直したりもできるし、自由に発想できるんです。(konoharuさん)
板の幅やカット数によって、自分で切るには限度があるので、無駄のないようにサイズを計算して、いかに少なくできるかを考えて購入します。余ったら端材を他の小物に使います。ぴったりと合わず、若干のズレがあるのも手づくりならではでいいですよ!(konoharuさん)
konoharuさんの大胆なリメイクの発想は、暮らしながらどんどん浮かんでくるものだということが伝わってきます。たとえ小さなところからでも、始めてみると「自分の好きにアレンジできる楽しみ」が、次へのDIYの原動力となるようです。
konoharuさんは、DIY歴10年を振り返って「家を購入してから、自分の好きなことがとことんできるようになった」とおっしゃいます。ご自身やお子さまの友達を招いてホームパーティーを楽しまれることも。
娘の友達が訪れたときに、普段は何も言わない娘の口から「これはママが造ったんだよ!」と嬉しそうに説明している姿は、ほほえましい光景です(笑)。
DIYの材料を買ったあと、サイズやイメージが若干思っていたものと違うなんてことはよくあることです。そんな時、使えないものはいい意味で諦め、別のところに使ったり、その材料をじっくり見てアイデアを練る。すると、次から次にインテリアに手を加えながら、楽しんでいけるんです。(konoharuさん)
まだDIYに挑戦したことのない方はもちろん、DIYをもっと気軽に楽しみたいと思われる方の背中を押してくれるそんな一言。
家づくりにはさまざまな方法がありますが、今回konoharuさんのお宅を拝見し、"流行や自分の好みに変化があっても、そのとき思いきり満足できる空間づくり"ができるのは、DIYならではなのだと改めて感じました。
RoomClipサイト内、konoharuさんのページはこちらからご覧いただけます。
ーーーーー物件概要ーーーーー
〈所在地〉東京都杉並区
〈居住者構成〉ご夫婦(40代)、長男(中学2年)、長女(小学4年)、インコ(2歳)
〈面積〉土地:58.87㎡、建物:99.36㎡
〈築年〉1986年
取材・文:本田里奈子/撮影:cowcamo
取材協力:RoomClip